「enTree Work 企業向け管理ツール」「社員が持っているネッ は、 トワー クの中から、魅力的な人材を探し出し、"その社員を通じて" 直接的に人 材獲得のためのアプローチを図るためのもの」です。 「私自身、 これまで数社のお客様にうかがってデモンストレーショ してき ンを ました。その結果、 『自社の周りにも、これだけの人材ネットワークがあった とは 』 ! と驚かれる方が多くいらっしゃいました。 企業側としては、より良い人材を集めるために人手を介し、これまでさ ざま ま に苦労されてきたと思います。 し、 しか 自社の社員から紹介を受ける形で新エン・ジャパン株式会社 エン・ジャパン株式会社 シグマコンサルティング しい才能にアプローチできれば、人材採用にかかる労力も大分変わってくサイト企画部 中途採用支援事業部 株式会社部長 サイト・サービス企画部 取締役 副社長 るのではないかと考えています。エージェ ト ン を通じた自己アピールなどで判福田 智洋 氏 サイト企画グループ 菅原 英治 氏 断するのではな 信頼する仲間である社員から、 く、 相手の "人物" や "経歴" マネージャー 佐原 潤 氏 などをヒアリ して、 ング なおかつ、その社員に『友人』 して接触しても う と ら こ とができるわけですから、採用に至るまでの流れはスムーズになるで ょ し う」しゃ と思いますが、 る Facebook の良い点は、何年も会っていなかった友人などに、 トの中で何気な "再会" できることにあり ネッ く ます。しかも、本人 もちろん、 「企業向け管理ツール」 この には、エン・ジャパンがこれまでにが書き込んでいるプロフィールを見て『あ、今は転職してここに勤めてるん 「企業から、 経験してきたノウハウを活かし、 社員の友人へはダイ トに レクだ』! と知って、 ことも少なく 驚く ありません。 らに言えば、 さ 再会した友人 コンタクトできない」、 「社員は、企業側に enTree Work を利用しているの 友達 』 して登録されている中には、 『 と 共通の古い友人や知人、あるい ことを知られないように任意の企業をブロックすることができる」など、社員は 会ってみたい 』 『 と思える人たちが 連なっていたりします。そうやって のプライバシーを守るための機能がしっかりと盛り込まれており、安心してつながっていく面白さ、貴重なネットワークの持つ力を、"就職"、"転職" と 活用できるようになっています。いう人生の大事につなげていくことができれば、とても有益だと思います。転職した後で 『失敗した』 と後悔しないように、それまで本人も気づいてい Windows Azure Platform 採用の効果なかった 友達の友達 』 『 をつなぐネットワークを活用してほしい。それが、enTree Work を開発・提供している動機です」 Facebook アプリケーション用 SDK など 充実した開発環境によるスピー ド開発そして、実名でつながる SNS のメ ッ リ トを転職・就職活動にも活かすことができるこのアプリケーションを開発・提供するに際し、福田氏が最も エン・ジャパンは、enTree Work の開発を進めるに際し、本サービスの留意したのが、 「日本初」のサービス提供を果たすためのスピードを支える 戦略、企画立案の段階から一緒にプロジェ トを進めていた日本マイ ク クロ"開発生産性" と、サービスを気軽にスモール スタートさせることができる ソフトの推奨を受けて、シグマコンサルティング株式会社 (以下、シグマコ"コス メ ッ で ト リ ト" した。 ンサルティング) を開発パートナーとして指名。企画開始からサービスの 提供開始までわずか 2 か月程度というスピー リ ド リースを実現しています。この 2 つの要件を満たすサービス提供基盤を求めて比較検討した結果、 福田氏は、この開発スピードについて次のように振り返ります。エン・ジャパンが選択したのが、 クロソフ マイ トのパブリ ク クラウ ッ ドサービ 「当社で提供している Web サービスはすべてオンプレミスで開発・運用スである、Windows Azure Platform でした。 されています。ですから、クラウ サービスを活用すること自体初めての体 ド 験だったのですが、このスピードは期待以上にインパクトがあり した。 ま 従 来はサーバー ハードウェアを調達するだけで 1 か月かかるのが普通で アプリケーションの概要 あったのが、Windows Azure Platform であれば、サービス登録などの 企業向け管理ツールで人材採用をより確実に 申し込みを行ってから 30 分以内にサーバーが使えるようになりますから、 スピード感はまったく異なります。おかげで、日本初のサービス提供という「 実は e n T r e e W o r k には、 種類のバージョ 2 ンが存在する」 とエン・ 目標を達成することができました」ジャパン 中途採用支援事業部 サイト・サービス企画部 サイト企画グループ マネージャー 佐原潤氏は説明します。 開発を担当したシグマコンサルティング 取締役 副社長 菅原英治氏は、「enTree Workは、 ドユーザーに提供する一般向けのアプリケーショ エン ン この開発生産性の高さについて、次のように説明します。を公開した後、企業の人事部向けに提供する 企業向け管理ツール 』 『 「開発に際しては、Windows Server と SQL Server のローカル環境をを追加開発して提供しています。この 2 つの enTree Work が活用され 用意して、本番環境である Windows Azure と SQL Azure へと移行ることで、このアプリケーションが持つ可能性を最大限に発揮できると考 させています。この移行に際して、 ドを書き換えるなどの手間がほとん コーえています」 ど発生しないのが、開発スピードの理由の 1 つです。一 般 向けに 公 開されている e n T r e e W o r k に 続いて開 発された そして、 う 1 つの理由が、 も Microsoft Visual Studio をはじめとする
3.
開発環境の充実です。 e bサービスの開発に携わってきた人たちの多 Wく PHP など は、 を利用してきたと思いますが、Visual Studio を使った開発にも、すぐに馴染むことができると思います。実際、開発に携わった当社のスタ フ 3 人のう 1 人は .NET に触るのが初めてだったのです ッ ちが、すぐに慣れたと言っています。 ドを書いている画面から 1 ∼ 2 ク コーリ クですぐにローカル環境を使ったデバッ ッ ク作業に移れたり、非常にスムーズに開発できるようになっています」さらに、 i n d o w s A z u r e には、 a c e b o o k アプリケーショ W F ン向けのSDK (Software Development Kit) が用意されていたことも大きなポイ トであったと、 ン 菅原氏は言います。 ( )PaaS ならではの運用管理負荷の低さで"一桁違う" 運用管理コストを実現 もあり したので、 ま システムを預かる側としても心穏やかではありません。そして、Windows Azure 採用のインパク して、 トと 最大のものが「運用 その意味では、Windows Azure Platform はセキュリティ パッチの適用、に関するコス にあると、 ト」 福田氏と佐原氏は声を揃えます。 データベースに関わるデータバックアップ等の運用作業も含めてマイクロ「開発のスピードに関しても驚いたのですが、運用コストに関するインパク ソフトがサービスとして提供しているので、比較的手離れも良く、運用管トも非常に大き 社内で波紋を呼んでいます。 く、 先ほど、佐原の話にもあり 理の手間とコストを削減することができるようになっています。しかも、これましたが、当社の Web サービスはすべてオンプレミスで運用されてきまし らのサービスは、マイクロソフトが持つ 15 年以上のデータセンター運用た。中には数百万のユーザーを抱えるサービスもあり、サーバーの規模も ノウハウと最新技術が活かされているので、非常に信頼できます。リーズかなりのものとなっています。 ナブルな価格で、質の高いサービスを受けられるのがクラウ サービスの ドサービスを開始するにあたっては、かなりのユーザー数を想定する必要が メ ッ リ トだと思います」ありますので、今までの開発には、"数か月で数億円" かけることが当たり前のようにもなっていました。 し、 しか Windows Azure Platform を採用 今後の展望した enTree Work は、その何分の 1 の期間と、一桁違う運用コストでできあがってしまいました。 グローバルなビジネス展開にこの結果を経営陣に報告したところ、現在社内で活用されている全サー Windows Azure Platform 活用を検討バーの Windows Azure Platform への移行を検討することになり し また。もちろん、その中には数百万ユーザーを抱えるシステムも含まれてい サービスの提供が開始されてからまだ日の浅い enTree Work ですが、ますし、今後開発するサービスに関しては、クラウドにするかオンプレミス 「どんどん機能を拡張していきたい」 と佐原氏は話します。にするかを、最初に検討することが義務付けられたほどです」(福田氏) 「今回、運用コストを大幅に削減することができていますので、追加機能 の開発など、enTree Work をより良いものとしていくために割くことので「 一桁違う運用コス を実現できた理由と ト」 して、菅原氏は W i n d o w s きる予算も生まれています。機能として、まだまだ充実させる余地が残ってAzure Platform が PaaS (Platform as a Service) であることが挙 いますので、出し惜しみはせず、サービスの拡充に努めたいと思います」げられると言います。「も 今回のサービスをオンプレミスで構築・運用していた場合、 し、 運用 最後に福田氏は、次のように締め く ます。 くり管理のために 5 人は割り当てる必要があると感じています。 らにもう さ 「当社としては今後、日本国内だけではな 全世界向けにサービスを提供 く、1 つの比較対象として、サーバーリソースだけをクラウドで提供してもらう していきたいと思っています。 クロソフ マイ トであれば、全世界に拠点があAmazon Web Services や一般的なサーバー ホスティング サービス、 り し、 ます 今回採用した Windows Azure Platform もグローバルでサレンタル サーバーのような IaaS (Infrastructure as a Service) を採用 ポートされていますので、全面的に協力いただけるのではないかと期待しして、 i n u x などのオープンソースの O S や M y S Q L といったオープン L ています。ソースのデータベースで構築する環境が挙げられます。 加えて今回新たに提供した enTree Work というサービスは当社だけでしかし、この場合インフラにかかる純粋なクラウ サービス使用コス ド トは、 生み出したものではな 日本マイクロソフ く、 トと共に企画を詰めていったとAmazon Web Services でも Windows Azure とほぼ同じですが、サー い プロセスがあり う ます。今後も、単なる技術的なパートナーとしてではなく、バーの脆弱性についても自己責任で運用しなければならず、セキュリティに コンサルティングも含めた心強いビジネスパートナーとして、長く付き合うこ関する問題が生じてしまいます。 り、 つま その分だけ運用管理に手間とコス とができればと思っています。今後もさまざまな提案をしていただき、新しトがかかって うのです。 しま 実際、攻撃を受けて個人情報が漏えいする事件 いサービスを一緒に生み出していければ理想的です」