Movatterモバイル変換


[0]ホーム

URL:


日経クロステック(xTECH)

ドローンをラズパイで安価に開発、軽量化の結果、気になる飛行時間は?

[ラズベリーパイ財団賞] 受賞者:青木 勇樹さん(高校生)

IT

 2~3年前から、ドローン(マルチコプター)が人気です。Raspberry Piでドローンを制御するためのボード(Emlid社の「NAVIO+」など)も販売されています。しかし、これらの製品は3万円以上して、非常に高価です。そこで、直接制御できるドローンをRaspberry Piで安価に作ってみることにしました。名付けて「Fly Pi」です。

 機体のベースにはRaspberry Pi 1 Model Bを使いました。これにヘリコプター用のモーターとプロペラを取り付けます。ほかに、姿勢制御用の3軸加速度センサーとバッテリー、受信用のWi-Fiアダプターなどの部品を装着します。機体のパーツをすべて合わせても1万数千円で済みました。

 姿勢制御のプログラムはNode.jsのWiringPiライブラリで作りました。加速度センサーで機体の傾きを調べ、それに応じて四つのプロペラ用モーターの出力を変えるというものです。

 操縦はWeb上のユーザーインタフェースで行います(図1)。簡単に操作できる「Easy」モードと、機体を傾けて操作することもできる「Advanced」のモードを用意しています。ボタンを押すと、無線LANで機体に命令が送られます。

図1●制御用のWeb UIの画面
図1●制御用のWeb UIの画面
[画像のクリックで拡大表示]

 苦労したのは軽量化です。できるだけ重量を軽くしようと、Raspberry PiのLAN端子、ヘッドホン端子、映像出力端子、コンデンサーを取り外しました。これで、42.9gだった重量が33.2gにまでなりました。手に入るなら、Raspberry Pi Zeroを使った方がよいと思います。

 実は、このFly Piは今、動きません。機体がほぼ完成したときテスト飛行したところ、勢い余って壁に激突したためです。4枚のプロペラのうち3枚が割れてしまいました。飛行時間は3秒くらいだったでしょうか(図2)。ただ、個々のモーターの制御とWebアプリはうまく動作していたので、プロペラさえ壊れなければうまくいったはずです。

図2●テスト飛行で壊れた「Fly Pi」
図2●テスト飛行で壊れた「Fly Pi」
[画像のクリックで拡大表示]
この記事の目次へ戻る
日経Linux
出典:ラズパイマガジン 2017年2月号 p.71
記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。

この連載の一覧

Articles in This Series

この連載の一覧

今後の注目特集

Coming Soon

あなたにおすすめ

Picks for You

    今日の必読

    Today's Picks

    お知らせ

    ポッドキャスト

    Podcasts

    楽天で生損保一体型基幹システム頓挫/富士通副社長、1.4ナノCPU「なるべくラピダスへ委託」 など、注目記事を音声化

    楽天で生損保一体型基幹システム頓挫/富士通副社長、1.4ナノCPU「なるべくラピダスへ委託」 など、注目記事を音声化
    • 30以上のメディアが全て読める『日経BP Insight』
    • メルマガ登録で欲しい情報を深く、効率良く
    • 「重要な記事をいち早く入手したい」というあなたに! 5つの活用法

    分野別ランキング

    Rankings by Sector

    分野別ランキング一覧

    この機能は会員登録(無料)で使えるようになります

    今すぐ会員登録(無料)ログイン

    日経クロステック有料会員限定の機能です

    有料会員(月額プラン)は初月無料!ログイン

    [8]ページ先頭

    ©2009-2025 Movatter.jp