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WirelessWire Newsで「みんなかえってクソして寝るまでの希望」を公開。
今回は『Enshittification』にちなんでタイトルに「クソ」の文字を入れるというとんでもないチャレンジをやってしまい、これは絶対怒られるなと覚悟したが、編集長にお目こぼしいただいた。
それが念頭にあり、それに合うエピグラフは何かないかと頭を巡らせたときに思い出したのがこれで、なのでティム・ウーの名前が出てくること以外、本編の内容には何の関係もないのである。というか、どうでもいい。
ただこのタイトルはただふざけているのではなく、ちょうど一年前に書いた「沈鬱な黒い毒と小さな希望」にかけているのである。ええ、本気で。
「メタクソ化」論についてはこれまでも何度も取り上げているので、内容的には『Enshittification』より『The Age of Extraction』を厚く紹介したつもりである。
コリイ・ドクトロウにしろ、ティム・ウーにしろ、彼らの論にはこれまで文章を書く上でお世話になってきたが、今回は彼らの新刊をそのまま好意的に紹介して終わりにせず、あえてカウンターを載せている。
特にマイク・マズニックがティム・ウーに牙をむいているのを意外に思う向きがあるかもしれないが、これはウーが「インターネットを生み出した26ワード」でおなじみ通信品位法230条の撤廃を主張したのにマズニックがガチギレした流れで……といった、本編に盛り込めなかった話は今回も山ほどあるんですな。
やはり一つの文章で洋書の新刊を二冊取り上げるのは無茶というもので、それに関する情報を集めるだけで、どこからどう手を付けてよいか途方に暮れてしまった。
正直、この連載を今年やり通せるとは思わなかった。ワタシの場合、これまでウェブ連載が4年続いたことはない。来年5月まで書ければ、その4年の壁を乗り越えることになる。そこまで体力と気力が持つかどうか……。
id:yomoyomoはてなブログPro雑文書き、翻訳者。1973年生まれ。著書に『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』、『情報共有の未来』、訳書に『デジタル音楽の行方』、『Wiki Way』、『ウェブログ・ハンドブック』がある。

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