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以前から、新宮市の中心市街地の一角にある黒と茶色のツートンカラーの建物が気になっていた。インターネットで調べると、飲食もできるブックカフェだと分かり、軽いランチも兼ねて平日の休みに訪れた。

2024年9月にオープンした「SOHO Book Lounge」は2階まで吹き抜けの構造。天井が高く、観葉植物も飾られ、明るい開放感がある。
書棚にはビジネス書や小説、雑誌、漫画、絵本など約3000冊が並ぶ。購入も可能だ。菓子やパン、マカダミアナッツにコーヒー、果汁100%ジュースなどは利用料に含まれ、飲み食べ放題で楽しめる。
ソファの座り心地も良く、久しぶりに読書に集中。自分のペースで読み進めながら、ゆったりと思考を巡らせるひとときに浸れた。
店に隣接する保険代理業「ベストパートナー」が運営している。社長の門和宏さん(47)が「地域で最も働きたい会社」を目指し、誰もが気軽に立ち寄れる場づくりを実践したという。「自宅でも職場でもない『第三の居場所』として利用してもらえれば」。その言葉通り、最近は開店から閉店まで読書にふける人や、友人同士で勉強する若者らの姿も目立つそうだ。

妻で店長の睦美さんは食事療法で子どもの体調が改善した経験から、昨年5月にオーガニック自然食品の販売コーナーを新設した。計約500種類もの食料品や調味料を取りそろえる。
将来は高校生の就業体験の場などへの活用や、夜間帯や土日の営業も検討しているという。おしゃれな空間で〈非日常〉を味わい尽くしたところで、外はすっかり暗くなっていた。(望月弘行)
メモ 新宮市緑ヶ丘1の8の25。営業時間は平日午前10時~午後7時。利用料は1時間1100円(学生750円)、1日2750円(同1850円)など。自然食品類は贈答用のラッピングにも対応している。問い合わせは0735・21・2552。