Movatterモバイル変換


[0]ホーム

URL:


増田 亨, profile picture
Uploaded by増田 亨
51,532 views

ドメイン駆動設計 ( DDD ) をやってみよう

ドメイン駆動設計 Domain-Driven Design ( DDD )  準備 / スタートアップ / ブラッシュアップ / チャレンジ / 参考書籍 /

Downloaded 398 times
有限会社 システム設計 増田 亨ブログ: システム設計日記 (http://masuda220.jugem.jp/)Twitter : http://twitter.com/masuda220
DDD: Domain-Driven Designドメイン駆動設計   役に立つソフトウェアを         楽しく作る    ドメインモデル中心で
ドメインモデル?         ドメインモデル  利用者の関心ごとの模型   コード   com.systemsekkei.model .*     利用者の関心ごとの実装
DDD こだわりポイントドメインモデル       利用者の関心ごとの模型              この設計・実装を開発の中心にする              原則:設計してからコード設計駆動開発        もうひとつの DDD : Design-Driven Developmentモデル駆動設計       MDD: Model-Driven Design              言葉と絵で、関心ごとの模型を作って、設計、実装                    iterate(反復)    Evolve                    increment(増分)少しずつ、継続的に成長                    continuous(絶え間なく)
いろいろあるよね              xDDテスト駆動開発(TDD)                   ユースケース駆動開発(UCDD)    振舞い駆動開発(BDD)                      チケット駆動開発(TiDD) 画面駆動開発(ScrDD?)    エクセル駆動開発(ExDD)?        リスク駆動・アーキテクチャ中心(RD/AC)
華麗で楽しい?シングル xDD
悪路走破には、四輪駆動マルチ xDD
より速く、より効率的に            8輪駆動            駆動力の分散配置            (8つのインホイールモータ&変速ギヤ)            8輪の協調動作電気自動車エリーカ    (センサーとシグナル同期) ポルシェ911ターボを上回る加速性能 ポルシェの10倍の燃費効率
DDD的8輪駆動                               ユース  テスト                    振舞    ケース  駆動 ユーザ受入テスト重視          駆動    駆動                         動きと構造の補完関係画面駆動              ドメイン    ドメインモデル=構造設計       重要な情報源        伝達手段     駆動        最大リスク:エクセル駆動                     利用者の関心ごとの理解不足           ドメインモデルの         作成、改良チケット先行                        リスク   アーキテクチャの            チケット        駆動      中核を             駆動                ドメイン層に
ドメイン駆動設計を実践すると 利用者の要求の キャッチ力が高まり      利用者の関心ごとの      構造が見えてきて               要件の              追加や変更が             簡単で安全になる
DDDはソフトウェア設計 設計原則:関心の分離  SRP : 単一責任原則  カプセル化、情報隠蔽       設計原則を  モジュール化(凝集)  ...                  ドメインモデルの                  設計・実装で実践する 設計原則:協調  疎結合:必要最小限の結合関係  モジュール化(公開インタフェースの最小化)  ...
基本パターン: Whole-Part (関心の分離)+(協調)の基本パターン 繰り返し、適用シーンがでてくる、基本中の基本パターン利用者に有用で、かつ、最もシンプルなインタフェースは?        全体       どんな部品を、どんな構造でまとめるか?                 部品群を、どうコントロールするか?                 もっと部品に委譲できないか?                       それぞれの部品の役割は?  部品A           部品N    ・関心ごとの分離          ...                       ・単一責任原則
準備とトライアル
DDD 実践シナリオ利用者の関心ごとの置き場所を作る利用者の関心ごとを見つける利用者の関心ごとをコードにしてみる利用者の関心ごとの妥当性を検証する利用者の関心ごとの改善点を発見する
関心の分離(1)画面   UIコントローラ   DBアクセス                メール送信                メッセージング
置き場所の追加画面     UIコントローラ   DBアクセス                  メール送信     利用者の関心ごと     を記述する場所                  メッセージング
依存関係 画面    UIコントローラ          DBアクセス                  利用する利用する   利用する               利用する                         メール送信 利用者の関心ごとを        利用する  記述するクラス群               メッセージング              誰から使われているか知らない
利用者の関心ごとクラス画面           UIコントローラ                              実装する        DBアクセス                          呼び出す                      顧客リポジトリ                                                        << interface >>     顧客登録サービス                                     登録する() : void       << application controller >>     利用する      存在を確認(顧客) : Boolean     利用する                 利用する                                                                メール送信       顧客                              顧客トランスファー                          実装する                                             << interface >>  << domain object >>                                      Thank Youメール送る(顧客) : void連絡方法                                                                      実装する                                      関係部門に通知する(顧客) :void通知先() : メールアドレス                                                               メッセージング
私たちが使っている実装技術  画面                   UIコントローラVelocity                         Spring Web Flowテンプレート                    Spring MVC Spring Bind Bean Validation                                 Spring ORM          DBアクセス                                                   MyBatis SQLマップ                顧客               Spring Mail           メール送信           << domain object >>                                                   Apache James   連絡方法   通知先() : メールアドレス                                 Spring JMS          メッセージング                                                   ActiveMQ                                                   Mule ESB
DDD 最初の一歩とりあえず置き場所を作って、そこにドメインクラスを作って、UIクラスやコントローラクラスから利用してみるパッケージ com.clientname.applicationname.model をつくる業務データの入れ物を、最低ひとつ、追加する --- Customer.java業務ロジックメソッドを、最低一つ、追加する --- MailAddress contactTo()           顧客の言葉/業務要件を         ごちゃごちゃしてくるので           手掛かりに               整理整頓 繰り返す      ・サブパッケージ追加          ・名前の変更           ・クラス追加              ・クラスの移動           ・フィールド追加            ・フィールドの移動           ・メソッド追加             ・メソッドの移動
スタートアップまずは、やってみるつまづく本を漁る    対象業務のハンドブックや入門書            英語本は、ドメインモデルの試してみる            ・パッケージ名            ・クラス名            ・メソッド名            の宝庫工夫してみる
リファクタリング (設計の改善)
「業務の関心ごと」の分離 業務知識が                            注文                   注文入力  UIのコードに埋もれている   画面オブジェクト        顧客名 画面オブジェクトから        データ           注文金額  業務の関心ごと情報を抽出                    合計() コントローラから、  業務ロジックを抽出        submit() { }                                  注文明細                  金額計算() 業務ロジックを、                        商品  ドメインオブジェクトに移動                   数量                                  単価                                  金額 業務の関心ごとだけ取り出して、別クラスにする           金額()
手続型の設計(手続+データ)をドメインオブジェクトにリフォーム  Order                 注文              注文Calculator                       顧客名             顧客名                       注文金額 合計()        注文金額 税額算出()                合計()                       税額()             注文明細             商品        注文明細             数量             単価        商品             金額        数量                       単価                       金額業務のロジックは、情報の近く に移動する                       金額()業務データと業務ルールをまとめる       税額()
条件記述から業務ロジックを抽出                                                            宿泊予約     宿泊予約                                                           料金()     料金()                                                  is夏季()                                                           夏料金()                                                           冬料金()If ( date.before( SUMMER_START )                  If ( isSummer( date ) )      || date.after( SUMMER_END ) )               {{                                                    charge = summerCharge() ;   charge = quantity * winterRate + winterFee ;   }}                                                 elseelse                                              {{                                                    charge = winterCharge()   charge = quantity * summerRate ;               }}                                      クラス設計に業務の記述を増やす
コレクションのカプセル化技術的な関心 → 業務の関心       顧客                                   顧客  List<注文>                             購買履歴  setList()                            履歴に追加(注文)  getList()                            最後の注文()                                       平均購買額()                                      List<Order> orderHistory =List<Order> orderHistory ;              new ArrayList<Order>();void setHistory( List<Order>)         void record( Order )                                      Order getLastOrder()List<Order> getHistory()              Amount totalPurchase()                                業務でやりたいことをメソッドで表現
単なる値をドメインオブジェクトに昇格する    注文                注文                       顧客String 顧客                                氏名                                         連絡先                      class Order class Order          { {                       Customer customer ;   String customer;   } }                      class Customer                      {                         String name ;                      }       業務の重要な関心ごと(顧客)を記述する入れ物を作る
設計のヒント、パターンの利用
ドメインモデル設計パターン 業務ドメインによく出てくる設計パターン   用語や概念   何が関心ごとか?   どう設計するか? パターン集の目次   さまざまな関心ごとを俯瞰する全体マップ パターン=設計のヒント   関心の分離のしかた   協調のさせ方
参考書籍masuda220 リストマニア「ドメインモデル設計パターン」@アマゾン  ドメイン駆動設計 by Evans まえがき、第1部  ビジネスパターンによるモデル駆動設計 by Hruby     2章 構造パターン、5章 振舞パターン    アナリシスパターン by Fowler A.1.5 基本型    PoEAA by Fowler はじめに、2章 ドメインロジックの選択    リファクタリング by Fowler 3章 変更の発散、変更の分散    ストリームラインオブジェクトモデリング by ニコラ     3章 協調パターン    UML によるビジネスモデリング by エリクソン     5章ビジネスルール    The Data Model Resource Book 1,2,3    Data Model Patterns by Hay
Value Object 基本語彙の設計・実装パターン String, BigDecimal, Date/long のラッパー 型宣言 -> 表現力の向上    氏名、社名、…    金額、数量、日数、…    登録日、締切日、… 不変 -> 振舞の安定    パラメータ付コンストラクタで生成    set メソッド禁止    演算結果は、新たにオブジェクトを生成して返す      String と同じ
6つの役割で考えるオブジェクトデザイン by ワーフスブラック     外部への見せ方     <<interface>>                     部品群の構造化        全体           <<structurer>>                        制御役                     調整役                     <<controller>>         <<coordinator>>                           If/for を 持つ/持たない の違い                                         情報保持 部品A             部品N              <<information holder>>                                      サービス(演算)提供                                      <<service provider>>
識別にフォーカスしたクラス 識別番号(参照番号)   発番方法   一意性確保/検証 認証   番号と実体の照合方法、記録 識別名   氏名、品名、…   一意でなくても良い。人間にとっての判断材料。 DDD Entity パターン
手順やルールをクラスにまとめる Procedure クラス    業務の手順    コンピューティング手順    状態を持たない Policy クラス    オーバーブッキングポリシー    キャンセルポリシー    状態を持たない Rule クラス    Policy クラスの部品
集約、モジュール、リポジトリ                  いつもいっしょに扱う単位      全体             例:注文ヘッダーと明細                     例:顧客Entityと連絡先                  パッケージ宣言でモジュール化                     全体クラス Publicで公開                     部品クラス デフォルトで隠蔽                  リポジトリで一体操作部品A        部品N       格納する塊(ヘッダと明細)                     取り出す塊
その他の参考パターン(1) グルーピング、関連づけ、構造化   「一覧」 <---- List クラスのラッパー   分類(クラス分け、カテゴリー)   グループ /メンバー 、コンテナ/コンテンツ、アセンブリ/パーツ   セット(商品)、パッケージ(販売), オプション・アダプタ・アクセサリ… 予定、約束   スケジュール   契約 通知、連絡、申し送り 責任・権限   部門、役割、ポスト   承認ルート   兼任
その他の参考パターン(2) 照合   多対多の解決   例:売上計上、締と請求、入金消込 日付   予定日、残日数、期限切れ   期間、間隔   日付演算 金額・数量   単位換算   数値演算と精度 場所   識別方法      経度緯度、郵便番号、都道府県・市区町村、番地、最寄駅、沿線、…  包含関係
その他の参考パターン(3) ドメインモデル内の階層化 (関心ごとの分離)    意思決定層    ポリシー、プロシージャ層    オペレーション層     イベント:注文、入出庫、…     ステート:残高、〇〇中,△△待ち、 …  リソース(商品、場所、… )層
チャレンジテーマ1.   隣接ドメインと領域の重なり2.   状態遷移とコミュニケーション3.   イベントソーシング4.   基本構造の複雑化5.   時系列変化
隣接ドメインと領域の重なり 同じもの?   発注/受注/注文   見込み客、顧客、契約者、出荷先、請求先、… 作り方は?   中核部分を共有して密結合?   支援部分を部品として共有?   別々に作って、疎結合?   別々に発展させる vs. 寄せていく
状態遷移 業務ルールの宝庫   修正可否、取消手順、アラート、締切、督促、… モデリングテクニック   状態機械 (イベント・ステートモデル)   状態遷移表   論理的に記述・検証でき、実装も安定する。 利用者(業務専門家)の用語(メンタルモデル)とのギャップ   「状態」「○○中」「△△待ち」, …     言葉の意味がそもそも違う? (状態機械ではない?)  コミュニケーションのハードル  モデルの間違いの発見の遅れ  テストの自動化
イベントソーシング ビジネスプロセス=イベント駆動 イベントソーシング    元データは、イベントの発生記録(伝票)    ステート(残高や状態、帳簿)は、派生(再構築可能) 非同期メッセージング    ドメイン駆動アーキテクチャの実装技術    業務モデルと親和性が高い(はず)    DBアプリケーション(OLTP)が先行したが、今後の有望分野 課題    モデリング (非同期、並行処理、エラー処理、リトライ、同期ポイント)    設計 (特に、イベントハンドラの変更容易性)    実装    テスト (特にテスト自動化)
扱う情報の構造の複雑化 かつては、単純で、固定ロジックで対応できた   リスト構造 (線形、連番、順序処理)   単純なツリー構造 (大中小3分類、…) より複雑な構造への要求・期待   マトリクス、キューブ、 ファセット、… ( 多軸の分類整理 )   ネットワーク構造 (関係付けが、縦横無尽) よりアナログ(=人間感覚)に近づける   あいまい/関係づけ/重みづけの検索や判断   Fuzzy 「らしさ」「感覚値」のデータ化と処理ロジック
時系列の変化変更履歴、追跡、復元、予定、推定、… 異動、組織変更、合併・分社化、… 価格改定、価格変動 評価額、為替レート、… 予定・実績・差異 先物、リスク管理、タイミング管理、…
ありがとうございました。

Recommended

PDF
ドメイン駆動設計のためのオブジェクト指向入門
PDF
ドメイン駆動設計 基本を理解する
PDF
世界でいちばんわかりやすいドメイン駆動設計
PDF
ドメイン駆動設計 本格入門
PDF
ドメイン駆動設計サンプルコードの徹底解説
PDF
ドメイン駆動設計に15年取り組んでわかったこと
PDF
DDD x CQRS 更新系と参照系で異なるORMを併用して上手くいった話
PPTX
概念モデリング再入門 + DDD
PDF
イミュータブルデータモデル(入門編)
PDF
ドメイン駆動設計のための Spring の上手な使い方
PDF
ドメイン駆動設計(DDD)の実践Part2
PDF
ドメイン駆動で開発する ラフスケッチから実装まで
PDF
イミュータブルデータモデルの極意
PDF
マルチテナント化で知っておきたいデータベースのこと
PDF
イミュータブルデータモデル(世代編)
PPTX
世界一わかりやすいClean Architecture
PDF
マイクロにしすぎた結果がこれだよ!
PDF
ソーシャルゲームのためのデータベース設計
PDF
マイクロサービス 4つの分割アプローチ
PDF
DDDのモデリングとは何なのか、 そしてどうコードに落とすのか
PDF
3週連続DDDその3 ドメイン駆動設計 戦略的設計
PDF
ドメインロジックに集中せよ 〜ドメイン駆動設計 powered by Spring
PDF
PostgreSQLアンチパターン
PDF
ドメインオブジェクトの見つけ方・作り方・育て方
PDF
ドメイン駆動設計 の 実践 Part3 DDD
PDF
それはYAGNIか? それとも思考停止か?
PDF
ドメイン駆動設計入門
PDF
シリコンバレーの「何が」凄いのか
PDF
DDD 20121106 SEA Forum November
PDF
ドメイン駆動設計という仕事の流儀

More Related Content

PDF
ドメイン駆動設計のためのオブジェクト指向入門
PDF
ドメイン駆動設計 基本を理解する
PDF
世界でいちばんわかりやすいドメイン駆動設計
PDF
ドメイン駆動設計 本格入門
PDF
ドメイン駆動設計サンプルコードの徹底解説
PDF
ドメイン駆動設計に15年取り組んでわかったこと
PDF
DDD x CQRS 更新系と参照系で異なるORMを併用して上手くいった話
PPTX
概念モデリング再入門 + DDD
ドメイン駆動設計のためのオブジェクト指向入門
ドメイン駆動設計 基本を理解する
世界でいちばんわかりやすいドメイン駆動設計
ドメイン駆動設計 本格入門
ドメイン駆動設計サンプルコードの徹底解説
ドメイン駆動設計に15年取り組んでわかったこと
DDD x CQRS 更新系と参照系で異なるORMを併用して上手くいった話
概念モデリング再入門 + DDD

What's hot

PDF
イミュータブルデータモデル(入門編)
PDF
ドメイン駆動設計のための Spring の上手な使い方
PDF
ドメイン駆動設計(DDD)の実践Part2
PDF
ドメイン駆動で開発する ラフスケッチから実装まで
PDF
イミュータブルデータモデルの極意
PDF
マルチテナント化で知っておきたいデータベースのこと
PDF
イミュータブルデータモデル(世代編)
PPTX
世界一わかりやすいClean Architecture
PDF
マイクロにしすぎた結果がこれだよ!
PDF
ソーシャルゲームのためのデータベース設計
PDF
マイクロサービス 4つの分割アプローチ
PDF
DDDのモデリングとは何なのか、 そしてどうコードに落とすのか
PDF
3週連続DDDその3 ドメイン駆動設計 戦略的設計
PDF
ドメインロジックに集中せよ 〜ドメイン駆動設計 powered by Spring
PDF
PostgreSQLアンチパターン
PDF
ドメインオブジェクトの見つけ方・作り方・育て方
PDF
ドメイン駆動設計 の 実践 Part3 DDD
PDF
それはYAGNIか? それとも思考停止か?
PDF
ドメイン駆動設計入門
PDF
シリコンバレーの「何が」凄いのか
イミュータブルデータモデル(入門編)
ドメイン駆動設計のための Spring の上手な使い方
ドメイン駆動設計(DDD)の実践Part2
ドメイン駆動で開発する ラフスケッチから実装まで
イミュータブルデータモデルの極意
マルチテナント化で知っておきたいデータベースのこと
イミュータブルデータモデル(世代編)
世界一わかりやすいClean Architecture
マイクロにしすぎた結果がこれだよ!
ソーシャルゲームのためのデータベース設計
マイクロサービス 4つの分割アプローチ
DDDのモデリングとは何なのか、 そしてどうコードに落とすのか
3週連続DDDその3 ドメイン駆動設計 戦略的設計
ドメインロジックに集中せよ 〜ドメイン駆動設計 powered by Spring
PostgreSQLアンチパターン
ドメインオブジェクトの見つけ方・作り方・育て方
ドメイン駆動設計 の 実践 Part3 DDD
それはYAGNIか? それとも思考停止か?
ドメイン駆動設計入門
シリコンバレーの「何が」凄いのか

Similar to ドメイン駆動設計 ( DDD ) をやってみよう

PDF
DDD 20121106 SEA Forum November
PDF
ドメイン駆動設計という仕事の流儀
PDF
Amazon Web Servicesブース:UI×API×AWS 横田 聡
PDF
リッチなドメインモデル 名前探し
PDF
文書をプログラムにする技術 - SimpleModeler + Mindmap & SmartDox
PDF
ドメイン駆動設計入門
PPTX
EMF勉強会
PDF
Agile 459 | 11/17 資料
PDF
Phpではじめるオブジェクト指向(公開用)
PDF
Intalio japan special cloud workshop
PDF
As-Isシステムをマクロなソース解析によって見える化しよう
PDF
ちいさなオブジェクトでドメインモデルを組み立てる
PDF
DSL駆動によるクラウド・アプリケーション開発
PDF
[ESM_CM セミナー]小さく作って大いに役立つスマートフォンアプリ(CYCLONE)公開用
PDF
ドメイン駆動設計という設計スタイル
PDF
SEA-KANSAI #43
PDF
世界に通用するアプリケーションを開発しよう
PPT
ドメインロジックの実装方法とドメイン駆動設計
PDF
【JJUG CCC 2016 Fall 公開版】ドメイン駆動設計とscala 〜既存プロジェクトへの適用〜
PDF
LeanUX とこれからの HCD
DDD 20121106 SEA Forum November
ドメイン駆動設計という仕事の流儀
Amazon Web Servicesブース:UI×API×AWS 横田 聡
リッチなドメインモデル 名前探し
文書をプログラムにする技術 - SimpleModeler + Mindmap & SmartDox
ドメイン駆動設計入門
EMF勉強会
Agile 459 | 11/17 資料
Phpではじめるオブジェクト指向(公開用)
Intalio japan special cloud workshop
As-Isシステムをマクロなソース解析によって見える化しよう
ちいさなオブジェクトでドメインモデルを組み立てる
DSL駆動によるクラウド・アプリケーション開発
[ESM_CM セミナー]小さく作って大いに役立つスマートフォンアプリ(CYCLONE)公開用
ドメイン駆動設計という設計スタイル
SEA-KANSAI #43
世界に通用するアプリケーションを開発しよう
ドメインロジックの実装方法とドメイン駆動設計
【JJUG CCC 2016 Fall 公開版】ドメイン駆動設計とscala 〜既存プロジェクトへの適用〜
LeanUX とこれからの HCD

More from 増田 亨

PDF
正しいものを正しく作る塾-設計コース
PDF
ソフトウェア開発のやり方の改善
PDF
事業活動モデル・システム機能モデル・ビジネスロジックの記述
PDF
ドメインオブジェクトの設計ガイドライン
PDF
オブジェクト指向プログラミングの現在・過去・未来
PDF
ドメイン駆動設計 コアドメインを語り合ってみよう
PDF
オブジェクト指向プログラミング入門 -- Java object-oriented programming primer
PDF
プロダクトづくりのためのソフトウェア設計スタイル
PDF
ソフトウェア設計の学び方を考える
PDF
レガシーコードの複雑さに立ち向かう~ドメイン駆動設計のアプローチ
PDF
ドメイン駆動設計の正しい歩き方
PDF
ビジネスルールの複雑さに立ち向かう
PDF
ソフトウェアの核心にある複雑さに立ち向かう
PDF
DDD sample code explained in Java
PDF
アジャイルなソフトウェア設計を目指して
PDF
ドメイン駆動設計をゲーム開発に活かす
PDF
SoR 2.0 summary
PDF
毎日が越境だ!
PDF
SoR 2.0 基幹システムの再定義と再構築
PDF
ドメイン駆動設計とは何か 【入門編】
正しいものを正しく作る塾-設計コース
ソフトウェア開発のやり方の改善
事業活動モデル・システム機能モデル・ビジネスロジックの記述
ドメインオブジェクトの設計ガイドライン
オブジェクト指向プログラミングの現在・過去・未来
ドメイン駆動設計 コアドメインを語り合ってみよう
オブジェクト指向プログラミング入門 -- Java object-oriented programming primer
プロダクトづくりのためのソフトウェア設計スタイル
ソフトウェア設計の学び方を考える
レガシーコードの複雑さに立ち向かう~ドメイン駆動設計のアプローチ
ドメイン駆動設計の正しい歩き方
ビジネスルールの複雑さに立ち向かう
ソフトウェアの核心にある複雑さに立ち向かう
DDD sample code explained in Java
アジャイルなソフトウェア設計を目指して
ドメイン駆動設計をゲーム開発に活かす
SoR 2.0 summary
毎日が越境だ!
SoR 2.0 基幹システムの再定義と再構築
ドメイン駆動設計とは何か 【入門編】

ドメイン駆動設計 ( DDD ) をやってみよう

  • 1.
    有限会社 システム設計 増田亨ブログ: システム設計日記 (http://masuda220.jugem.jp/)Twitter : http://twitter.com/masuda220
  • 2.
    DDD: Domain-Driven Designドメイン駆動設計 役に立つソフトウェアを 楽しく作る ドメインモデル中心で
  • 3.
    ドメインモデル? ドメインモデル 利用者の関心ごとの模型 コード com.systemsekkei.model .* 利用者の関心ごとの実装
  • 4.
    DDD こだわりポイントドメインモデル 利用者の関心ごとの模型 この設計・実装を開発の中心にする 原則:設計してからコード設計駆動開発 もうひとつの DDD : Design-Driven Developmentモデル駆動設計 MDD: Model-Driven Design 言葉と絵で、関心ごとの模型を作って、設計、実装 iterate(反復) Evolve increment(増分)少しずつ、継続的に成長 continuous(絶え間なく)
  • 5.
    いろいろあるよね xDDテスト駆動開発(TDD) ユースケース駆動開発(UCDD) 振舞い駆動開発(BDD) チケット駆動開発(TiDD) 画面駆動開発(ScrDD?) エクセル駆動開発(ExDD)? リスク駆動・アーキテクチャ中心(RD/AC)
  • 6.
  • 7.
  • 8.
    より速く、より効率的に 8輪駆動 駆動力の分散配置 (8つのインホイールモータ&変速ギヤ) 8輪の協調動作電気自動車エリーカ (センサーとシグナル同期) ポルシェ911ターボを上回る加速性能 ポルシェの10倍の燃費効率
  • 9.
    DDD的8輪駆動 ユース テスト 振舞 ケース 駆動 ユーザ受入テスト重視 駆動 駆動 動きと構造の補完関係画面駆動 ドメイン ドメインモデル=構造設計 重要な情報源 伝達手段 駆動 最大リスク:エクセル駆動 利用者の関心ごとの理解不足 ドメインモデルの 作成、改良チケット先行 リスク アーキテクチャの チケット 駆動 中核を 駆動 ドメイン層に
  • 10.
    ドメイン駆動設計を実践すると 利用者の要求の キャッチ力が高まり 利用者の関心ごとの 構造が見えてきて 要件の 追加や変更が 簡単で安全になる
  • 11.
    DDDはソフトウェア設計 設計原則:関心の分離 SRP : 単一責任原則  カプセル化、情報隠蔽 設計原則を  モジュール化(凝集) ... ドメインモデルの 設計・実装で実践する 設計原則:協調  疎結合:必要最小限の結合関係  モジュール化(公開インタフェースの最小化) ...
  • 12.
    基本パターン: Whole-Part (関心の分離)+(協調)の基本パターン繰り返し、適用シーンがでてくる、基本中の基本パターン利用者に有用で、かつ、最もシンプルなインタフェースは? 全体 どんな部品を、どんな構造でまとめるか? 部品群を、どうコントロールするか? もっと部品に委譲できないか? それぞれの部品の役割は? 部品A 部品N ・関心ごとの分離 ... ・単一責任原則
  • 13.
  • 14.
  • 15.
    関心の分離(1)画面UIコントローラ DBアクセス メール送信 メッセージング
  • 16.
    置き場所の追加画面 UIコントローラ DBアクセス メール送信 利用者の関心ごと を記述する場所 メッセージング
  • 17.
    依存関係 画面 UIコントローラ DBアクセス 利用する利用する 利用する 利用する メール送信 利用者の関心ごとを 利用する 記述するクラス群 メッセージング 誰から使われているか知らない
  • 18.
    利用者の関心ごとクラス画面 UIコントローラ 実装する DBアクセス 呼び出す 顧客リポジトリ << interface >> 顧客登録サービス 登録する() : void << application controller >> 利用する 存在を確認(顧客) : Boolean 利用する 利用する メール送信 顧客 顧客トランスファー 実装する << interface >> << domain object >> Thank Youメール送る(顧客) : void連絡方法 実装する 関係部門に通知する(顧客) :void通知先() : メールアドレス メッセージング
  • 19.
    私たちが使っている実装技術 画面 UIコントローラVelocity Spring Web Flowテンプレート Spring MVC Spring Bind Bean Validation Spring ORM DBアクセス MyBatis SQLマップ 顧客 Spring Mail メール送信 << domain object >> Apache James 連絡方法 通知先() : メールアドレス Spring JMS メッセージング ActiveMQ Mule ESB
  • 20.
    DDD 最初の一歩とりあえず置き場所を作って、そこにドメインクラスを作って、UIクラスやコントローラクラスから利用してみるパッケージ com.clientname.applicationname.modelをつくる業務データの入れ物を、最低ひとつ、追加する --- Customer.java業務ロジックメソッドを、最低一つ、追加する --- MailAddress contactTo() 顧客の言葉/業務要件を ごちゃごちゃしてくるので 手掛かりに 整理整頓 繰り返す ・サブパッケージ追加 ・名前の変更 ・クラス追加 ・クラスの移動 ・フィールド追加 ・フィールドの移動 ・メソッド追加 ・メソッドの移動
  • 21.
    スタートアップまずは、やってみるつまづく本を漁る 対象業務のハンドブックや入門書 英語本は、ドメインモデルの試してみる ・パッケージ名 ・クラス名 ・メソッド名 の宝庫工夫してみる
  • 22.
  • 23.
    「業務の関心ごと」の分離 業務知識が 注文 注文入力 UIのコードに埋もれている 画面オブジェクト 顧客名 画面オブジェクトから データ 注文金額 業務の関心ごと情報を抽出 合計() コントローラから、 業務ロジックを抽出 submit() { } 注文明細 金額計算() 業務ロジックを、 商品 ドメインオブジェクトに移動 数量 単価 金額 業務の関心ごとだけ取り出して、別クラスにする 金額()
  • 24.
    手続型の設計(手続+データ)をドメインオブジェクトにリフォーム Order 注文 注文Calculator 顧客名 顧客名 注文金額 合計() 注文金額 税額算出() 合計() 税額() 注文明細 商品 注文明細 数量 単価 商品 金額 数量 単価 金額業務のロジックは、情報の近く に移動する 金額()業務データと業務ルールをまとめる 税額()
  • 25.
    条件記述から業務ロジックを抽出 宿泊予約 宿泊予約 料金() 料金() is夏季() 夏料金() 冬料金()If ( date.before( SUMMER_START ) If ( isSummer( date ) ) || date.after( SUMMER_END ) ) {{ charge = summerCharge() ; charge = quantity * winterRate + winterFee ; }} elseelse {{ charge = winterCharge() charge = quantity * summerRate ; }} クラス設計に業務の記述を増やす
  • 26.
    コレクションのカプセル化技術的な関心 → 業務の関心 顧客 顧客 List<注文> 購買履歴 setList() 履歴に追加(注文) getList() 最後の注文() 平均購買額() List<Order> orderHistory =List<Order> orderHistory ; new ArrayList<Order>();void setHistory( List<Order>) void record( Order ) Order getLastOrder()List<Order> getHistory() Amount totalPurchase() 業務でやりたいことをメソッドで表現
  • 27.
    単なる値をドメインオブジェクトに昇格する 注文 注文 顧客String 顧客 氏名 連絡先 class Order class Order { { Customer customer ; String customer; } } class Customer { String name ; } 業務の重要な関心ごと(顧客)を記述する入れ物を作る
  • 28.
  • 29.
    ドメインモデル設計パターン 業務ドメインによく出てくる設計パターン 用語や概念  何が関心ごとか?  どう設計するか? パターン集の目次  さまざまな関心ごとを俯瞰する全体マップ パターン=設計のヒント  関心の分離のしかた  協調のさせ方
  • 30.
    参考書籍masuda220 リストマニア「ドメインモデル設計パターン」@アマゾン ドメイン駆動設計 by Evans まえがき、第1部  ビジネスパターンによるモデル駆動設計 by Hruby 2章 構造パターン、5章 振舞パターン  アナリシスパターン by Fowler A.1.5 基本型  PoEAA by Fowler はじめに、2章 ドメインロジックの選択  リファクタリング by Fowler 3章 変更の発散、変更の分散  ストリームラインオブジェクトモデリング by ニコラ 3章 協調パターン  UML によるビジネスモデリング by エリクソン 5章ビジネスルール  The Data Model Resource Book 1,2,3  Data Model Patterns by Hay
  • 31.
    Value Object 基本語彙の設計・実装パターンString, BigDecimal, Date/long のラッパー 型宣言 -> 表現力の向上  氏名、社名、…  金額、数量、日数、…  登録日、締切日、… 不変 -> 振舞の安定  パラメータ付コンストラクタで生成  set メソッド禁止  演算結果は、新たにオブジェクトを生成して返す  String と同じ
  • 32.
    6つの役割で考えるオブジェクトデザイン by ワーフスブラック 外部への見せ方 <<interface>> 部品群の構造化 全体 <<structurer>> 制御役 調整役 <<controller>> <<coordinator>> If/for を 持つ/持たない の違い 情報保持 部品A 部品N <<information holder>> サービス(演算)提供 <<service provider>>
  • 33.
    識別にフォーカスしたクラス 識別番号(参照番号) 発番方法  一意性確保/検証 認証  番号と実体の照合方法、記録 識別名  氏名、品名、…  一意でなくても良い。人間にとっての判断材料。 DDD Entity パターン
  • 34.
    手順やルールをクラスにまとめる Procedure クラス  業務の手順  コンピューティング手順  状態を持たない Policy クラス  オーバーブッキングポリシー  キャンセルポリシー  状態を持たない Rule クラス  Policy クラスの部品
  • 35.
    集約、モジュール、リポジトリ  いつもいっしょに扱う単位 全体  例:注文ヘッダーと明細  例:顧客Entityと連絡先  パッケージ宣言でモジュール化  全体クラス Publicで公開  部品クラス デフォルトで隠蔽  リポジトリで一体操作部品A 部品N  格納する塊(ヘッダと明細)  取り出す塊
  • 36.
    その他の参考パターン(1) グルーピング、関連づけ、構造化 「一覧」 <---- List クラスのラッパー  分類(クラス分け、カテゴリー)  グループ /メンバー 、コンテナ/コンテンツ、アセンブリ/パーツ  セット(商品)、パッケージ(販売), オプション・アダプタ・アクセサリ… 予定、約束  スケジュール  契約 通知、連絡、申し送り 責任・権限  部門、役割、ポスト  承認ルート  兼任
  • 37.
    その他の参考パターン(2) 照合 多対多の解決  例:売上計上、締と請求、入金消込 日付  予定日、残日数、期限切れ  期間、間隔  日付演算 金額・数量  単位換算  数値演算と精度 場所  識別方法  経度緯度、郵便番号、都道府県・市区町村、番地、最寄駅、沿線、…  包含関係
  • 38.
    その他の参考パターン(3) ドメインモデル内の階層化 (関心ごとの分離)  意思決定層  ポリシー、プロシージャ層  オペレーション層  イベント:注文、入出庫、…  ステート:残高、〇〇中,△△待ち、 …  リソース(商品、場所、… )層
  • 39.
    チャレンジテーマ1.隣接ドメインと領域の重なり2. 状態遷移とコミュニケーション3. イベントソーシング4. 基本構造の複雑化5. 時系列変化
  • 40.
    隣接ドメインと領域の重なり 同じもの? 発注/受注/注文  見込み客、顧客、契約者、出荷先、請求先、… 作り方は?  中核部分を共有して密結合?  支援部分を部品として共有?  別々に作って、疎結合?  別々に発展させる vs. 寄せていく
  • 41.
    状態遷移 業務ルールの宝庫 修正可否、取消手順、アラート、締切、督促、… モデリングテクニック  状態機械 (イベント・ステートモデル)  状態遷移表  論理的に記述・検証でき、実装も安定する。 利用者(業務専門家)の用語(メンタルモデル)とのギャップ  「状態」「○○中」「△△待ち」, …  言葉の意味がそもそも違う? (状態機械ではない?)  コミュニケーションのハードル  モデルの間違いの発見の遅れ  テストの自動化
  • 42.
    イベントソーシング ビジネスプロセス=イベント駆動 イベントソーシング  元データは、イベントの発生記録(伝票)  ステート(残高や状態、帳簿)は、派生(再構築可能) 非同期メッセージング  ドメイン駆動アーキテクチャの実装技術  業務モデルと親和性が高い(はず)  DBアプリケーション(OLTP)が先行したが、今後の有望分野 課題  モデリング (非同期、並行処理、エラー処理、リトライ、同期ポイント)  設計 (特に、イベントハンドラの変更容易性)  実装  テスト (特にテスト自動化)
  • 43.
    扱う情報の構造の複雑化 かつては、単純で、固定ロジックで対応できた リスト構造 (線形、連番、順序処理)  単純なツリー構造 (大中小3分類、…) より複雑な構造への要求・期待  マトリクス、キューブ、 ファセット、… ( 多軸の分類整理 )  ネットワーク構造 (関係付けが、縦横無尽) よりアナログ(=人間感覚)に近づける  あいまい/関係づけ/重みづけの検索や判断  Fuzzy 「らしさ」「感覚値」のデータ化と処理ロジック
  • 44.
    時系列の変化変更履歴、追跡、復元、予定、推定、… 異動、組織変更、合併・分社化、… 価格改定、価格変動評価額、為替レート、… 予定・実績・差異 先物、リスク管理、タイミング管理、…
  • 45.

[8]ページ先頭

©2009-2025 Movatter.jp