syslog によると、「permission denied」により Docker デーモンの起動に失敗していると判明した。
一般に、SELinux のポリシー違反が permission denied となるため、SELinux のログ audit.log を調査した結果、SELinux ポリシー違反が原因であることが分かった。Docker Engine のメジャーアップデートにより動作が変わり、SELinux ポリシー定義が不足しているという、パッケージの不具合であると思われた。
SELinux 追加ポリシーの定義を行った。ディストリビュータへのレポートを検討していたが、
まもなく更新パッケージの配布が始まった。
Docker Engine は、急速に普及したこと、開発スピードが速いことなどから、ディストリビュータによる通常サポートからはずれた別パッケージとして提供されることがあります。
CentOS においても、Extrasリポジトリからの提供となり、OS のアップグレード以外のタイミングで Docker Engine のメジャーバージョンが上がってしまうことがあります。
これにより、前バージョンからの非互換な変更や、設定の非推奨化などが行われることがあるため、本番環境に適用する前の調査や検証がより重要になると思われます。