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結婚を機に実家を出るのが寂しすぎる…どう乗り越えればいい?

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「実家離れするのがとてつもなく寂しい」と題する30歳の女性からの投稿が、ユーザー投稿サイト「発言小町」に寄せられました。結婚を機に実家を出て、電車で2時間ほど離れた場所に住むことになったトピ主さん。学生の頃から親元を離れる覚悟はしていたものの、「いざ結婚して離れるとなるととっても寂しいですし、考えるだけで涙が止まりません」と心境を吐露。「今後寂しさがなくなるようにどう乗り越えればいいか」と読者にアドバイスを求めています。

感傷を抱えたまま、次のフェーズを歩き始めてもいい

両親や弟、犬、そして近所に住む祖父母と会えなくなることも寂しいと打ち明けるトピ主さん。「恥ずかしながら、親離れができていないんだろうな」と思っており、乗り越えなければいけない出来事だと分かっているとのこと。結婚する彼とは共通の趣味もあって、一緒にいてとても楽しく過ごせており、結婚を取りやめることは考えていないそうです。

写真はイメージです
写真はイメージです

「生まれ育った家庭からの卒業なのだから、ちょっとくらい寂しいのは当然だよね」と、まずはそんなふうに受け止めてみてはどうかと思いました。トピ主さんは、小中学校や高校、大学の卒業式で名残惜しさを感じたことはないでしょうか。友達や先生、学び舎との別れがどんなに名残惜しくても、4月になれば新しい生活が始まり、個人差はあれ、数か月〜1年ほどたてば新生活に慣れて、前を向けるようになってくるもの。これまでもそうして人生の節目節目を乗り越えてきたことを振り返ってみれば、流れる時間に少し身を委ねてみようという気持ちになれるのではと思います。

また、トピ主さんは大学時代の4年間、一人暮らしを経験済みだそうですね。当時は2週間に1度のペースで実家に帰っていて、寂しい気持ちは特になかったとのこと。それを鑑みると今回は、家族と物理的な距離が生まれることだけでなく、「自分の立場が変わること」も寂しさの大きな要因なのでしょう。

「産み育ててくれた家族の籍から抜け、彼と作る新しい家族の一員になる」という大きな変化に対する戸惑いや不安から、涙が出るほどの感傷が生じるのだろうと想像しますが、そういった気持ちを今すぐすべてなくさなければ、と思わなくてもいいのでは。「慣れるまでは不安や感傷に浸ってもいい。時間がたって慣れてきたら、大丈夫だと思えるだろう」と考えてみてはいかがでしょうか。望まない結婚ならば話は別ですが、大好きな彼との新しい人生を始めるための第一歩であるということも、時々は思い出してみるといい気がしました。

この先、再び関わりが増えることも

時間に委ねる気持ちと合わせて、寂しい気持ちを「大好きな両親の期待に応えられるよう、彼と2人で良い家族を作っていこう」という決意に変えていくのも、一つの方法かと思いました。

トピ主さんが実家から巣立つことを、ご両親は内心、トピ主さん以上に寂しがっているのではないでしょうか。それでも、「娘とパートナーが自分たちの手で新しい家庭を作ろうとしていることを応援したい」という気持ちがあり、笑顔で送り出そうとしてくれているのではないかと想像します。トピ主さんと離れて暮らすのは寂しくても、新しい場所で幸せに暮らしていることほど、ご家族にとってうれしいことはないと思います。

それに、結婚すれば親子の関係性が必ずしも疎遠になるというわけではありません。子どもを授かることを望んでいればの話ですが、特に女性の場合、子どもが生まれると実家との交流が盛んになるケースは少なくありません。お産の前後では、経験者であるお母さんを頼りにする場面も増えるでしょうし、子育ての過程でも子どもを見守る目や手がたくさんあるに越したことはないので、仲の良い親子関係なのであれば、何かと行き来は増えると思います。

さらに、親や祖父母の介護の時期が来れば、トピ主さんが頻繁に会いに行って世話をする、といった機会が増える可能性も考えられます。

結婚してしばらくは、彼との時間を優先することが多くなるかもしれませんが、結婚したらずっと疎遠になるわけではない、再び交流が増える時期もあるだろう。そんなふうに長期的な視点で、ご家族との関係性を考えてみるのがおすすめです。

家族に「新たな立場」をプレゼントできた

トピ主さんはこの5年ほど完全在宅勤務だったため、家族と一緒に過ごす時間がたくさんあったそうですね。祖父母の家にもよく遊びに行っていたとか。娘として、孫として、姉として過ごした家族の時間は、これからの人生のなかでの宝物になることでしょう。

その宝物に加え、トピ主さんは今回の結婚によって、自身だけでなく家族にも新しい立場を与えたことになります。トピ主さんに夫ができたということは、つまり、両親には義理の息子が、弟には義理の兄ができたということですよね。この先、トピ主さんはもしかしたら「母」になるかもしれないし、そうなれば両親には「祖父母」、弟には「叔父」という新たな立場を与えることになります。

仲が良いトピ主さん家族であれば、そうした新しい変化をきっと喜び、楽しんでくれるのではないでしょうか。離れて暮らす寂しさや不安はあっても、結婚によって新たな家族孝行ができると思えば、多少なりとも自信や喜ばしい気持ちが芽生えてくるかもしれません。

それに、形式的に家族の籍から抜けたとしても、これまでご家族と築いてきた関係性や愛情が消えてなくなるわけではありません。何かあれば自分には帰れる場所がある、愛情深く迎えてくれる居場所がある。そのことを心強さに変えて、新しいフェーズに踏み出していこうという決心につなげていってほしいなと思いました。応援しています。(フリーライター 外山ゆひら)

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外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

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