オレオレ詐欺

手口のポイント
- 息子や孫を装った電話で、お金を要求する。
- 複数名の犯人が上司や同僚などを名乗り、現実に起こっていることと信じこませる。
詐欺電話の決まり文句
- 携帯電話の番号が変わった
- 小切手が入ったカバンを置き忘れた。
- 代わりの者がお金を取りに行く。
対策のポイント
- 必ず息子さん・お孫さん本人や家族に事実を確認する
- 金融機関のアドバイスに耳を傾ける
- 知らない人に現金を渡さない
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- 息子や孫を装った電話で、お金を要求する。
- 複数名の犯人が上司や同僚などを名乗り、現実に起こっていることと信じこませる。
詐欺電話の決まり文句
- 携帯電話の番号が変わった
- 小切手が入ったカバンを置き忘れた。
- 代わりの者がお金を取りに行く。
手口の例
実在の息子や孫の名前など身内を騙り、「小切手等が入った鞄を(電車などに)置き忘れた」 「会社の金を横領してしまった」 「借金の返済が必要」などと言って、「今は立て込んでいるから、同僚(または部下や友人=受け子)がお金を取りに行くので、渡してほしい」と言ってきます。また、息子や孫を騙る者のほか、その上司や同僚などを名乗る者など、複数名が代わる代わる電話口に出てきます。
次のような巧妙化された手口も多く見られます。
- 犯人側は名簿などを入手して、あらかじめ名前、住所、職業や生年月日等を知っている可能性が高い。
- あらかじめ「携帯電話の番号が変わった」などと電話してきて、周到に準備している(電話番号を事前に登録させることで、次回かけたときに息子や孫からの電話だと信用させる)。
- 「今日中にお金が必要」、「急いで銀行へ行ってほしい」、などと言って慌てさせる(緊張感や時間的切迫感等のストレスから冷静さを失う)。
事例
認知件数と被害総額
期間 | 件数 | 金額 |
---|---|---|
2017年 | 8,496件 | 207億9,379万円 |
2018年 | 9,145件 | 188億9,060万円 |
2019年 | 6,725件 | 117億6,463万円 |
2020年 | 2,272件 | 67億9,241万円 |
2021年 | 3,085件 | 90億6,073万円 |
2022年 | 4,287件 | 129億3,360万円 |
2023年 | 3,946件 | 130億4,134万円 |
警察庁「特殊詐欺の認知・検挙状況等について(令和5年1月~12月)」のうち「オレオレ詐欺」より
犯罪の防止策
必ず息子さん・お孫さん本人や家族に事実を確認する
- 電話で突然現金の用意を要求されたら、一度電話を切って、必ず当事者本人や家族など、身内の方の元の電話番号に連絡し、事実を確認して下さい。
- 警察官が示談の仲介をしたり、弁護士が電話のみで金銭を要求したりすることはありません。怪しいと思ったら、相手の名前や勤め先の住所を聞き、一度電話を切ります。電話の番号案内などで警察署や法律事務所の電話番号を調べ、実際にそのような人物がいるかどうか確認してください。
- 家族の合言葉を決めておくこともひとつの方法です。
金融機関のアドバイスに耳を傾ける
- 高額・高齢のお客さまの取引などの場合、金融機関ではお声掛けさせていただくことがあります。
- 「自分は詐欺にあわない」と信じこまず、金融機関職員のアドバイスに耳を傾けてください。
知らない人に現金を渡さない
- 当事者本人や家族など、身内の方に事実を確認し、確認できない場合は、現金を渡さないようにしましょう。
- この手口では、代理人と称して知らない人が現金を取りに来ます。知らない人には大金を、絶対に渡さないでください。