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精神科医・斎藤環さん「自分をいたわり、優しく」…STOP自殺 #しんどい君へ

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 思春期・青年期が専門の精神科医・斎藤環さん(62)に、つらい時の対処方法や周囲が接する時の留意点について聞いた。(上田詔子)

精神科医の斎藤環さん
精神科医の斎藤環さん

 「死にたい」という気持ちは、「生きたいのにつらい」ということ。つらい気持ちを和らげるには、誰かに話を聞いてもらうことが第一歩だ。匿名で話せる相談窓口もある。言葉にすることで気持ちが整理され、落ち着いてくる。

 ただ、一番つらい時は、自分を責める方にエネルギーを使うため、SOSを発信できない。「自分は助けてもらう価値がない」と考えがちだ。

 イライラや食欲不振、身だしなみの変化などはSOSのサイン。親や教員らは「困ってない? 相談して」と言い続けてほしい。しつこくせず、小まめに声をかけるといい。

 学校に行きたくないと、「布団の中にこもる」のは心身を守ろうとする自己防衛反応だ。家族が無理に出そうとするとプレッシャーになり、心を閉ざす可能性がある。周囲は変わりなく接し、安心できるよう気を配ってほしい。徐々にゲームなど好きなことをやろうとする力が湧いてくるはず。保護者はそれを否定せず、尊重するのが望ましい。

 家の外に出たり、学校以外の居場所を探したりするにはエネルギーが必要だ。元気が出てきてからがいい。

周囲は日常的に対話を

 周囲の大人は、日常的に子どもと対話する関係を築くことを心がけてほしい。進路や勉強の話ではなく、趣味についてなど「大事ではない」話題を選ぶといい。大人が子どもと同じ目線で話せる関係になると、小さな異変にも気付きやすくなる。

 親も子も、他人と自分を比べず、他人の評価も気にしないで過ごすことは難しい。普段から「セルフコンパッション」(自分への思いやり)を意識し、他者をいたわるように自分にも優しくすると、心の余裕も出てくるはずだ。

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