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日本通信がMVNOで音声通話定額、今どきの消費者は魅力を感じるか

IT

 日本通信は2020年7月15日、月額2480円で通話定額を実現したモバイル通信サービス「合理的かけほプラン」の提供を開始した。通話料の卸価格を巡って同社とNTTドコモとの協議が決裂し、総務大臣裁定を仰いだ末に実現したプランだ。これが通話定額の動きをMVNOに広げることになるのだろうか。

専用アプリ不要で通話定額の「合理的かけほプラン」

 大手携帯電話事業者の料金値下げやサブブランドの強化などによって苦戦を強いられているMVNO。そのMVNOから、久しぶりに新たな提案のある料金プランが打ち出された。日本通信が2020年7月15日より提供を開始した「合理的かけほプラン」である。

日本通信が新たに打ち出した「合理的かけほプラン」。月額2480年の定額で音声通話を利用できる。データ通信量のチャージ料金が1GB当たり250円と安いのが特徴だ(出所:日本通信)
日本通信が新たに打ち出した「合理的かけほプラン」。月額2480年の定額で音声通話を利用できる。データ通信量のチャージ料金が1GB当たり250円と安いのが特徴だ(出所:日本通信)
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 これは月額2480円でデータ通信量が3GBと、MVNOとしては高めの料金のプランとなるのだが、大きく2つのメリットが備わっている。メリットの1つは、追加のデータ通信量が非常に安いこと。携帯電話大手の料金プランであれば通信量を1GB追加するのに1000円程度かかるが、合理的かけほプランでは1GB当たり250円で通信量を追加できるという。

 そしてもう1つのメリットは、MVNOのサービスでありながら定額で音声通話し放題になること。しかも携帯電話大手と同様に、定額通話を利用するのに専用のアプリを使うなど、特別な手段を必要としないのが最大のポイントとなっている。

 いくつかのMVNOはIP電話やプレフィックスコールなどを用い、通常の音声通話とは異なる回線を経由することで音声通話定額を実現するサービスを提供している。このため、専用アプリを通して通話するなど特別な操作をしなければ通話が定額にならないという弱点があった。だが合理的かけほプランは、日本通信が回線を借りているNTTドコモの通常の音声通話をそのまま使いながら、通話定額を実現しているのだ。

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総務大臣裁定の末に音声通話の卸料金を引き下げ

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