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海外でプログラマに人気(Wikipedia によると、今年はじめの時点で累計2,100万本以上ダウンロードされている)のテキストエディタNotepad++ が、ソフトウェア配布先であるSourceForge を捨てるとのこと。
その理由は、今年はじめにSourceForge が合衆国法に従い、キューバ、イラン、北朝鮮、スーダン、そしてシリアという5つの国からのアクセスを拒絶するようになったことで、Notepad++ は(SourceForge にホストされている他の FOSS 同様)アメリカ合衆国の所有物ではなく、特定の国からのアクセスを拒絶するのは差別であり、FOSS の原則に根本から反するものだという抗議の意思表示らしい。
恥ずかしながら、SourceForge がそういうアクセス拒否を行っていること自体知らなかった。
オープンソースの定義には「個人やグループに対する差別の禁止」という項目がある。オープンソースの定義はライセンスに適用されるものだと思うが、件のSourceForge の方針はこれに反するものとも言える。ふーむ……
ネタ元はHacker News。
id:yomoyomoはてなブログPro雑文書き、翻訳者。1973年生まれ。著書に『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』、『情報共有の未来』、訳書に『デジタル音楽の行方』、『Wiki Way』、『ウェブログ・ハンドブック』がある。

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