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大阪・関西万博の玄関口となる大阪メトロ中央線の「

「万博来場者が胸をワクワクさせて降り立つ駅であり、『ファーストパビリオン』だ。心にずっと残る駅になると思う」。大阪府の吉村洋文知事は18日の開業記念式典で、そうあいさつした。
中央線は長田駅(大阪府東大阪市)と結ぶ約20キロを東西に走る。1編成(6両)あたりの定員は約1000人。延伸に合わせ、前面が八角形で宇宙船をイメージした新型車両も導入された。

日本国際博覧会協会(万博協会)の想定では、万博の1日の来場者最大22万7000人のうち、58・6%にあたる13万3000人が中央線を利用する。
大阪メトロは4月13日からの万博会期中、ピーク時は2分半間隔で運行する。安全に運行するための限界の頻度とされ、1970年大阪万博会場に直結した北大阪急行電鉄の旧会場線も2分半だったという。

夢洲駅の1日最大乗降客数は26・6万人で、大阪メトロの駅では梅田の41万人、なんばの32万人に次ぐ3番目の規模になる想定だ。一般向けの改札は万博の東ゲートにつながる1か所。乗客が滞留するのを防ぐため、16台の改札機が設置された。一つの改札に並ぶ数としては、大阪メトロでは梅田駅北改札の22台に次ぐ規模だ。
また、地下1階のコンコースは柱をなくした。エスカレーターには、乗り込み口付近のステップにスポットライトを当てて二つの丸印を浮かび上がらせ、2列で立ち止まっての利用を促す。
スムーズな運行にも気を配る。

万博の来場者は原則として来場日時を予約する必要があり、定められた時間帯(午前中は9時から1時間ごと)に入場しなければならない。中央線が遅れた場合、間に合わずに入場できなくなる事態も想定される。
大阪メトロは会期中、中央線を中心とした主要駅で駅員や警備員を最大計約150人増員して乗客の誘導や案内にあたり、遅れが生じないように努める。
中央線では、線路内への人の立ち入りなどで30分以上の遅延は2023年度、3件だった。夢洲駅を含む全駅で24年度、可動式ホーム柵の設置が完了し、運行トラブルのリスクは減る見通しだ。大阪メトロの担当者は「遅れがあっても慌てず、運行再開を待ってほしい」と呼びかける。
万博の入場券の販売実績は15日時点で前売り目標の半分程度の756万枚にとどまっており、深刻な混雑が起きるかは見通せない面もある。万博協会幹部は「開幕が近づけば売れ行きは伸びるはず」と語る。
中央線は万博閉幕後、会場北側に30年秋頃に開業予定のカジノを中核とした統合型リゾート(IR)への交通手段となるが、万博閉幕からIR開業までの5年間は需要が落ち込むのは確実だ。
大阪メトロに100%出資する大阪市の横山英幸市長は14日、市役所で記者団に、「直ちにメトロ全体の収益に大きな損失が出るという議論にはなっていない」と説明した。26年4月まではパビリオンの解体工事が予定されており、IRの工事も含めて作業員らの利用が見込めるという。
一方で、横山市長は「5年間手つかずでいいというのは別の議論」と述べ、利用客を増やす取り組みを検討する考えを示した。
中央線以外の公共交通機関としては、シャトルバスもある。JR桜島駅(大阪市此花区)や新大阪駅(同市淀川区)などと会場を結び、1日最大2万6000人を輸送する。万博会場までの所要時間は、桜島駅からが15分、新大阪駅が30分と想定されている。中央線は梅田から30分だという。
万博会場にマイカーで乗り入れるのは禁止されており、車やバイクの場合は