46回目を迎えた東京スポーツ新聞社制定「2019年度プロレス大賞」選考委員会が10日、東京・江東区の東京スポーツ新聞社で開かれ、技能賞は新日本プロレスの飯伏幸太(37)が2009年以来10年ぶりの受賞を果たした。
飯伏、SANADA、ウィル・オスプレイ、Ben―K、竹下幸之介、橋本大地の6選手がノミネート。MVP候補として名前が挙がるほど19年の活躍を高く評価された飯伏が、あらゆる観客を魅了する卓越した技術を評価されてBen―Kとの決戦投票を制した。
かつての盟友ケニー・オメガが米国AEWに主戦場を移した中、フリーの立場から今年2月に新日プロ再入団。DDTとのダブル所属時代と比較しても、プロレス界を盛り上げたいという覚悟と責任感が増した言動が目立った。
その思いがリング上の躍動にもつながった。4月に内藤哲也を破りIWGPインターコンチネンタル王座を獲得すると、真夏の祭典「G1クライマックス」を初制覇。下半期は挑戦権利証を防衛し続けた。
飯伏は「10年ぶりの受賞となりますが、すごくうれしいです。技能と言われても、何が評価されたのか分かりませんが…。僕の技能を評価していただきありがとうございます」とコメントした。
来年1月4日の東京ドーム大会では、オカダ・カズチカの持つIWGP王座に挑戦する。IWGP初戴冠を果たし、業界の主役交代を成し遂げれば、初のMVPも大きく近づきそうだ。