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【ニューヨーク＝寺口亮一】カナダ、デンマーク両政府は１４日、カナダのエルズミア島とデンマークの自治領グリーンランドの間にあるハンス島を分割して領有することで合意した。
カナダの公共放送ＣＢＣによると、両国は１９７３年にネアズ海峡に境界を引くことを決めたが、同島の陸上の国境が合意できていなかったという。
領有権を主張するため上陸した両国軍などがカナダのウイスキーやデンマークの蒸留酒を残したことから「ウイスキー戦争」とも呼ばれた。緊張が高まることはなく「最も礼儀正しい領土紛争」（ＣＢＣ）とされてきたという。
１４日はカナダの首都オタワで同国のメラニー・ジョリー、デンマークのイェッペ・コフォズ両外相、グリーンランドの代表が参加して合意文書の署名式が行われた。ジョリー氏は記者会見で「ロシアは法を守らなければならない」と述べ、武力でウクライナの国境変更を試みるロシアを批判した。
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