車検切れ、事故車、水没車、そして放置車両など、わけがあって使えない状態になってしまったクルマであっても、所有者には管理責任が生じ、税金も発生します。こうしたクルマについては早めに処分したいと考えるものですが、廃車手続きを調べることが面倒だったり、費用がいくらになるのか不安になったり、なにかと腰が重くなるのが現実です。しかし、こうした悩みは、廃車買取業者に相談することでスムーズな解決が期待できます。
廃車、不動車、事故車、水没車、車検切れ等、使用が困難な状態にあるクルマでも買い取ってくれる業者のことです。
廃車買取業者の多くは、買い取ったクルマを海外に輸出したり、車体を解体しパーツや素材として販売したりしてビジネスを成立させています。たとえ中古車としては販売できないようなものでも金属としての売買は可能、というわけです。なかには、自社オークションを運営するなどして、買取価格を高める取り組みをしている業者もあります。
こうした廃車買取業者との取引により、廃車手続きの手間やコストを省く、あるいは収入にする、という道が開けるのです。
Q.なぜ廃車買取業者は“値段のつかないクルマ”を買い取れるのか?
廃車手続きを行うにあたっては、ディーラーや中古車販売店も取引相手の候補となるでしょう。そうした業者と廃車買取業者には、どのような違いがあるのでしょうか? 以下の表をご覧ください。
廃車買取業者 | ディーラー・中古車販売店 | |
買い取りの対象 | どんな車も買い取り可 | 状態によっては買い取り不可 |
車両の受け渡し方法 | 日本全国で対応可 ※一部を除く | 持ち込み限定などの制約あり |
手数料 | 原則無料 | エリアや状態によっては発生 |
ディーラーや中古車販売店では、車両の状態によっては買い取り不可となるケースも少なくありません。まずは自分で判断せず、一括査定に出してから判断することをおすすめします。
もし中古車買取店で値段がつかず、廃車にせざるを得ない状況になったなら、廃車買取業者への相談をおすすめします。廃車買取業者の多くはクルマがどんな状態でも買い取りに応じることができ、引き取りについても日本全国(※一部を除く)で対応しています。 またこうした買い取り手続きに際しては、多くの場合、費用はかかりません。例えば、ナビクルの廃車買取の場合、引取手数料、レッカー代、解体費用、手続き代行費用などは、すべて無料となっています。
※車両保管場所が狭い、あるいは対応エリア外(離島含む)で引き取りが困難なケースがあります。
例)ナビクルの場合
出典:ナビクル公式サイトより
webCGがいま注目している廃車買取業者3社の特徴を、以下の表にまとめました。それぞれの違いを項目別にチェックし、これらのサービスを選ぶ際の参考にしてください。
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名称 | ソコカラ | カーネクスト | タウ (事故車買取専門) |
これまでの実績 | 取扱台数 累計92万7000台 | -- | 買取台数 累計120万台 |
引取・廃車手続き | 原則無料 | 原則無料 | 原則無料 |
査定の費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
キャンセル料 | ※要問い合わせ | 3万円 (契約後のキャンセル時に発生) | 買取金額の10% (契約後のキャンセル時に発生) |
還付金の有無 | あり | あり | あり |
還付手続き対応 | 最短4営業日 | 1~2週間程度 | 1~2週間後 |
来店 | 不要 | 不要 | 不要 |
自社オークション | あり | あり 約1万3000社 | あり 約2500社 |
海外への販路 | あり 約1万2000社 | あり | あり 世界125カ国 |
顧客対応 | -- | オペレーター対応満足度 91.9% (カーネクスト調べ) | -- |
公式サイト | 詳しく見る | 詳しく見る | 詳しく見る |
※2024年9月時点の情報です。最新情報は公式サイトをご覧ください。
廃車買取業者を選ぶ際には、「海外輸出や自社オークション運営の有無」「説明や応対が親切で丁寧か」「処分方法、手続きがしっかり定まっているか」といった点をチェックするのが重要です。
廃車買取業者のなかには、リサイクル部品や金属の売却先が国内だけという業者もあります。結果的に、販売先が限られることにつながるため、廃車の買取金額が比較的低くなる可能性があります。
名称 | ソコカラ | カーネクスト | タウ (事故車買取専門) |
これまでの実績 | 取扱台数 累計92万7000台 | -- | 買取台数 累計120万台 |
自社オークション | あり | あり 約1万3000社 | あり 約2500社 |
海外への販路 | あり 約1万2000社 | あり | あり 世界125カ国 |
公式サイト | 詳しく見る | 詳しく見る | 詳しく見る |
海外との取り引きの有無に注目するのはなぜでしょうか? 海外に販路がある業者は、純粋に理想的な価格で販売できる手段が多く、そのぶん買取金額のアップが期待できるのです。
国内では全く値段のつかない車体でも、海外では中古車として販売できることがあります。部品についても、海外では国内よりも需要の高いものがあるでしょう。リサイクルできる金属についても、国によっては、日本国内よりも高く売却できるケースがあります。
このように、さまざまな国に売却先を持っているのは廃車買取業者としての強みであり、どの国で何の需要が高まっているのかを見極めて売りさばくことができる業者との取り引きは、そうでない業者に比べてメリットが大きくなります。
さらに自社で自動車解体・リサイクルの工場を持っている業者は、ねらい目といえるでしょう。
自社でオークションを運営している業者は、オークションを活用して販路を広げ高価買取の可能性を高められるだけでなく、自社運用によりコストを抑えることができるため、そのぶん利益を顧客に還元することができます。
例)ソコカラの場合
出典:ソコカラ公式サイトより
クルマを廃車にすると、重量税・自賠責・自動車税の還付を受けられます(普通車のみ)。廃車買取の金額は、車両本体価格のほか、この重量税還付相当額・自賠責還付相当額・自動車税未経過分還付額をまとめたうえで算出されますので、買取金額の内容について詳しく説明してくれるかどうかは業者選びにおいて大切です。積極的に問い合わせることも重要ですし、買取金額の詳細が曖昧な業者には注意が必要といえるでしょう。
名称 | ソコカラ | カーネクスト | タウ (事故車買取専門) |
査定の費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
キャンセル料 | ※要問い合わせ | 3万円 (契約後のキャンセル時に発生) | 買取金額の10% (契約後のキャンセル時に発生) |
還付金対応 | あり | あり | あり |
振込 | 最短4営業日 | 1~2週間程度 | 1~2週間後 |
顧客対応 | -- | オペレーター対応満足度 91.9% (カーネクスト調べ) | -- |
公式サイト | 詳しく見る | 詳しく見る | 詳しく見る |
重要事項の説明にあたっては、主に「名義変更」「解体方法」「リサイクル方法」について確認しましょう。
たとえクルマを手放しても、名義変更手続きが正しく行われなければ、車両の管理責任は引き続きついて回ります。本人の知らぬところで自分名義の車両がトラブルの引き金になる、などということのないように、買取業者については、こうした手続きへの対応がしっかりしているかどうかチェックしておく必要があります。
廃車する車両の状態によっては、リサイクルされることなく、解体・処分という扱いになることがあります。売却できる素材だけを確保し、残りはゴミとして処分されるのです。
ここで気をつけたいのが、解体業者がきちんと処分を行っているかということです。不法投棄につながる要素はないのかどうか。買い取られた車両の今後のプロセスをきちんと説明してくれる業者を選びましょう。
廃車後の車体は、リサイクルできる部分があれば積極的にリサイクルに回します。リサイクルできないゴミやくず鉄には処分費用が発生するため、業者はなるべくリサイクルできるよう努めるのです。買い取ったクルマの先行きについて、そうした説明をしてくれる業者であれば信頼できる、ともいえるでしょう。
カーライフ・ジャーナリスト 渡辺陽一郎さんからのコメント
クルマを廃車にすると決めたら、なるべく早く手続きをするのが理想的です。手続きが遅れると、廃車時期に応じて戻ってくる自動車税、つまり還付金の額が減ることがあるからです。
しかし多忙なユーザーは、廃車に関して、なるべく手間をかけたくないでしょう。そこで注目されるのがカーネクストです。廃車にする車両を見て行う“実車査定”は行わず、電話だけですべての作業が完了します。車種や年式、走行距離などをもとに実施される査定は無料で、時間やコストがかかりません。ユーザーが立ち合うことなく、車両を引き取ることを可能としているため、多忙な人にはまさにピッタリでしょう。
廃車の手続きも無料で代行され、指定の口座に買取金が振り込まれるため、廃車を手間をかけず簡単に済ませたいユーザーにはとても都合がいいといえます。
見積もり依頼から、車両の引き取りまでがとても早かった。/今のクルマの値段がわかった。/連絡したらすぐに対応してくれた。(webCGの読者アンケートより)
無料引き取りだけでなく、事故車でも買い取っていただけたのでよかったです。ウェブから査定依頼して、引き取り・振り込み・廃車手続き完了までスピーディーでした。また、説明も丁寧でわかりやすかったです。(50代女性/カーネクスト公式サイトより)
実際にクルマを見ずに査定をできるのがすごいなーと思います。オペレーターの対応もとてもいいと思います。引き取りの方もすごく丁寧で カーネクストさんが好きになりました。(40代男性/カーネクスト公式サイトより)
カーライフ・ジャーナリスト 渡辺陽一郎さんからのコメント
ソコカラの特徴は、自社でオークション(クルマのセリ市)や物流のネットワークを備えていることです。これによって流通に関するコストが抑えられ、買取価格を高めることが可能になりました。
ソコカラのオークションは海外の110カ国と取り引きがあるため、高額で引き取ってくれる有利な相手に売却できます。物流拠点も全国に25カ所あり、陸送費用も抑えられます。このようにソコカラでは、大量の車両を合理的に流通させることで、出費を少なく抑えてユーザーに還元させています。
廃車を含めた車両の売却では、査定費用、車両を引き取って運送する費用、廃車の手続き費用などがかかることがありますが、これらも自社で負担してくれるソコカラは、なるべくクルマをお得に廃車にしたいユーザーに適しています。
手続き自体とても簡単だったのと、ほとんど値段がつかないと思っていたのに、思っていた以上のお値段をつけていただけて大変ありがたかったです。他社より高い買取価格だから買取価格も納得でき、何よりオペレーターの対応が非常に良かったです。(30代・男性/ソコカラ公式サイトより)
クルマが1台いらなくなったので売ることにしました。他社に問い合わせた際に、「提示価格はあくまでも仮の金額なので、実際にクルマを査定した際の金額と変わる可能性がある」と言われました。ソコカラさんは提示価格から変動することはないと言っていただいたのでソコカラさんにお願いしました。実際も提示金額で買い取ってもらえたので大満足です。(30代・女性/ソコカラ公式サイトより)
オペレーターの方も丁寧で、無理を依頼したのにもかかわらず完璧に対応をしていただけて大満足です。あまりよくない口コミも目にしていましたが、手厚いサポートで安心できる会社だなと私は思います!(30代・男性/ソコカラ公式サイトより)
カーライフ・ジャーナリスト 渡辺陽一郎さんからのコメント
車選びドットコムでは、廃車にする事故車や故障車でも、基本的に全国対応で引き取りを行っています。レッカーなどによる輸送費用、廃車にするための代行手数料なども、すべて車選びドットコムが負担します。従ってユーザーは出費を抑えられます。
東南アジア地域を中心に、海外にも販売網を持っているため、車両の状況に応じて輸出もできます。事故車で走行できない車両でも、解体して部品を輸出できるのです。つまりいかなる車両にも価値を見いだすため、「どんなクルマでも0円以上での買い取り」を可能にしています。
そして車選びドットコムの特徴として、有償にはなりますが、取り引き後のパーツを取り外したり返送したりするサービスも行っています。例えば気に入ったオーディオなど、車両を引き渡した後で、返送してもらうことも可能です。そうしたニーズのあるユーザーにはピッタリの選択肢といえるでしょう。
なお、コールセンターは年中無休で対応。休日などに業者と連絡をとりたいユーザーにも適しています。
オペレーターの対応がとても良かったので、安心してクルマをお任せできました。クルマの引き取りや振り込みも早かったので、大変助かりました。(岩手県/車選びドットコムの廃車買取 公式サイトより)
廃車手続きは初めてで不安がありましたが、問い合わせも引き取りもとても丁寧で安心してお取引ができました。希望の日程にも対応していただき感謝しています!(東京都/車選びドットコムの廃車買取 公式サイトより)
古いクルマで、故障してもいたので、買取額が出てきた時はびっくりしました。オペレーターの対応も親切で、丁寧に説明していただき、安心して手放すことができました。(神奈川県/車選びドットコムの廃車買取 公式サイトより)
家族の誰も廃車の仕方を知らなかったので、車庫に古い軽トラックを放置していたのですが、友人の勧めで廃車王さんに引き取ってもらうことにしました。書類を用意するだけで、あとは全部やってくれたので、早くお願いしておけばよかったと思いました。(長野県・50代女性/廃車王 公式サイトより)
一番早く引き取りに来てくれる廃車買取専門業者が廃車王でした。電話対応も丁寧で、買取金額にも満足しています。また、機会があれば利用したいと思います。(東京都・30代男性/廃車王 公式サイトより)
事故車の処分に困っていたのですが、スマホで検索して廃車王を知りました。他店ではゼロ円の査定金額だったのに、買い取ってもらえて、クルマも引き取ってくれて、とても助かりました。(広島県・40代男性/廃車王 公式サイトより)
carview!(カービュー)の特徴は……
はじめの電話対応が好印象でしたのでお任せしようかなと思いました。依頼後も担当の方やその他の方々も親切丁寧な対応でした。振込もスムーズできちんと指定日に入金されていました。最初から最後まで安心できて、とても良かったです。ありがとうございました。(埼玉県/タウ公式サイトより)
休日だったのにもかかわらず、対応してくださって、最短でクルマの引取と査定の準備をしてくださいました。 年始の始業前にもオペレーターの方が質問に丁寧に回答くださって、営業の方からメールでご連絡いただけて、安心してお取引できました。(東京都/タウ公式サイトより)
ホームページから見積もりの依頼をした後に、メールが届き、電話がありました。 その後はこちらからメールの返信をするまで、しつこい連絡が一切なく、好感が持てました。 無料で査定に来てくださった担当の方も電話でしかお話ししていませんが、とても丁寧な対応で、終始、好感が持てました。 買取額も一番高くつけてもらえ、担当者の方とコールセンターの方の対応がとても良かったので、お願いして本当に良かったと思います。(兵庫県/タウ公式サイトより)
査定員により質問内容や評価が全然違ったのですが、最終的に希望額より大幅に高値で買い取っていただきました。(セルトレ 公式サイトより)
大事に乗っていて傷もへこみもほぼない状態だったこともあり、結構高く買ってくれた。一括査定は便利だった。(セルトレ 公式サイトより)
相場イメージ、どのように価格がきまるのかを教えてくれたので、自分の想定が高すぎると思い、最終的に2社で見積もりをして決めた。(セルトレ 公式サイトより)
故障で動かなくなってしまい、修理することも考えましたが、廃車することにしました。電話査定で金額を出してもらい、実際に見て金額が下がると思っていましたが、そのままの価格で振り込んでいただき驚きました。簡単に廃車ができて、さらに買い取ってもらえたので大満足です。ありがとうございました。(京都府/ハイシャル 公式サイトより)
他の会社にも見積りを取りましたが、ハイシャルさんの対応が一番良かったので依頼しました。金額にも満足しています。無理をお願いしましたが、快く受けてくださってありがとうございます。(兵庫県/ハイシャル 公式サイトより)
車検が切れてしまい、動かせなくなったので依頼しました。家まで取りに来てくれたことが大変助かりました。さらに買取までしていただき満足です。ありがとうございました。(三重県/ハイシャル 公式サイトより)
査定依頼の際は、手元に車検証があると、先々の手続きがよりスムーズになります。
成約後、クルマの引取希望日を伝え、スケジュールを決定します。
廃車買取業者の案内に従い、書類を準備。具体的にどんな書類が必要になるのか、以下に示します。
・自動車検査証(車検証)
・印鑑証明(3カ月以内のもの)
・自動車登録専用委任状
・自動車登録専用譲渡証明書
・解体にともなう重量税還付申請用委任状
・リサイクル券A・B券
・免許証等の身分証明書
・実印
・マイナンバー(社会保障・税番号)の個人番号カードまたは通知カードのコピー
・解体にともなう重量税還付申請用委任状(車検残存期間が1カ月以上ある場合に必要)
・軽自動車抹消申請用委任状
・リサイクル券A・B券
・免許証等の身分証明書
・認印
・マイナンバー(社会保障・税番号)の個人番号カード、または通知カードのコピー
本人確認を経て書類を受け取り、廃車買取業者側で廃車手続きを行う。
買い取る側と買い取ってもらう側とで、知識・認識に違いがあれば、思わぬトラブルにつながりかねません。嫌な思いをしないためにも、以下のことがらについてはチェックしておきましょう。代表的な注意点を挙げていきます。
思ったよりも高い買取金額がついたものの、その後に引取費用や登録費用を請求される、という流れも考えられます。必要となる費用については、どんなものがあるのか契約前に確認しておきましょう。
引取当日に実車を見て、事前情報との相違点を指摘しては査定額を減らす業者もあります。機関面のことはもちろん、ボディーのキズやへこみの度合いで査定額が減額されることがあるかどうか、事前に確認しておくと安心できます。目安として、車買取の自主規制団体であるJPUC(一般社団法人 日本自動車購入協会)に加盟しているかどうか? を見ておくとよいでしょう。
例えば、ソコカラの公式サイト上には、近年問題視されている「契約後の減額交渉」や、「車両引き上げ後の再査定による入金減額」といった不当な行為は一切ございません。と記載されています。
例)ソコカラの場合
出典:ソコカラ公式サイトより
もちろんJPUCに加盟していなくても、健全な取引をしている業者は多々あります。気になることがあれば遠慮なく確認してみるとよいでしょう。
買取業者が名義変更・一時抹消手続きを進めてくれないと、自動車税(普通車の場合)の未経過分の戻りが少なくなったり、クルマの所有権に基づく責任を負わされたりと、さまざまな問題が生じるおそれがあります。そうしたトラブルを未然に避けるためにも、手続きのスケジュールや、名義変更後の証明書類のコピーを送ってもらえるかなど、確認しておきましょう。
車両も書類も全て渡したのに、買取金がいつもらえるのかわからない……。こうした状況にはおちいることのないようにしたいもの。必ず日にちを問い合わせましょう。
それは、日本においては価値のない車両であっても、海外では需要があり、輸出で利益が出ることがあるためです。
不動車ですら、エンジンやドア、ハンドルなど、分解したパーツ単位で販売するという手段が残されています。パーツでの販売すら不可となれば、鉄をはじめとする資源として売買することになり、利益が得られる仕組みとなっています。
事故車や不動車であっても、引き取りから廃車手続きまで費用負担を求められるケースは少ない、というのが実情です。ただ、リサイクル料金が未預託の場合は、未預託分を支払う場合があります。
手続き上のトラブルを避けるためにも、契約は優良な買取会社を相手に行いたいもの。その点、例えば「手数料がかからないことが明記されている」「手続きについて、事前にしっかり、丁寧に説明してもらえる」といった点は、業者の質を判断する材料になるでしょう。
これまで説明してきたとおり、「使えない状態になってしまったクルマ」だからと諦めることなく、廃車買取業者の買取サービスを利用するのは大いに有効な手段といえます。より高く売るためのポイントや、トラブルを避けるための注意点を押さえ、満足のいく契約・手続きができるようにしましょう。
調査対象
webCGのメルマガ会員3万人に対して、ウェブ投票形式でのアンケートを実施(webCG調べ)
調査期間
2024年8月30日~2024年9月20日
回答者数
延べ180人
調査対象サービス
ソコカラ、ハイシャル、廃車ツヨシ!、カーネクスト、ナビクル廃車買取、carview!(カービュー)、廃車ラボ、セルトレ、ユーカーパック、廃車王、車選びドットコムの廃車買取、廃車本舗、タウ(事故車買取専門)
※掲載している情報の正確性については万全を期していますが、その内容を保証するものではありません。
1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年間務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆さまにけがを負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。特にクルマには、交通事故を発生させる甚大な欠点がある。今はボディーが大きく、後方視界の悪い車種も増えており、必ずしも安全性が向上したとは限らない。常にメーカーや行政と対峙(たいじ)する心を忘れず、お客さまの不利益になることは、迅速かつ正確に報道せねばならない。 従って執筆の対象も、試乗記をはじめとする車両の紹介、メカニズムや装備の解説、価格やグレード構成、買い得な車種やグレードの見分け方、リセールバリュー、値引き、保険、税金、取り締まりなど、カーライフに関する全般の事柄に及ぶ。クルマ好きの視点から、ヒストリー関連の執筆も手がけている。
1962年創刊の自動車専門誌『CAR GRAPHIC』のインターネットサイトとして、1998年6月にオープンした『webCG』。ニューモデル情報はもちろん、プロフェッショナルによる試乗記やクルマにまつわる読み物など、クルマ好きに向けて日々情報を発信中です。