大相撲の元関脇豊ノ島(42)によるYouTubeチャンネル「豊ノ島のお相撲ちゃん」に、NHKの大相撲中継担当アナウンサーとして活躍した刈屋富士雄氏が出演した。
刈屋氏は「思い出の取組3番」の一つに横綱朝青龍が7連覇を達成した2005年九州場所の魁皇戦を挙げ「7連覇を決めたのが九州場所の14日目(魁皇戦)。当時8000人ぐらい入る福岡国際センターで8000人全部が魁皇コール。(朝青龍)本人から聞いたら、魁皇コールを全身に浴びて心が折れたと…」と振り返る。
「(朝青龍は)仕切っている間に『こんなにみんなが魁皇を応援するんだったら俺は負けてやる。千秋楽がもう一番あるから、そこで優勝すればいい』と。そうしたら、魁皇コールがする中で1人だけ〝朝青龍頑張れ!〟と。(朝青龍は)『あれ? 1人応援するやつがいるぞ、俺に』と仕切りながら探すんです。向正面にいた緑のセーターのおじさんが〝頑張れ〟と言っている。『俺はこのおじさんのために勝つ』と急に最後、元気になってきて。大激戦の後に、ガッツポーズをそのおじさんに向かってやったんです」と当時のエピソードを明かした。
その上で「その後、懸賞を受け取って土俵を下りた後、彼は土俵に頭をつけて泣くんですよ。その時に朝青龍が言ったのが『人はやっぱり心だ。苦しい時に頑張れるのは、人の心を分かる人間じゃないとだめだ』と。あの時まではそう言っていた(笑い)」と回想した。














































