砂の器を読み終えてしまったので、横溝正史の女王蜂を読み始めた。横溝正史の金田一耕助シリーズはほとんど読んだはずで、文庫本だけでなくKindle版も持っていたはずなのだが、女王蜂だけKindle版が無かったので改めて買って読みんでみた。文庫本を買って読んだはずなのだが、数十年前のことだろうから、全く記憶がない。なのでKindle版を読み始めたら、新鮮に読めたので楽しかった。
ただ映画版の女王蜂は観ており、ストーリーも記憶にあった。知らなかったが女王蜂の映画は2つあって、一つは1952年版、もう一つは1978年版。自分が観たのは1978年版だ。
原作と1978年版映画では大筋は合っているが、それ意外はかなり違う。どちらが良いかは好みだと思う。上記のWikipediaには原作と映画の違いが説明されている。映画は監督である市川崑の作品という感じがする。良い映画と思う。DVDも持っている。それでも自分としては原作の方が好きかな。
というのも映画で主演を演じた中井貴恵がタイトルである「女王蜂」という感じが全く無いからな。清楚なお嬢様で色を感じさせないからだ。原作にある誰もが振り返り惹かれてしまう危ない妖艶さみたいな雰囲気が全く感じられない。なので映画のタイトルと中井貴恵が合ってない感じがする。この映画は大型新人の中井貴恵(松竹二枚目スター佐田啓二の娘)を大々的にプッシュする目的もあったらしいからな(Wikipediaによると)。その目的は達成されたと思う。
映画の方も改めて観てみることにする。観たのもだいぶ昔だからな。DVDをもう一度みてみよう。
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