「安倍派は解散すべきだ」「安倍派執行部は処分を」
自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件を受け、自民党が設置した「政治刷新本部」。16日の会合では、出席議員からも捜査が続く安倍派に厳しい意見が飛び出した。
刷新本部にメンバー入りした安倍派の議員10人のうち9人に、パーティー券収入の一部を政治資金収支報告書に記載していなかった裏金疑惑が持ち上がり、政治改革の本気度への疑念は高まるばかり。
野党からも「茶番」と揶揄(やゆ)される中、刷新本部の会合に出席した各議員を直撃した。
◆疑惑の岡田前地方創生担当相「遠からず説明」
安倍派9人の疑惑議員の一人、岡田直樹・前地方創生担当相は、刷新本部で本部長代理という要職にある。
岡田氏は会合後、記者から「疑惑を払拭できない人が刷新本部のメンバーとなっていることは適任か?」と問われると、「党を挙げての議論ということなので、どこの派に属しているか、あるいは属していないかにかかわらず、議論に参加する責任はある。しっかりと厳しいご意見にも耳を傾けることが我々の役目だ」と発言。「総裁が何派だからといって区別する気持ちはないと聞いている」とし、刷新本部のメンバーを続投させる意思を示した。
自身の疑惑に関しては「調べているところだ」とし、「グループ(派閥)が説明責任を果たすのと同じタイミングでしっかり説明したい」と語った。時期については「遠からずと思っている」と述べるにとどまった。
会合には、高橋はるみ参院議員ら他の安倍派疑惑議員も出席していたが、記者の質問に答えることなく、党本部を後にした。
刷新本部にメンバー入りした疑惑議員について、説明責任を求める声も。
会合に出席した二階派の若林洋平参院議員は、「政治そのものが国民の皆さんに不信を招いているのは事実なので、メンバーに選ばれる選ばれないの前に説明をここでするべきだと思うし、謝罪をするべきだ」と語った。
◆口止め暴露議員「私が派閥を介錯する」
自民党「政治刷新本部」の会合を終えて記者団の取材に応じる前防衛副大臣の宮沢博行衆院議員=1月16日、東京・永田町の党本部で
会合で「安倍派は解散すべきだ」と訴えたのは、安倍派の宮沢博行衆院議員。昨年12月、派閥からキックバック分の収入を収支報告書に記載しないよう指示を受けていたことを暴露した議員だ。
宮沢氏は会合後、記者団に「安倍派は解散すべきだ。私は派閥に残って、派閥を介錯(かいしゃく)するという覚悟を述べた」と明かした。
宮沢氏は「今回...
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