この広告は、90日以上更新していないブログに表示しています。
のんびりしているうちに2023年が終わってしまったので簡単に振り返る。
最近(と言っても半年以上だが)の仕事周りについての覚え書き。
気づいたらまた書くのをダラダラと先延ばしにしていました……今回はプライベートの話を中心に。
謎の病で眠り続ける患者たちを救うため、奔走する精神科医の主人公。悩んだ末にユタ(沖縄の巫女)であった祖母に相談して教えてもらった手段を試し、彼らの心の中へ入っていく……
最近読んだ本の話をボチボチと。
「天地明察」でも登場した水戸光圀の半生を描く時代小説。「兄が生きているのになぜ自分が世子(跡継ぎ)に選ばれたのか」と悩みつつ、荒れる青年時代前半。ちなみにここで生き方を見直す事になったとある事件は「剣樹抄」でも重要な出来事として顔を出します。様々な人と出会っては別れ、やることを見出していき邁進する青年時代後半からは熱いですね。冒頭に描かれるクライマックスで自らが育てた部下を殺すことになるのですが、その理由と成り行きが切なかったです。
honto.jp
honto.jp
江戸の時代、実の父を殺され、養父を大火で失い、木剣を使った独自の剣術で身を守って生きる了助。ふとしたことから特殊の技術をもって幕府の配下として江戸の悪事を探る子どもたちの集団「拾人衆」の仲間となり、江戸を脅かす悪の企みに立ち向かっていく話です。
もうひとりの主人公的な立場で、「光圀伝」で描かれた泰姫と結婚したあたりの水戸光圀が登場します。
「拾人衆」の仲間たちの特技をもって明かされていく悪の計画を打ち倒すさまはかなり痛快です。しかしそればかりでもなく、仲間たちと寺で暮らして様々の人に会って変わっていく了助の心や、影のように落ちる実の父が殺された事件に関する展開がまた違う味を出しています。
honto.jp
上記の「剣珠抄」の続編です。「拾人衆」としての生活にも段々と慣れ、様々な事件を通して仲間たちと仲を深めていく中、遂に了助は父親の仇を突き止める。仇と対峙し、憎しみとやるせなさがないまぜになった了助は、縁あって旅の僧で剣の達人の柳生六郎(列堂義仙)に連れられて旅に出る……
「光圀伝」を読んでいると大方予測はつくのですが、遂に了助の父の仇が発覚します。「光圀伝」で裏側をある程度知っているだけにここは結構心に刺さります。
武道で「心技体」と言いますが、このシリーズは「心技体」の「心」の部分に焦点をあてているのかなと感じる描写やストーリーが多いです。いくら剣の技が強くてもその使いみちや心が狂ってしまえば「地獄」に陥ってしまう、そういう話だなと思って読んでいます。
旅の中で了助が烈山に教わる体を壊さない旅の方法や、東海寺で学んだ禅の動きを烈山との旅で彼から更に学んで行く辺りはことさらそう感じます。
江戸を出て烈山の目的地である日光を目指す過程で見る、江戸近郊の人々の暮らしの描写がまた良いです。
最終盤ではまさかの展開と思わぬ人物が幕府側につくことを突入してきた光圀たちに宣言してきて、続きがとても気になる展開です。
honto.jp
朝日ソノラマ文庫で出たものが長らく品切れだったのですが、「妖精作戦」シリーズに続いて創元SF文庫で復刊しました。
母艦を使った空中射出型の小型シャトルで衛星軌道上の作業を行う近未来、新米宇宙飛行士の主人公が宇宙作業を請け負う風変わりで小さな会社で初めての衛星軌道作業に挑む話です。
作者が宇宙関係の話が好きなんだろうなというのがよく分かるくらい、実際に飛ぶまでの射出や帰投の訓練やチューニング、実際の作業時の描写でワクワクしました。
honto.jp
冲方丁先生の初の官能小説を別名義で文庫化。
江戸の時代に家を中心とした色んなものに翻弄される三人の女性の官能話。
三編の短編で一人ずつ描かれ、話としては三編とも独立はしていますが、ある事件によって繋がっているという構成は中々面白かったです。
エロや官能よりも女性のやるせなさの方を強く感じました。
出版社も一般向けなので、官能小説としてはソフトかと。
帯の「泣ける」は少し大げさな感がしないでもないですが……
単行本のときはまだ別名義としていなかったことで「冲方丁」名義だったのですが、この先また官能小説を書くとしたらおそらくこの名義かなと期待しています。
honto.jp
数年前に角川書店から単行本で出ていた本の文庫版です。
幕末、旧幕府と新政府の江戸での激突を防いで江戸城の無血開城のために奔走する勝海舟の話です。
割と勝手な行動ばかり取る旧幕府の面々に振り回されつつも燃える勝海舟はいいキャラです。そして新政府方でありながらどことなく色々と通じるものがある西郷隆盛と、江戸城の無血開城と旧幕府のその後の処遇を巡って裏で策を張りつつの論戦が熱かったです。
終盤で西南戦争についてのシーンがあるのですが、前述のシーンの熱さのせいか、寂寥感を覚えました。
honto.jp
「英雄伝説 閃の軌跡II改」を少しずつ進めています。
展開的には終盤も近くなり、中盤からはかなり自由な行動ができるようになったので楽しくなってきました。
前作と今作の前半までは展開の都合上でどうしてもストーリーの進行で行動できる範囲が限られていたのですが、メインストーリーの進行に応じて細かく変わる街の人の会話が魅力なシリーズでもあるので、自由に街を回れるようになると区切りごとに話を聞きに行ってしまいます。
現時点での難点は、前作と変わらずお金稼ぎがやや辛いことかなと思います。
「改」で導入されたというターボモードが無いと、雑魚戦が割とかったるくてストレスに感じます。
比較的楽なやり方としては、とにかくストーリー進行を優先してきりの良いところで装備を整えつつ、後戻り不可の警告が出るようになったらその時点で一番最後に立ち寄ったダンジョンか街の街道で稼ぐのが良いかもしれません。
100時間近くかかる大作で少し息切れしたので、年末年始からはこれまた60時間ほどやって止めていた「ドラゴンエイジ・インクイジション」を進めています。
しっかりした世界観にサブクエストと会話での選択肢、コーデックスと呼ばれる各所で見つかる書物が豊富で、ファンタジー世界に浸って冒険するには良い作品です。
フィールド的には、「ウィッチャー3」のようにエリアごとにオープンワールド風のフィールドがあるタイプです。
ローグがいないと開けられない扉、魔法使いがいないと動作出来ない仕掛け、戦士で破壊する壁など、パーティメンバーの特性を生かした仕掛けがあるので、初めての場所はなんだかんだでバランス型のパーティを組んで行くのですが、最終的な仲間は各職業2人以上いるので、パーティがマンネリということは少ないです。
戦闘は半アクションのような感じです。4つのボタンとR1に技を振り分け、更にL2で2番目の技に切り替えることができるので、実質10種のスキルを使い分けつつ戦闘することになります。一旦時間を止めて、各メンバーに指示を出すことも出来ますが、操作中のキャラクター以外は基本的にAI任せです。
ファストトラベルと時々ある物資補充ポイントでどうにかなるとはいえ、体力回復の手段がほぼポーション一択なので、ダメージを抑える立ち回りは多少必要です。とはいえ、戦士で盾持ちにしてしまうと防御はかなりのものなので、主人公は戦士で盾を持って敵の中心に突っ込んで戦うスタイルで遊んでいます。
store.playstation.comstore.playstation.com
アニメは相変わらず1日1本程度の割合で見ています。
「ダイの大冒険」はついに大魔王バーンの本拠地が判明し、クライマックス間近という雰囲気ですね。
ダイとバランの親子タッグとハドラーとの戦闘の流れは熱く、あの展開は涙腺を相当に刺激されました。
2021年の10月〜12月のアニメだと「月とライカと吸血姫」、「ワールドトリガー」、「王様ランキング」、「吸血鬼すぐ死ぬ」、「ブルーピリオド」が現時点では頭一つ抜けて楽しかったです。
「月とライカと吸血姫」はソユーズ計画あたりの時代のソ連が元ネタで、宇宙船の飛行実験に参加する吸血鬼の女の子とそのお世話をする宇宙飛行士候補の男の子とのお話です。SFにボーイ・ミーツ・ガールの相乗効果でいい感じです。
「ワールドトリガー」は川井憲次さんの音楽がよく、玉狛第二にヒュースが加わったことで戦略的に広がりが増えたのが面白いです。
「王様ランキング」はまだ序盤ですが、ストーリーが良く、次は何が起きるのかとドキドキします。制作スタジオのWIT STUDIOといえば「進撃の巨人」なのですが、今作は絵本にあるようなシンプルな線の絵できっちり動くところは動くので実力の高さを感じます。
「ポプテピピック」の再放送にしてリミックスという手法はびっくりしましたが、こちらもシュールな笑いは変わらず。
「テスラノート」は3Dアニメーションと通常のアニメーションのミックスなのですが、ミックスの度合いが不思議な感じです。ストーリー自体は割とベーシックに面白いのですが、3Dアニメーションの部分が割合が多いのに、最近の作品と比べるとちょっと微妙な質で引っかかりになります。
「吸血鬼すぐ死ぬ」はちょっとしたことですぐに砂になり、そしてすぐ復活するひ弱なんだか強いんだか分からない吸血鬼と吸血鬼ハンターの同居生活を描くギャグアニメです。テンポの良い展開で笑いながら見ています。
「ブルーピリオド」は東京芸大を目指す高校生たちの物語です。主人公は高校二年になって本格的に絵を始めたというキャラなので、あがいて努力して段々と絵の技術や見方が上達していく部分が胸に来ました。
緊急事態宣言が解除されたので、2021年の秋に映画を見に行ってきました。
「アイの歌声を聴かせて」と「蒼穹のファフナー THE BEYOND 第10章〜第12章」を見てきました。
「アイの歌声を聴かせて」は「イヴの時間」の吉浦監督の新作。今回はオリジナルでありながらいつものスタジオ六花ではなく、バンダイナムコとJ.C STAFFとタッグを組むというちょっと変わった座組で制作されています。
内容的にはAIがもう少し発達した近未来の地方の実験都市で、ポンコツ気味の実験用人間型AIと一人の少女と彼女の周りの同級生との物語です。
地方の実験都市ということで、広がる自然のど真ん中にいきなり近代的な高層ビルが立っていたり、現在〜少し昔の光景の中にAI搭載の電化製品やロボットやバスが有ったりする不思議な光景の雰囲気が良かったです。
物語も、突然歌いだしたり主人公の少女「サトミ」のことを「幸せにする」と言ってぶっ飛んだことをやり始めるポンコツ気味の実験AI「シオリ」の行動の起源が分かるシーンは涙腺に来ましたし、思いがけず「シオリ」の秘密を主人公と共有してしまった4人の同級生たちとの話は青春感が有ってニコニコ、ハラハラしながら見ていました。
劇中にいくつかある「シオリ」が歌うシーンはミュージカル仕立てなので最初はちょっとびっくりしますが、見ているうちに楽しくなってきていました。
「蒼穹のファフナー THE BEYOND 第10章〜第12章」は2004年から続く「蒼穹のファフナー」シリーズの最新シリーズの最終章です。
このシリーズ中に制作スタジオだったXEBECが解散して制作が同じグループのI.GZweiに移行したりと、外部的には大分色々有ったようですし、事前に完結を匂わせる話が有ったりもしたようです。
結果……無事にシリーズが一旦綺麗に完結しました。かなり解決するものが多くて重いので後3話で解決するのかと思いましたが、そこは脚本の冲方丁さんの手腕でやや展開が早い力技ながらもほぼ解決しました。
最後の第12章がほとんどエピローグだったのは、長くこのシリーズを見てきた身としては感慨深いものでした。
2021年の年末のイベントで「平和な」スピンオフ制作の発表もあり、また楽しめそうで期待しています。
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。