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【特集】社会貢献目指すグローバルリーダーズコース1期生の活躍…大妻中野

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 大妻中野中学校・高等学校(東京都中野区)で今春、中高一貫「グローバルリーダーズコース(GLC)」の1期生が卒業した。彼女らは海外でのフィールドワークや短期留学の経験を生かして、国公立大や難関私立大を始め海外大にも進学し、社会貢献を目指す自らの夢を追求している。コースの責任者である教師と、希望の大学へ進んだ1期生2人にGLCでの学びについて取材した。

グローバル人材の育成教育が大学合格実績にも反映

「卒業生をロールモデルとしてGLCの伝統を築いてほしい」と期待する水澤先生
「卒業生をロールモデルとしてGLCの伝統を築いてほしい」と期待する水澤先生

 今年度の大学入試で、同校のGLC1期生は、東京外国語大、筑波大、東京農工大などの国公立大学を始め、早稲田大国際教養学部、上智大国際教養学部、さらにハンガリー国立デプレツェン大医学部などへ次々と合格を決めた。この1期生55人のうち15人が理系に進学したという。

 「GLCは、グローバルな課題を解決できる人材を育てるためのコースです。本校がこれまで続けてきた帰国生の受け入れ、英語とフランス語の2言語習得、エッセーライティングなどの発信スキルの重視といった教育に加え、国内外でのフィールドワークや短期・長期の留学により、社会でリーダーシップを発揮できる女性に成長してほしいと願う教育の成果の表れと考えます」。同コース責任者であるグローバル・センターの長水澤孝順(たかより)先生は1期生の合格実績についてこう話す。

 GLCは、同校が文部科学省の「スーパーグローバルハイスクール(SGH)アソシエイト校」に指定された2015年度、高校にモデルクラスが設置され、翌年度は、正式に中学からのコースがスタートした。

 同コースでは、英語の授業はオールイングリッシュで習熟度別に実施される。フランス語も中1から高1まで必修だ。また、世界の諸問題を学び意見を交換し合う「Global Issue Studies(GIS)」という独自の授業もある。中2では原則全員参加の12日間のカナダ夏休みセミナーがあり、そのほか、希望者対象で3か月間のターム留学や1年間の交換留学も経験できる。コロナ下でも、一昨年度は9人、昨年度は30人の短期・長期留学者があったそうだ。

 同校は帰国生の割合が高く、昨年度は中高全体の12%、GLCの高3生に限れば55人中37人を占めた。GLCは帰国生枠で入学してくる生徒がいる一方、「グローバル入試」と呼ばれる、英語を課する一般入試での入学者も多い。また、一般の「アドバンストコース」から中3進級以後にコース変更することも可能だ。

 「毎年数十人という単位で、中3時に『アドバンストコース』からGLCに移動します。英語のエッセーコンテストで入賞したり、英語ディベート大会で優秀な成績を上げたりするGLC生の活躍に、他コースの生徒が刺激を受けていると言えます」と、水澤先生は話す。

 SGH事業は2019年度に終了したが、2021年度から「ユネスコスクール・キャンディデート校」となり、「ユネスコスクール関東ブロック大会」でSDGs(持続可能な開発目標)に関する発表を行うなどしている。そこでもGLC生の活躍が光る。

 「ここ2年ほど、コロナや国際情勢の変化により、グローバル社会のあり方が変わってきました。GLCでも、英語による議論交渉のスキルを身に付けるだけではなく、持続可能な社会の開発実現のための社会貢献を意識するようになっています」

タイでのフィールドワーク経験生かし早大国際教養学部へ

GLC1期生の手塚さん(左)と齊藤さん
GLC1期生の手塚さん(左)と齊藤さん

 今春、GLCから早稲田大国際教養学部に進学した手塚まりこさんは、小1から小5までアメリカのボストンで生活し、帰国後は「英語力を維持したい」と、新設のGLCへの入学を決めた。「大妻中野が開いている『帰国小学生英語講座』に参加し、ネイティブの先生に英語のエッセーを添削していただきました。とても大きな刺激を受け、このまま大妻中野で英語を使いながら勉強を続けていきたいと思いました」

 中3の夏休みに、タイで行われた10日間のフィールドワークに参加し、ストリートチルドレンの施設などを訪問した。「東南アジアの生活に触れてみたかったんです。アメリカとはまた違う人の温かさ、親しみやすさがあると感じました」

タイで行われたフィールドワーク
タイで行われたフィールドワーク

 帰国後は、「タイの子供たちのために、自分に何かできることはないか」と、卒業生から制服を譲り受けて在校生に販売する制服リサイクルの活動を始め、翌年に再び訪れたタイで、その売上金を施設に寄付した。その後もボランティア活動やエッセーコンテスト、高校生の模擬国連大会などに積極的に参加し、中学、高校と生徒会長も務めた。それらの成果を基に、同大国際教養学部に総合型選抜入試で合格したという。

 「英語の教員免許が取れることから、早稲田の国際教養を選びました。英語はアメリカ生活で身に付けましたが、大妻中野でフランス語を学び、外国語を一から習得することの大変さも知っています。私にできることを生かし、英語力を高めたい人たちのために役に立っていきたいと考えています」。現在は大妻中野で大学生チューターを務め、在校生たちの英語エッセーの添削などをしているそうだ。

苦手な英語を克服し食糧問題解決のため東京農工大へ

 東京農工大農学部に合格した齊藤美乃莉(みのり)さんは、中3からGLCにコース変更した。「小学生の時は英語が苦手で、それを克服するために、英語教育に定評のある大妻中野に入学したんです。ネイティブの先生との英語の授業がとても楽しく、GLCの生徒たちへの憧れもあって、『もっとチャレンジしたい』とGLCに移ることを決めました」

 さらに英語力を伸ばそうと、高1の3学期、姉妹校であるオーストラリアのSt.Andrew’s Catholic Collegeの高校生クラスに3か月間留学した。「大妻中野の英語指導のおかげで、授業についていけないということはありませんでした。新しい文化の中で、やりたいことがある時は自分から動かないといけない、自分から発信すれば相手も応えてくれるというマインドセットを得ました」

 大妻中野のGISなどでSDGsについて学ぶ中で、食品に興味を持つようになり、「食糧問題を解決して持続可能な社会を作りたい」と、学校推薦型選抜入試で東京農工大を目指した。「大学入学共通テストの受験も必要だったのですが、その頃には『英語は得意分野だから大丈夫』と、自信が持てるようになっていました」

 大学に提出した志望理由書には、留学経験などとともに、農業への思いを自分の言葉でつづった。「畑で野菜を育てるといったことだけでなく、環境や経済など、農業はさまざまな分野と密接につながっています。農業を通じて、社会貢献にアプローチしたいと訴えました」。大学では土壌の研究や畜産の実習など、多彩な経験を重ねている。「専門家の間だけで話し合うのではなく、自分たちの研究成果を広く社会の人に発信したい」と、夢を語る。

 卒業生たちの話を聞いた水澤先生は、「手塚さんや齊藤さんら1期生が、自分たちの力で道を切り開いてくれました」と目を細めた。「今のGLC生たちが卒業生をロールモデルとして、GLCの伝統を築いてくれることを期待しています」

 (文:足立恵子 写真:中学受験サポート 一部写真提供:大妻中野中学校・高等学校)

 大妻中野中学校・高等学校について、さらに詳しく知りたい方はこちら

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