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能登半島地震で液状化被害が起きたかほく市大崎地区で13日、再液状化防止に向けた実証実験の現場説明会が行われた。集水管を埋設して地下水位を下げる工法と、地中を締め固める地盤改良工法の効果を確認する実験で、地区内4か所で行われる。来年1月から1年間、地盤沈下などのデータを観測する。
説明会には住民約100人が参加し、市災害復興対策課の職員らがそれぞれの工法について説明した。計約37メートルの集水管を埋めた現場では地下水を毎分約100リットル排水し、地下水位を現状の地表下約20センチから同約2メートルに下げる想定で実験を行うという。
住民からは「効果があるなら、すぐにでも実施してほしい」「地盤への影響がないのかが気になる」などの声が出た。
実験後は、市が適した工法を住民など地権者に提示し、同意が得られたブロックから本工事に着手する。同課によると、地下水位を下げる工法が主体で、地盤沈下の影響が大きい場合には地盤改良工法を検討することになるという。