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古書表紙の「ヒ素」顔料にご注意、国内でも約20冊確認…触れたり粒子吸い込んだりすると中毒の恐れ

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表紙からヒ素が検出された本を手に取る馬場幸栄特任准教授(京都市西京区で)
表紙からヒ素が検出された本を手に取る馬場幸栄特任准教授(京都市西京区で)

 ヒ素を含む緑色の人工顔料などを表紙に使った古い書籍が、欧米の図書館を中心に相次いで見つかった。顔料は18~19世紀に着色のために使われ、触れたり、微細な粒子を含むほこりを吸い込んだりすると中毒になる恐れがある。国内でも約20冊が確認され、研究者は「判明しているのは氷山の一角」と警鐘を鳴らす。(藤本幸大)

18~19世紀に欧州で

 ヒ素は自然界に存在し、亜ヒ酸などの化合物を人が摂取すると重篤な症状が出る可能性がある。欧州では18~19世紀、毒性の強いヒ素化合物を含む緑色の人工顔料が発明された。天然のものより色鮮やかで、本の表紙、壁紙や造花などに広く用いられた。しかし、ヒ素中毒による皮膚の変色や死亡例が出始め、後に使用が規制された。

ヒ素が確認されたペーパーバック(馬場特任准教授提供)
ヒ素が確認されたペーパーバック(馬場特任准教授提供)

 2018年、デンマークの大学図書館でヒ素を含む蔵書3冊が見つかり、欧米を中心に問題となった。学術目的で古い本の表紙を蛍光X線で分析し、ヒ素が確認されたという。米国の文化施設がまとめたデータでは、欧米の図書館や個人の蔵書からヒ素を表紙などに用いた本が約310冊(今年5月時点)見つかった。

 海外での検出例を受け、国際日本文化研究センター(京都市)の馬場幸栄特任准教授(書誌学)は、国立科学博物館の研究員だった22年から、国内5か所の大学図書館と複数の古書店の本を蛍光X線で分析した。大学図書館3か所と古書店の計約20冊でヒ素が検出された。

 確認されたのは英国のペーパーバックや布の装丁の本などだった。明治時代に日本で出版された書籍もあり、国内でもヒ素が着色に使われていたとみられる。

 これらの本は密封して隔離している。扱う際には防じんマスクや手袋を着用する必要がある。馬場特任准教授は対象を広げて調査を続けており、「ヒ素が含まれる本を早く特定して対応する必要がある。図書館や古書店と情報を共有し、注意を呼びかけたい」と話している。

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