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YAMDAS現更新履歴

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「共鳴コンピューティング宣言」が我々に訴えるもの

resonantcomputing.org

先週くらいから話題になっているみたいだが、「共鳴コンピューティング宣言(The Resonant Computing Manifesto)」とは何ぞや?

アテンションを奪うことに長けた中央集権的なプラットフォームが人々のつながりや幸福感を奪っており、テクノロジー人間性を損なう結果になっている現状への批判がまずある。

クリストファー・アレグザンダーと「無名の質」を引き合いに出しているところにおっとなるが、この文章の著者たちはこの質を「共鳴(resonance)」と呼んでいる。テクノロジーは人間の最良の部分を引き出すべきものという信念のもと、もっと個人やコミュニティの特性を生かしたテクノロジーのあり方、つまりは共鳴的な環境を構築できるはずだと訴えている。

今我々はコンピューティングの未来を選ぶ岐路に立っているという認識のもと、以下の5つの原則を提案している。

  1. プライベート(Private):個人が文脈の主導権を握る
  2. 専用性(Dedicated):ソフトウェアは利用者個人の利益に専念する
  3. 多元性(Plural):分散型権力、相互運用性、参加者の選択肢を重視する
  4. 適応性(Adaptable):利用者や文脈の違いに柔軟に対応できる開放性を持つ
  5. 協働性(Prosocial):人々のつながりや協働を促進し、コミュニティを豊かにする

なるほどね。誰が書いたのかと思ったら、執筆者には「ウェブをますます暗い森にし、人間の能力を増強する新しい仲間としての生成AI」で取り上げたマギー・アップルトン、「BlueskyやThreadsに受け継がれたネット原住民の叡智」で取り上げ、また今回の文章でも牙をむいているマイク・マズニック、そしてAIエージェントに死を招く「三位一体」でおなじみサイモン・ウィリソンなどが名前を連ねている。

この宣言の賛同者となると、ティム・オライリー、ケヴィン・ケリー、ブルース・シュナイアー、アラン・ケイケント・ベックヤンシー・ストリックラー、アニール・ダッシュ、オードリー・タン……とこのブログ的にもおなじみの名前が続くのである。

ネタ元はThe Future, Now and Then

プロフィール
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雑文書き、翻訳者。1973年生まれ。著書に『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』、『情報共有の未来』、訳書に『デジタル音楽の行方』、『Wiki Way』、『ウェブログ・ハンドブック』がある。

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