今年入社の高卒の新人と雑談していて「会社の確定拠出年金のこととか何を選ぶのがいいとか分からない」という。集合研修でも制度そのものの解説はあったけどよく分からず、学校でも習わなかったので、漠然としか分からないと言っていた。
それで「自分はこういう理解で、こうしている」を整理して伝えることにしたのでそのメモ。結論としては「長期でインデックス投信」なのだけど、そこに至るバックグラウンド等も含めて説明したいと思った。
基本的には同僚に、業務外のことをあれこれ教え込もうとするのは(よほど本人が望んでいるのでなければ)「余計なお世話」なのでやらない。
ただ高卒の新人を職場に受け入れるというのは、単に「業務をできるようになってもらう」だけではダメなのではないか。高等教育の代わりも一定程度果たして、いつか会社を辞めることになってもそれなりに大丈夫なようにするのは、一種の義務なんじゃないかと感じている。
高卒の人は、高等教育を受ける4~6年間分を相対的に安い給料で働いてもらっている。もちろん高専~大学院の人はその間、学費を払って能力を向上させているので、入社時点での給料がその分高くないと成り立たないのはその通りでも、社内で一人が稼ぐ/貢献する金額差は給与格差ほど大きくないため、やっぱり高卒の人は「安い金額で働いてくれてる」ということになる。
その会社に貢献してくれている分(差額)は、会社側が教育などの形で還元させなければ辻褄が合わないはずだという理解でいる。
とりわけ老後資金の自力での準備は、公的年金制度の将来的な縮小/受給年齢の後ろ倒しが確実な中で、より必要性が高まってくる。(それでNISAだのiDeCoだの拡充されている。)今35歳の私より、18歳の高卒新人の方がより切実に必要な知識になってくるはずだ。
プロでも何でもない自分が、しかも業務と直結しないことを同僚に「教える」のは、おこがましく恥ずかしいので嫌だけど、上記の認識から「本人が自分で勉強すればいい」で済ませるのもどうかと思って、整理して伝えることにした。
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