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アプリエンジニアからクラウド専用のインフラエンジニアになってみて

アプリエンジニアからインフラエンジニアになり、AWSでの構築・運用、Infrastructure as codeを実践した上で苦労した点、そしてインフラ目線から今後アプリエンジニアに期待することや、関係性について思うことを話したいと思います。

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アプリエンジニアからクラウド専用のインフラエンジニアになってみてNRIネットコム株式会社佐藤 瞬2015/07/24  DevLove関西
誰?佐藤 瞬NRIネットコム株式会社福島県会津若松市出身Amazon Web Services 
パターン別構築・運用ガイド
書きました
Amazon Web Servicesパターン別構築・運用ガイドAWS本の中でもっとも分厚い本です
NRIネットコムWebシステムの企画・設計・開発・運用Webディレクター/デザイナーも多数在籍NRIグループとして国内複数ヶ所にデータセンターもちろん、AWSはじめクラウドにも力を入れていますWeb周りのビジネスを専門としている会社
本日のテーマクラウド時代のエンジニアの役割
∼AWSを使い続けて気づいたこと∼
まずは私の経歴から1. 基幹システムの運用POSを担当。レジ作ってました。2. 証券系Webシステムの開発ガチガチのウォーターフォール3. AWS上でシステムの構築・運用ECサイト、業務システム、キャンペーンサイトなどそれなりにアプリやった後インフラエンジニアにクラスチェンジしました
というわけで、* アプリ・インフラ両方を経験している* 現在はAWSをがっつり触っているという立場から、今日のテーマについて話していこうと
思います。
AgendaアプリエンジニアがAWSを触りはじめて感じたことInfrastructures as codeへの取り組みこれからのアプリエンジニアとインフラエンジニアについて思うこと
AWSを触りはじめて
一番はじめに感じたのは情報量の多さ
簡単に情報が手に入る公式ドキュメント
http://aws.amazon.com/jp/documentation/Developers.io
http://dev.classmethod.jp/ググればSlideShareやQiitaにもたくさんフレームワークやライブラリについて調べるより遥かに楽
AWSサポート技術的な疑問や課題に答えてくれるビジネスサポート以上であればチャットができる
→障害時に助かります日本人が対応してくれるので余計な心配をせず コミュニケーションできる調べてよくわからなくても、サポートに聞けばいい
詰まったところ
主にネットワーク周りVPC / Route Table / Internet Gateway / Security GroupVPC∼Security Groupなどのネットワーク周りまでAWSを使う前にイメージできてなかったEC2とかRDSは1クリックで立ち上がるもんだと思っていた(ゆとり)
→思いの外、設定項目が多い
よかったところ
プログラマブルに構築できるAPIですべて操作できる(はず)SDKが充実
→ 言語がよりどりみどり。好きなものを選べる
AWS自体が巨大なフレームワークのような感覚Java Python (boto) PHP .NET Ruby Node.jsJavaScript
ネットワーク∼仮想マシンまでコード化できるAWSがプログラマブルに構築できるChef/AnsibleなどでOS∼ミドルウェアはコード化できるネットワーク∼デプロイまでコード化できるデプロイもコード化できる
Infrastructure as codeへの取り組み
Infrastructure as codeへの取り組みコード化の取り組みについて実際にコード化してみて感じたこと
コード化の種類AWS構築のコード化OS∼ミドルウェア構築のコード化デプロイのコード化運用のコード化
AWS構築のコード化
AWS構築のコード化CloudFormationAWSのリソースをJSON形式のtemplateで定義templateに従って自動構築してくれるサービスAWSリソースのほとんどに対応
→ 対応してないものもたまにある
AWS構築のコード化CloudFormationの問題JSONがつらい。数百行のJSONファイルができあがるので闇が深いJSONはプログラムで使う分にはいいが、
          人間が使うものではない
            (※個人の感想です)
kumogataCloudFormationのテンプレートをRubyで書けるRubyで書ける意味コメントが記述できる同じ処理はループで書けるファイルを分割できる
(require、load、includeを使う)
kumogata詳しくはGithubのリポジトリを
https://github.com/winebarrel/kumogataWeb+DB Press 2015年2 月号
http://gihyo.jp/magazine/wdpress/archive/2015/vol85Codenize.toolskumogata以外にもAWSのコード化に便利なツールが
ってます
http://codenize.tools/
OS∼ミドルウェア構築のコード化
Chefクライアントが必要機能が多く、便利な反面複雑他のメンバーへの教育が大変Ansible手軽さと簡単さは素晴らしくいいが、PlaybookがYAMLなのはつらいPythonよく知らない→ どっちもしっくりこなかったOS∼ミドルウェア構築のコード化
ItamaeChefとAnsibleのいいとこ取りしたようなものRubyで書ける(ChefのようなDSL)クライアント不要(SSH経由で実行可)覚えることが少ない。すごくシンプル
→ レシピを実行する以外の機能が特にないコア部分はSpecinfra
Itamaeのサンプル以下が参考になりますitamaeのテストコード
https://github.com/itamae-kitchen/itamae/tree/master/spec/integration/recipesitamae plugin
Githubで「itamae plugin」で検索
→ ChefのCommunity Cookbookのようなことをgemでやってる
デプロイのコード化
デプロイのコード化AWS SDK + fabric(Pythonのツールの方)AWSを操作する必要がある部分はSDKでスクリプトを作成デプロイ前のAMIの取得、EIPの付け替えなどアプリを置いたり、アプリ起動までの準備などはfabricでfabricを使ってる理由はシンプルだから
運用のコード化
運用のコード化バックアップ・監視/通知・障害対応などhubot × Slack(一例)障害時にAWSコンソールにログインして確認するのは面倒AWSのAPIをhubotで叩いて情報を取得主にEC2インスタンスのステータス確認に活躍してますセキュリティの観点からあまり深いことはやらせていない
といった感じでコード化をすすめてきました
Infrastructure as codeを実践してみてインフラのコードを書くこと自体は簡単問題はどのようにインフラを設計するか結局、インフラの知識が最も重要コードを書けることよりも、インフラの知識がどれだけあるかが重要
Infrastructure as codeを実践してみてプログラマブル ≠ アプリエンジニアの仕事インフラがプログラマブルに書けるといっても、
いきなりアプリエンジニアがやるのは難しい正しくインフラの知識と経験を持った人間が行うべきコード自体がDSLやYAMLなので形式が決まっており、コードを書いた経験はあまり重要ではない
→ もちろん工夫して書けるに越したことはないですが
AgendaアプリエンジニアがAWSを触りはじめて感じたことInfrastructures as codeへの取り組みこれからのアプリエンジニアとインフラエンジニアについて思うこと
これからのアプリエンジニアとインフラエンジニアについて
API Gateway
API Gateway• APIの作成・管理サービス• 実質LambdaにEndpointを持たせることができる• 完全にサーバーレスでサービスが構築可能になる
個人的には
フロントエンド・モバイルから
AWS使い放題!!!超楽しそう!!!IoT とか夢が膨らむね(^^)
という感じでワクワクでしたが
インフラエンジニアの立場で考えると
構築・運用するインフラがない
廃業かな?
API Gatewayのインパクト今までもAWSのマネージドサービスを使って、なるべくサーバレスで構築するのが基本だったそれでも中心にはEC2上のアプリケーションがあった
(BeanstalkもEC2上にアプリがあることは同じ)しかし、API GatewayによってEC2なしでサービスを構築することが簡単になったサーバレスという方向性は前々からあったが、一気に加速した
今後のシステム構築① まずは、サーバレスで構築する方向で進める
(フロントエンド / モバイル + API Gateway / Lambda)② 厳しければ、EC2上にアプリケーションを作る
今後のシステム構築① まずは、サーバレスで構築する方向で進める
(フロントエンド / モバイル + API Gateway / Lambda)② 厳しければ、EC2上にアプリケーションを作る②ではインフラエンジニアにも仕事がある。
 → ①がダメなときにしか仕事がない?
今後のシステム構築① まずは、サーバレスで構築する方向で進める
(フロントエンド / モバイル + API Gateway / Lambda)② 厳しければ、EC2上にアプリケーションを作る②ではインフラエンジニアにも仕事がある。
 → ①がダメなときにしか仕事がない?→ ①もやろう
インフラエンジニアの仕事API Gateway自体、アプリかインフラかで分別はできない特にインフラエンジニアがやっても問題ない仕事がくるのを待ってるだけではお荷物
 ※割れ窓理論
   「 建物の窓が壊れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴になり、やがて他の窓もまもなく全て壊される」https://ja.wikipedia.org/wiki/割れ窓理論待ってるだけのインフラエンジニア = 割れm(ry
では、アプリエンジニアは?
アプリエンジニアの仕事当然、アプリエンジニアも①をやるそもそもインフラエンジニアだけでは、ビジネスロジックを完成させるのは難しいインフラエンジニアをアプリエンジニアがサポートしつつ完成させていく必要がある
あれ?結局、インフラエンジニアお荷物では?
アプリとインフラの関係インフラエンジニアも共に行うことで、EC2上にアプリケーションを構築する必要になった場合、• なにが問題だったのか• どうやったら解決するのか• アプリケーションにはどのような要件が必要なのかといった現状を把握しているので、すぐに動き出せる。また、AWSの知識もアプリエンジニアに共有できる。
アプリとインフラの関係ただし、実際にはまだまだEC2が必要ユーザー認証RDSとの接続クローズドなネットワーク
最近の私でも、素振りはしときましょうフロントエンドの勉強はじめましたAngularJS、SemanticUIやっぱりAPI Gatewayと相性がいい
S3(WebSiteHosting) + API Gateway + Lambda + DynamoDB
で簡単なアプリを構築中インフラとフロントエンドが隣り合う技術になった
最後に本日お話した内容は、あくまで個人の見解です正直、どうなるかはわからないし、廃業の危機はやっぱりありますが、学ぶことは尽きないので楽しんでいきましょう
ご静聴ありがとうございました

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