完了しました
イタリアで2月に開催されたバレーボールの国際大会「Nations Winter Cup」に出場した肝付町立高山中3年、田中
公益財団法人「日本バレーボール協会」(東京)によると、田中選手は全国中学生選抜メンバー12人のうちの1人として海外遠征に参加。クロアチアやドイツなど欧州圏の代表を含む8か国が出場した大会に挑んだ。日本は予選ラウンドで苦戦したモンテネグロと決勝で対戦したが、ストレート勝ちした。
田中選手は身長1メートル94、体重71キロ。最高到達点は333センチと身体能力に優れ、高い位置から空いたスペースにスパイクを打ち込むほか、相手のブロックアウトを狙う器用さも備える。国際大会では多くの得点を演出した。
同中バレー部顧問の吉村政俊教諭は「判断力が早いためスパイクにミスが少なく、自分のリズムで打てていた」と大会での活躍を評価。「高校生相手でも、ブロックの上を越えていく高さがある。さらに身長が伸びれば、世界でも十分に戦える」と期待を寄せる。
田中選手は、バレーボール経験者の両親や兄の影響を受け、小学3年から競技を始めた。すぐに頭角を現し、高山中バレー部では1年時からレギュラーでエースとして活躍し、2年時に出場した九州大会で準優勝した。3年時には「全国都道府県対抗中学バレーボール大会」に県代表として出場。決勝トーナメント1回戦で敗れたものの、最も将来を有望視する選手として日本バレーボール協会から「JOC・JVAカップ」が贈られた。
田中選手は4日、肝付町役場を訪れ、永野和行町長に国際大会の結果を報告。永野町長は「町の誇りだ。日本にとどまらず、世界をフィールドに頑張ってほしい」と激励。田中選手も「やんちゃで癖のある外国の選手との試合を経験しながら、自分のプレーの幅も広がって自信になった」と目を輝かせていた。