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読売333は週間で2・1%高。日経平均は0・7%高、TOPIXは1・8%高となった。
同週は米連邦公開市場委員会(FOMC)において、大方の予想通り0・25%の利下げが決定された。注目イベントを大きな波乱なく通過したことから、日本株にも買いが入った。TOPIXは12月12日に最高値を更新している。ただ、米国でオラクルやブロードコムなどハイテク株の決算発表直後の株価反応が弱めであったことから、ソフトバンクG(9984)や半導体株など、グロース株の一角は高値警戒感が意識されて大きく下落した。
読売333は週間で2%を超える上昇となり、12月12日には最高値を更新した。日経平均を大きくアウトパフォームしており、TOPIXとの比較でも好パフォーマンスとなった。日経平均はソフトバンクGや東京エレクトロン(8035)などAI関連が下落した影響を大きく受けた。一方、AI関連以外の銘柄に資金がシフトすることへの期待が高まって全体では底上げが進んだことから、業績好調銘柄が牽引して読売333は高値更新基調が継続した。

同週は、動きの良い銘柄には追随買いが入った一方、動きの悪い銘柄は見切り売りに押されるなど、勝ち組銘柄と負け組銘柄の濃淡が色濃く出た。証券会社のレポートを材料に、パナソニック(6752)、アイシン(7259)、マキタ(6586)などが大きく上昇。業種では住友商事や三井物産など商社株に資金が向かった。
先週に続いてイオン(8267)やエムスリー(2413)など、11月のパフォーマンスが良かった銘柄が反動安に見舞われた。スクウェア・エニックス(9684)や任天堂(7974)など、ゲーム株の弱さが目立った。

トヨタ系の自動車部品大手。証券会社が目標株価を引き上げたほか、米国の良好な雇用関連指標を受けて円安(ドル高)が進む場面があり、これらを好感した買いが入った。会社が業績予想の前提としている為替レートは1ドル=145円。週間では13・7%高と2桁の上昇率となり、12月12日に上場来高値を更新した。時価総額は2兆3200億円台。
パナソニック ホールディングス(6752)11月後半から12月にかけて、複数の証券会社が同社の目標株価を引き上げている。12月2日にIRミーティングを開催するなど株価を刺激する材料が多くある中、先週は上昇基調を強めてきた。夏場までは電機株の中で割り負け感が強かったが、12月12日に年初来高値を更新するなど挽回の動きが見られている。時価総額は5兆3300億円台。

「読売333」は、読売新聞社が公表する新たな株価指数。最大の特徴は、333銘柄をすべて同じ比率(約0・3%)で組み入れる「等ウェート型」という算出方法で、野村フィデューシャリー・リサーチ&コンサルティングが算出実務を担っている。国内のすべての上場株式の中から、売買代金と浮動株時価総額によって銘柄選定が行われている。年4回ウェート調整を行い、毎年1回、11月の最終金曜日に銘柄入れ替えを実施する。
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