なぜ山上被告人の「生い立ち」が詳細に審理されるのか? 安倍元首相銃撃事件、裁判のポイントは(弁護士ドットコムニュース) - Yahoo!ニュース
裁判では、山上被告人の生い立ちが詳細に審理されていることから、被告人の生い立ちに関する報道が通常に比べても多いと感じる人がいるのかもしれません。 しかし、今回の裁判で被告人の生い立ちが詳細に審理されているのは、事件の被害者が安倍元首相だったからとか、同情を誘うため、というわけではありません。
求刑として死刑もあり得るような重大事件ですから、弁護人が申請する情状関係の証拠について、合理性がある限り広めに採用しておく、という訴訟指揮は必然でしょう。ここで狭く限定しすぎると、審理の対象とすべきものが検討の俎上に上らないことになり、審理婦人として訴訟手続の法令違反になりかねません。
ただ、審理の対象になった証拠がすべて被告人に有利に考慮されるとは限らないわけで、裁判官、裁判員が、そこは考慮できないと考える部分も出てくるでしょう。この事件をどう見るかという、裁判所の判断に、終局的には依ることになります。
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