抄録
本研究ではティラピアOreochromis niloticusの近赤外光に対する感受性の測定を試みるとともに,その系統差を明らかにするために,回転ドラム追従実験装置を用いた実験を行った。供試魚は異なる2系統各200尾で,照射光は可視光と波長限界700,750,780,800nmの5種類を用いた。その結果,全ての個体が可視光下および波長限界700nmの光で感受性を示した。しかし,波長限界800nmの光では全個体が感知不可能であった。感知できる最も長波長側の波長限界は1系統が750nmであったのに対し,もう一方の系統は780nmであり,同一種において系統差のあることが明らかとなった。