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2000年に作られた『Code Rush』というドキュメンタリーだが、Netscape がMozilla のソースコードをオープンソース化する裏側に密着取材したものである。それはAOL に買収されてしまう Netscape の末期をとらえたものとも言える。
いやー、恥ずかしながら存在自体知らなかったな。
このドキュメンタリーのオンライン公開にはトラブルもあったようだが、監督のデヴィッド・ウィントンの決断でCreative Commons の BY-NC-SA 3.0 US ライセンスの元でYouTube で全編公開されている。
字幕は英語の他にフランス語やドイツ語や中国語などはあるが、日本語はなし。だが、YouTube の自動翻訳機能でほぼ意味はとれるぞ!
Netscape の CEO だったジム・バークスデールをはじめとして、Mozilla の初代リーダーだったジェイミー・ザウィンスキー、JavaScript の生みの親にして後に Brave ブラウザを手がけるブレンダン・アイクなどが登場する。
Netscape がマイクロソフトにブラウザ戦争で敗北したのが明らかになり、主要製品のオープンソース化という当時はかなりありえない選択肢に活路を見出すも、Mozilla 公開の無理なスケジュールに追われる中、悲観的な言葉を口走る登場人物が多いのは時期がら仕方ないとして、それでも希望を捨てずに開発を進める様が描かれている。
しかし、ドキュメンタリーの後半で、前述の通りNetscape は AOL に買収されてしまうんですな。
id:yomoyomoはてなブログPro雑文書き、翻訳者。1973年生まれ。著書に『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』、『情報共有の未来』、訳書に『デジタル音楽の行方』、『Wiki Way』、『ウェブログ・ハンドブック』がある。

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