いや撃てないと思った。"人が殺せない"とかの話ではなくて、性格的に狙撃者がめちゃくちゃ向いてない。
"同志少女よ、敵を撃て"は2022年の本屋大賞ということで前知識0で読んでみた。タイトルと装丁から戦争の話とは思っていたけど、本を読み始めると戦争の描写に辛くなってすぐに中断してしまった。もう一度気合いを入れて読み始めると、ストーリーに惹き込まれて3日ほどで読み終わってしまった。
この本の舞台は第2次世界大戦中の旧ソビエトとドイツによる「独ソ戦」で、特にスターリングラード攻防戦を描いている。旧ソ連の都市スターリングラード(現ヴォルゴグラード)で、1942年6月から翌年2月にかけての約7ヶ月間で、枢軸軍(ドイツ、ルーマニア、イタリア、ハンガリー、クロアチア)とソ連赤軍が戦い、計200万人がなくなったとされている。
内容は、まさに、"同志少女よ敵を撃て"って感じ。故郷を奪われた少女が復讐のため狙撃兵となり人を撃つ話。それぞれ違う背景と同じ動機を持つ少女たちが狙撃兵としてそれぞれに成長していく姿、狙撃の技術的な話、(主人公セラフィマの)戦争の終わり、少女たちの戦後の話がとても面白かった。特にセラフィマの戦争の終わりが予想外で、う...な、なんてこと...となってしまった。
スターリングラードと聞いて思いだしたのが、映画"スターリングラード"。"愛するターニャ、今日も君のためまた一人敵を撃つ"というキャッチコピーが当時ものすごく印象に残った。
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