大相撲の新横綱・豊昇龍が右ひじなどを痛めて春場所10日目の18日から休場することになりました。新横綱が休場するのは39年前、昭和61年(1986年)の秋場所を途中休場した双羽黒以来です。

ことし1月の初場所後に第74代横綱に昇進した豊昇龍は、新横綱として臨んだ今場所は初日に小結・阿炎に一方的な相撲で力なく敗れました。

その後も平幕相手に3敗を喫して昭和以降の新横綱の場所としては最多に並ぶ3つの金星を許すなど、9日目までに5勝4敗となっていました。

豊昇龍は大阪市内の医療機関で診察を受けた結果、右ひじや首を痛めて2週間の治療が必要と診断され10日目の18日から休場することになりました。

新横綱の休場は39年前、昭和61年(1986年)の秋場所を途中休場した双羽黒以来です。

師匠の立浪親方によりますと、初場所の千秋楽で右ひじを痛めていたということで「今場所に間に合ったと思ったが治りきっていなかった。ファンに申し訳ない」と話しました。

その上で「力が出せなくてふがいない相撲を取らせたくなかった。若いので長い目で見守ってほしい。次はさらに強くなるそういう力はあると思う」と話しました。

豊昇龍の休場は大関だった去年の名古屋場所以来6回目で、18日、対戦する予定だった平幕の宇良は不戦勝となります。