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2015 6 3security

大分大学教養科目「高度情報化と社会生活」2015年6月3日講義 「ネットのセキュリティ」

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2015年6月3日「ネットとセキュリティ」2015/6/3 高度情報化と社会生活 1第7回
高度情報化と社会生活 教養科目 水曜日 第3限目 講師 藤野幸嗣 yuki@fujino.com 講義資料のウェブのアドレスhttp://www.fujino.com 講義連絡用ツイッターアカウント@fujinocom 講義用のハッシュタグ#kjoho2015/6/3 高度情報化と社会生活 2
今週の課題 締切は6月10日の講義開始時間まで「セキュリティについて普段から気をつけていることを具体的に項目で。」Ex. データのバックアップウィルス対策ソフトの導入システムのアップデートなど。特にセキュリティを気にしていなければ、その理由を。2015/6/3 高度情報化と社会生活 3
Facebookページのトラブル 一部のページが勝手に「非公開」になっているようです。 受講生のうち30ページぐらい。 リストはグループにあげています。2015/6/3 高度情報化と社会生活 4
設定→公開範囲の確認2015/6/3 高度情報化と社会生活 5チェックがないか?
スマホの場合は ページマネージャのアプリから。2015/6/3 高度情報化と社会生活 6
公開にチェックがあるか?2015/6/3 高度情報化と社会生活 7
先週の補足~Gmailの使い方の基本2015/6/3 高度情報化と社会生活 8
受信トレイとアーカイブ 読んだ、あるいは処理をしたメールはアーカイブに移す。 Gmailの受信トレイは常に空にしておくのがコツ。→GTD(仕事を成し遂げる技術)の手法。 過去に受信したメールはGoogleのクラウドに保管されています、「すべてのメール」でいつでも確認ができます。2015/6/3 高度情報化と社会生活 9
Gmailのコツ Gmailでは基本的にメールは削除しません。 読んだらアーカイブに移動させます。 パソコンでまとめてやると処理しやすいです。 スマホでは受信フォルダだけを見ていればよいようになります。→必要なメールは検索できます。2015/6/3 高度情報化と社会生活 10
迷惑メールとゴミ箱 Gmailには強力な迷惑メール判定機能がある。 しかし迷惑メールは誤判定をすることがあるので、定期的に「迷惑メール」フォルダを確認する。 メールアドレスを「連絡先」に登録をすると「迷惑メール」だと判定しなくなります。※メールを送信すると「連絡先」に登録します。 迷惑メールとゴミ箱は30日後に自動的に削除されます。2015/6/3 高度情報化と社会生活 11
今週のネットトピック→まとめサイトの情報より2015/6/3 高度情報化と社会生活 12
標的型攻撃とは? ターゲティング・アタック→スパムのようにむやみにメールを送信するのではなく、特定の組織や部署、個人を狙いすまして、知り合いや関係者、関連団体を装ってウィルス付きのメールを送る攻撃。※今回は「厚生労働省」を騙ったらしい。2015/6/3 高度情報化と社会生活 13
ウィルス対策は? ウィルス対策ソフトは完璧では無い。 常に新種が出現している。 標的型攻撃では対策ソフトに引っかからないようなファイルが使われる。 「トロイの木馬」型ウィルス。ウィルスそのものはたいした悪さができないが、外から本当に悪い動作をするソフトが送り込まれてきます。2015/6/3 高度情報化と社会生活 14
日本年金機構の問題1.ガードが甘い→添付ファイルを安易に開く。→対策も無い。2.ファイル管理、データ管理が杜撰3.大事なデータが入っているパソコンをネットにつなげている。→組織的に問題がある。→管理の問題以前にいろいろありそう。2015/6/3 高度情報化と社会生活 15
個人情報による本人確認の課題 日本年金機構の問題「氏名、生年月日、年金番号」で「住所の変更」が可能になっている。→システムとして欠陥があります。 生命保険会社やクレジット会社に電話で問い合わせすると、生年月日の確認で本人だと確認されることがあります。→これもシステムとして不備があります。2015/6/3 高度情報化と社会生活 16
個人情報の漏洩について 個人情報(氏名、住所、生年月日、年金番号)→もともと相手に伝えないと意味がない情報が「個人情報」 個人情報は相手に渡すので当然漏れます。 個人情報は漏らさないことよりも漏れたときの対処の方に注意を払うべき。→オレオレ詐欺の被害に遭いやすくなる。2015/6/3 高度情報化と社会生活 17
本人確認の基盤がない 日本では本人であることを確認するための社会基盤がありません。→免許証や健康保険証、会社の身分証などで代替しています。→来年から始まるマイナンバーカードがどのような使われ方をするか注目。→ネットでは設定した「パスワード」しか頼れるものがありません。2015/6/3 高度情報化と社会生活 18
これからのネット社会 個人情報を自らコントロールして適切に情報を出していくテクニックが必要。 自分の情報を隠していては、役に立つ情報は集まってきません。 むしろ積極的にプロフィールを書いて、自分のポジション、ブランディングをアピールするようにした方がよさそう。 でもパスワード管理には注意が必要。2015/6/3 高度情報化と社会生活 19
セキュリティの基本スマホ時代にデータを安全に保つために2015/6/3 高度情報化と社会生活 20
セキュリティのポイント常に行うこと。 バックアップ(データもハードも) アップデート(しないと危険) スキャン(変なものが入ってないか)気をつけること 紛失、転落、盗難、ウィルス、詐欺、 そして「友達」←ネットで最も危険。2015/6/3 高度情報化と社会生活 21
ネット危機対策の諸手法 不正アクセス→パスワードの管理→ファイアーウォールによる対策 誤操作や盗聴による情報の漏洩→認証や暗号化による対策 意図しない情報の漏洩クラッキングやウィルスによる漏洩→ネットの利用に関する知識を持とう2015/6/3 高度情報化と社会生活 22
ネットを介在した情報2015/6/3 高度情報化と社会生活 23大事な情報ケータイスマホパソコン大事な情報インターネット
様々なトラブル要因が2015/6/3 高度情報化と社会生活 24大事な情報ケータイスマホパソコン大事な情報インターネット盗聴・改ざん紛失・盗難・破壊ウィルス・操作ミス不正アクセスハッキング
トラブルが発生する場所 端末パソコン、スマホ、ケータイ トラブルの原因盗難、紛失、ハッキング、ウィルス、操作ミス、盗聴、不正侵入など 対処物理的な鍵、ウィルス対策ソフト、転落防止、人の訓練、ファイアーウォール2015/6/3 高度情報化と社会生活 25
インターネット・セキュリティ脅 威 対抗策 セキュリティサービス不正侵入 ファイアーウォール アクセス・コントロールやVPN不正アクセス パスワード管理 二段階認証など盗聴・偽造・なりすまし暗号化・電子署名 認証局情報漏洩 マルウェア対策社員教育対策ソフトリテラシー教育2015/6/3 高度情報化と社会生活 26
セキュリティ対策の基本 一番の問題「何をしたらよいのかわからない。」→パソコンだと、システムやソフトのアップデート。セキュリティ対策ソフトの導入とアップデート、定期スキャン。やたらにクリックしない、危ないところに行かない。スマートフォンでも、これはほぼ同じ。2015/6/3 高度情報化と社会生活 27
パソコンの安全対策 データのバックアップ (毎週?)→できれば外付けのハードディスクに。 システムのアップデート セキュリティ対策ソフトのアップデート 毎日の基本スキャン 週一回の全スキャン 様々なソフトのアップデート 危険な行為をしない。2015/6/3 高度情報化と社会生活 28
ネットで危険な行為とは Facebookにログインをしたまま、他の「危ないサイト」を見に行く。 ネットで怪しいサイトに行ってむやみやたらにクリックする。 素性のわからないソフトやファイルをダウンロードする。 メールの添付ファイルを開く。2015/6/3 高度情報化と社会生活 29
スマートフォンの対策 毎日バックアップ→パソコンかクラウド パソコンと同様にウィルスや不正データの対策に加えて、ケータイと同様に紛失や盗難、破壊の際の対策も必要。 最近はスマートフォンをターゲットにした「ワンクリック詐欺」なども出てきている。→慣れていない利用者が沢山いるので餌食になりやすい。2015/6/3 高度情報化と社会生活 30
セキュリティトラブル0.ハードトラブルと紛失2015/6/3 高度情報化と社会生活 31
安全の基礎、パソコンは清潔に! パソコンは、こんなものに弱い。→雷 (不安定な電源も)→水 (湿気)→ホコリ (ハウスダスト)→タバコの煙→燻蒸 (バルサン)パソコンのまわりは清潔に! 煙は禁物2015/6/3 高度情報化と社会生活 32
ノートパソコンの運搬 パソコンは振動にとても弱い! とくにハードディスクは壊れやすい。 車のシートに乗せて運ぶ→論外 車で運ぶなら、膝の上におきましょう。 リュックなど背負いが効果的、ショルダーやトートバッグでは置くときに注意しましょう。 ハードディスクは消耗品、ノートで2,3年ディスクトップでも5年は持ちません。2015/6/3 高度情報化と社会生活 33
仕事ならPCは2台いる? パソコンはすごく故障しやすい。 万一、故障したときは仕事がすべて止まってしまう。 仕事を止めたくなければ、バックアップ用のパソコンが必須なのかも。 トラブルは一番起こって欲しくないときに起こります。→レポートの締切前にパソコンが壊れる。2015/6/3 高度情報化と社会生活 34
ケータイやスマホは紛失に注意 モバイルする機器は「紛失」や「盗難」に注意しましょう。 うっかり落として壊してしまうことも。 ハードは保険で担保できるかも。 データはバックアップをしておく。 パソコンやクラウドにつないで保管しておくこと。 無くしたり、壊れたらどうなるか、想像して準備をしておく。2015/6/3 高度情報化と社会生活 35
携帯機器の紛失や盗難 保険で対処できるか? 紛失の際にリモートロックができるか?→できなければ、端末にパスワードロックをかけているか? データはパソコンやクラウドにバックアップをしているか? 漏れたらかなり困る情報は暗号化して保持しているか?パスワードのメモなど。2015/6/3 高度情報化と社会生活 36
クラウドにバックアップ1.自分専用のパソコンがある。(複数台ならもっと便利)2.ネットに常につながっている。2015/6/3 高度情報化と社会生活 372ギガまで無料。データの版管理ができる、速度も速く、かなり便利。スマートフォン・ユーザーにも必需品。
ログインプロテクト パソコンはユーザー毎にパスワードを→勝手に人のパソコンを触られないように。とくにノートパソコンは注意。 スマホやタブレットもパスコードロックをかけよう。 人にスマホを触らせないように。→勝手にアプリを仕込まれる。2015/6/3 高度情報化と社会生活 38
スマホのパスコードロック パスコードロックをかける癖をつけよう。→社会人なら必須。 4桁の暗証番号では弱い。 指紋がついて数字やサインがばれる。4つの数字の組み合わせは24通りしかない!→なるべく英数字を組み合わせましょう。2015/6/3 高度情報化と社会生活 39
探す機能やリモートロック2015/6/3 高度情報化と社会生活 40 「iPhoneを探す」 「リモートロック」→紛失時に有効です。→データのパソコンやクラウドへのバックアップもやっておきましょう。スマホに紛失や水没はつきものです。
1.マルウェアから身を守ろう知識防衛して安全にネットを使おう2015/6/3 高度情報化と社会生活 41
マルウェアとは? パソコンやスマホに利用者にとって悪いことをするソフトウェアの総称。mal~悪いと言う意味の接頭辞。感染性のあるものがウィルス。マルウェア=ウィルス+スパイウェア+不正アプリなどの総称。ウィルス対策ソフト=対策をしているのは狭義のウィルスだけではありません。2015/6/3 高度情報化と社会生活 42
一昨年の受講生のセキュリティ ウィルス対策ソフトを入れている。74% ウィルス対策ソフトのアップデートをしている。52% システムアップデートをしている。40%半分以上問題有り、はっきり「ひどい」2015/6/3 高度情報化と社会生活 43
1.電子メールに添付2.リンク先からダウンロード最近はSNS経由が増えています。3.USB経由メモリーだけで無くカメラや音楽プレイヤーからも。4.社内LANで感染(ワーム)2015/6/3 高度情報化と社会生活 44マルウェアの侵入経路
マルウェアは誰がつくる? 愉快犯から金銭目的の犯罪者へ移行 愉快犯は人が困るところを楽しむ。 最近は金銭目的の犯罪が増えている。 ネットバンキング利用へのアタック。 特定のターゲットを絞ったものも。→標的型攻撃。特定の会社や組織を狙って仕込まれたアタック。2015/6/3 高度情報化と社会生活 45
マルウェアの年間発見数 ある情報によるとマルウェアの種類は20秒にひとつずつ増えているとのこと。 年間にすると160万種類。 様々なバリュエーションを加えながら、一定の集団がせっせと新種のウィルスをインターネットにばらまいています。 なかには意図しないものもある。 真面目なソフトや広告目的で開発したものが結果的にウィルスになったりする。2015/6/3 高度情報化と社会生活 46
マルウェアへの対処 ネットの利用にはアップデートとウィルスチェックが必須な時代。 また、ネットを利用するための最低限のパソコンやスマホに関する知識は必要です。 自分のパソコンの状況を確認する。→ウィルス対策ソフトの有無、そして、システムアップデートの有無。2015/6/3 高度情報化と社会生活 47
しかし、実際は・・・ ウィルスによる被害よりも、 ウィルス対策ソフトの不具合や設定ミスによるトラブルの方が遙かに多い。→ウィルス対策ソフトは理解できる人に設定をしてもらう方がよいです。→わけもわからずに対策ソフトだけをいれておくことには意味がありません。2015/6/3 高度情報化と社会生活 48
ウィルス対策ソフトの問題 検知率はそれほど高くない。→ある調査だと半分以下。 新しいマルウェアは対策できない。 対策ソフトをいれていても、更新されていなかったり、適切に設定をされずにかえってトラブルの元になることが多い。→複数の対策ソフトをいれると、お互いをウィルスとみなしてしまうとか。2015/6/3 高度情報化と社会生活 49
ネットを利用するための前提 パソコンのシステムアップデートは必須。→MicrosoftUpdateの実行(月例・臨時) ウィルス対策ソフトも必要。→これもアップデートしないと意味がない。 FlashやReaderなどAdobe関係も必ずアップデートをする。 Javaのアップデートも必要→その他のアプリもアップデートする。2015/6/3 高度情報化と社会生活 50
なぜアップデートを急ぐか? システムの不備(セキュリティホール)は毎日のように発見されている。 対策のためのアップデートが配布できるようになるまで、不備の詳細は伏せられている。 アップデートの公開と同時に「セキュリティホール」の存在が全世界に明らかになる。 つまりアタックのターゲットの多くは「アップデートを怠っている間抜け達」ということ。「ゼロディ・アタック」が常套手段になった。2015/6/3 高度情報化と社会生活 51
偽アップデートにも注意 偽のアップデート画面2015/6/3 高度情報化と社会生活 52
本物のアップデート画面2015/6/3 高度情報化と社会生活 53チェックをはずす!
セキュリティソフトを入れる Windows7までの無料のウィルス対策ソフトのお薦め→Microsoft Security Essentials注意、インストールする前に他のウィルス対策ソフトをまず削除すること。(壊れますよ)インストールしたら最初にまず更新をする。次にフルスキャンをしてみる。→ウィルスが見つかったら詳しい人に。毎日アップデートとクイックスキャン。週に一度はフルスキャンをしましょう。Windows8なら「Defender」をオンにする。2015/6/3 高度情報化と社会生活 54
パソコンにマルウェアが 実際はほとんどの場合なにも起こらない。 一定のタイミングでより悪質な振る舞いをするソフトを外部から呼び込んでくる。 データを破壊するものよりも、盗み出すものの方が多い。 ウィルスの場合には他のパソコンにもまき散らしてしまう。2015/6/3 高度情報化と社会生活 55
スマートフォンのウィルス対策 入れておくか、難しいところ。 スマートフォンのウィルス感染は少ない。 むしろアプリのわからないものを入れない方がよいかも。 動作が遅くなるなど不具合が出る場合もある。 新しく高性能なスマホでキャリアが無償で配布しているなら、いれてもよいかも? 少し前のスマホでわざわざ購入してまで対策ソフトを入れるかは、要検討。2015/6/3 高度情報化と社会生活 56
スマホ悪徳アプリに注意 ウィルスやマルウェアなど個人情報を盗み取るアプリが出回っている。 Androidでは公式のGooglePlayでも沢山見つかっています。 慣れないうちは定評あるアプリに限定をする。 公式ストア以外からアプリを入れない。 アプリの振る舞いにも注意する。2015/6/3 高度情報化と社会生活 57
友達からのアプリの薦め 友達からリンクが送られてくる。(実はウィルスに感染されてそのアプリが勝手に友達に送っている) 公式アプリストアそっくりの画面に誘導される。 アプリをダウンロードしてインストールする自分のスマホもウィルスに感染してしまう。2015/6/3 高度情報化と社会生活 58
ネットは落し穴がいっぱい 場数を踏んで経験値をあげる以外に良い対策はありません。 怖がってアップデートをしない ネットにつながない→対策としては最悪。まず使うこと、徹底的に使いまくるのがネットを安全に使うためのコツ。→バックアップとリカバリーを日常的に2015/6/3 高度情報化と社会生活 59
2.パスワードによる対策2015/6/3 60高度情報化と社会生活
インターネットの認証 認証方法1.アカウント=パスワード方式2.物理認証方式MACアドレスなどで確認する。暗号化されたICカードなどワンタイムパスワード3.生体認証方式2015/6/3 高度情報化と社会生活 61
アカウント=パスワード方式 最も普及している。 パスワードが漏れたらアウト。 パスワードが多くなってくると管理がとても大変である。→パスワード地獄 パスワードの再発行が手間メールアドレスや確認フレーズなどで再発行をしているケースも多い。※登録メールアドレスや再発行手順の確認をしておきましょう。2015/6/3 高度情報化と社会生活 62
スマホを契約すると Docomoとスマホの契約すると12個もの様々なパスワードが設定されていて、あきれたことがあります。 面倒なのでつい同じものにしてしまう人が多いのですが、極めて危険です。 パスワードを全て変えてしっかり紙で残しておくことをお薦めします。2015/6/3 高度情報化と社会生活 63
漏れたら凄くまずい Googleアカウントのパスワード AppleIDのパスワード→スマホが乗っ取られてしまうリスクがあります。厳重に管理をいたしましょう。人にも教えないように。自分でも絶対に忘れないように、メモを残して、シリアル番号などと一緒に大切にしまっておくこと。2015/6/3 高度情報化と社会生活 64
ネット社会はパスワード社会 自分のパスワードの管理はきちんとやりましょう。 紙に書く、パソコンに覚えさせる。 パスワードの再発行方法も確認しておく。→大半は登録メール宛のパスワードの再発行です、メールアドレスの変更には細心の注意を払いましょう。アドレスを変更しないメールをひとつ準備しておこう。(アンカーメール)2015/6/3 高度情報化と社会生活 65
パスワードの管理 ともかくキーボードに慣れること登録間違い、入力間違いは極めて多い日本語入力をしたまま、CapsLockをかけたままパスワードを登録してしまう。 侵入されやすいパスワード並び数字、名前と同じ、アドレスと同じ、文字数が少ないパスワードは×2015/6/3 高度情報化と社会生活 66
パスワードの問題 安易なパスワードにしている。1234 password とか数字のみ、単語、名前、簡単なキー入力→大文字、数字、記号を組み合わせる。 パスワードをずっと変更しない。→定期的に変える。→難しい。 パスワードの使い回し。他のサービスと共有。→これは危ない!2015/6/3 高度情報化と社会生活 67
パスワードの初歩的な管理1.頭で覚える。2.指で覚える。 →多くなると無理。3.紙に書いておく。→紛失、盗難。4.パソコンに書いておく。→人に見られるおそれ。→そもそも、パスワードは暗号化して保存をしておくべきもので、平文で保管するなどもっての外です。2015/6/3 高度情報化と社会生活 68
Windowsのオートコンプリート Windowsにはアカウントやパスワードを記憶させる機能があります。 便利ですが、そのパソコンを使う他の人にもパスワードがわかってしまう。 パソコンを変えたら使えません。 管理が難しい。→共有パソコンでは要注意2015/6/3 高度情報化と社会生活 69
ブラウザCookieの機能 サーバーが利用者を認証するためのデータを利用者のパソコンに送信して保持させる機能。 サイトを再訪問したときに、利用者を認証する機能。 偽造が簡単、セキュリティもないので、再訪問の確認程度に使われている。 共有端末ではCookieの機能を切っておくなどの対処が必要。2015/6/3 高度情報化と社会生活 70
パスワードをパソコンで管理1.ブラウザに覚えてもらう。→マスターパスワードを忘れると悲惨。→パソコンが壊れたらアウト。2.パスワード管理ソフトを使う。無料でよいものがあまりない。OSやブラウザによって対応していないものがあります。2015/6/3 高度情報化と社会生活 71
ChromeならLastPass クラウド上にパスワードを保存するサービス。 ブラウザにいれれば、どこでも使える。 Chromeの機能拡張からインストール メールアドレスとマスターパスワードを登録する。 あとはログインをするたびに自動保存をしてくれる。 破られにくいパスワードの発行機能もある。 スマホは有料(月額1$)2015/6/3 高度情報化と社会生活 72
他にもPasswordBox スマホやタブレットでも使える。 WindowsやMacなど複数のOSで使える。 メモも暗号化して保管できる。 ただし25アカウント以上の登録は有料(月額1$)スマホではこちらの方が便利かも。2015/6/3 高度情報化と社会生活 73
私は1Passwordを スマホは無料だけど、パソコンで設定が必要で、パソコン用はかなり高いです。5000円くらい。 ただしiPhone、Android、Mac、Windowsなど共通でパスワード管理が出来ます。 全てのバージョンをそろえると1万円近くかかりますけれど、機能は豊富で安心です。 仕事で使うならこのくらいの機能は必要。2015/6/3 高度情報化と社会生活 74
その他の認証システム パスワードシステム→ワンタイム・パスワードなどの新手法 バイオテック認証指紋認証サイバーサイン網膜認証→基本的には「なりすまし」への対策2015/6/3 高度情報化と社会生活 75
ワンタイム・パスワード2015/6/3 高度情報化と社会生活 76
二段階認証の導入 FacebookやGoogleはスマホのSMSを使った二段階認証が使えます。 ログインをしようとすると登録したケータイにSMSで使い捨てのパスワードが送られてきて、それを入れて初めてログイン出来る仕組み。 ネットバンキングでも使われている。 問題はケータイを忘れたらログイン不能2015/6/3 高度情報化と社会生活 77
二段階認証の仕組み2015/6/3 高度情報化と社会生活 78ログインIDパスワードGoogleFacebookなどコード送信123456認証コードコード通常のログイン(ID、パスワードの入力)コードは20秒間のみ有効順次再発行されます。
二段階認証用のアプリ Google Authenticator→一台しか登録できません。→端末の紛失や交換の際にかなり面倒。 Authy→複数の端末やパソコンのChromeにも対応しています。→セキュリティ的には少し弱くなりますが、便利です。2015/6/3 高度情報化と社会生活 79
3.ファイアーウォールによる対策2015/6/3 80高度情報化と社会生活
勝手に入ってはいけない ネットを経由してパスワードを盗んで不正にコンピュータに侵入するのは犯罪です。→不正アクセス禁止法違反昔は、入るだけで破壊行為をしなければ、よかったが、今は他人のパスワードを勝手に使ってログインをすると犯罪になります。2015/6/3 高度情報化と社会生活 81
不正な侵入への対策 自分のパソコンに他人が勝手にデータを送り込める状態→不正侵入データの改竄や消失など深刻な影響をもたらす。データはとられなくても他の攻撃への「踏台」にされることもある。基本的には防火壁(ファイアーウォール)が有効である。2015/6/3 高度情報化と社会生活 82
ネットワークポリシー どんな信号でも通過してよい。→オープンネットとしてのインターネットの基本 逆に組織のネットワークはどのような考え方で運営されてもよいが、入口で出入りのチェックを行うのが通例。その際のルールの基本的な考え方が「ポリシー」→透過可能な信号と不能な信号の振り分け2015/6/3 高度情報化と社会生活 83
インターネットは公道2015/6/3 高度情報化と社会生活 84インターネットLANLAN
セキュリティポリシー 出入口でのチェックを行う。2015/6/3 高度情報化と社会生活 85LAN通過するルールを設定インターネット
パソコンのファイアーウォール Windowsでは標準装備 それ以外では共有するソフトは気をつける。 市販のファイアーウォールソフトもあるが、かえって共有できない場合やインターネットに接続できなくなるケースもある。設定は慎重に、かつ知識が必要。 基本的にソフト・ファイアーウォールよりもハードウェアの「ルータ」の方をお薦めします。2015/6/3 高度情報化と社会生活 86
ファイアーウォールの構成2015/6/3 高度情報化と社会生活 87ファイアーウォールセキュアでないインターネット非武装ゾーンファイアーウォールLAN
個人でもガードは必要 大切なデータがないので、ガードはしない。→×ウィルス対策もしない。→× パソコンが悪者に乗っ取られて踏み台にされる。 SPAMメールの大半が「ボット」化した個人のパソコンから送られている。 ボット(=悪者に操られたロボットなパソコン)→インターネットの迷惑2015/6/3 高度情報化と社会生活 88
自宅のネットは誰が守るか? 会社ではネットワーク管理者がポリシーを設定してガードを固めている。 家庭や管理者のいない小規模オフィスは誰が守るのか? 通信事業者か? たとえポリシーを設定しても不注意な利用者がウィルスやトロイのプログラムを不用意にダウンしたらセキュリティの意味は無い。2015/6/3 高度情報化と社会生活 89
4.暗号化による対策2015/6/3 90高度情報化と社会生活
暗号の話 インターネットで他人に信号が漏れないようにするにはデータを暗号化してやりとりをする。 暗号技術はこの20年で急速に発達した技術である。 「インターネット」と「公開暗号鍵」の技術が文字通り「革命」をもたらした。2015/6/3 高度情報化と社会生活 91
参考図書 「暗号化~プライバシーを救った叛乱者たち」 スティーブン・レビー 著 紀伊國屋書店 定価 2500円+税 2002年2月※参考図書は必読ではない、あくまで理解を深めるための参考資料として示す。2015/6/3 高度情報化と社会生活 92
情報を漏れないように届ける 第3者に情報が漏れないように届けるには?1.直接あって自分で渡す。2.信頼できる人に託す。3.信頼できる技術に託す。改竄や情報漏洩に対抗するために、「暗号技術」が研究されてきた。2015/6/3 高度情報化と社会生活 93
暗号の原理2015/6/3 高度情報化と社会生活 94平文それは危険だ暗号文;%$’$%&’%&(&%’&%アルゴリズム暗号鍵暗号化復号化
秘密鍵による暗号化通信2015/6/3 高度情報化と社会生活 95セキュアでないインターネット平文受信者平文暗号文送信者どうやって鍵を送るのか?
インターネットのセキュリティ 公開鍵方式による暗号化通信 認証局(キーエスクロー~鍵預かり)による利用者の登録この発想により電子商取引(インターネット取引)が実現した。本格的な電子商取引や電子政府の技術基盤を準備する最終段階に達している。→でも、まだ設定や啓蒙に問題がある。2015/6/3 高度情報化と社会生活 96
公開鍵による暗号化通信2015/6/3 高度情報化と社会生活 97セキュアでないインターネット平文受信者平文暗号文送信者認証局受信者の公開鍵受信者の秘密鍵暗号文
公開鍵と秘密鍵 公開鍵(暗号鍵)から秘密鍵(複合鍵)を解くには膨大な時間がかかる。 高等数学の「一方向関数」の応用 1978年MITのリベスト(Rivest)シャミア(Shamir)とエーデルマン(Adleman)らは、公開鍵暗号方式を発表した。発見者の名前にちなんでRSA暗号方式(略称RSA)と呼ばれている。2015/6/3 高度情報化と社会生活 98
公開鍵による電子署名2015/6/3 高度情報化と社会生活 99セキュアでないインターネット受信者送信者認証局送信者の秘密鍵送信者の公開鍵署名文送信者の秘密鍵署名文送信者の秘密鍵チェックして正しければ送信者の署名
二つある暗号化の利用法 経路を暗号化する方法(盗聴防止)→SSL→おもにWebで使う(あまり意識する必要は無い) データを暗号化する方法(誤送信防止)暗号化メール(今はあまり使われていないが今後必要になる可能性はある)2015/6/3 高度情報化と社会生活 100
SSLによる暗号化通信 公開暗号鍵を使って信号を暗号化する。 最初にWWWサーバーの認証を行う。 次に信号を確立したところでその場限りの暗号化鍵をクライアントに送信してクライアント-サーバー間の信号を確保する。 ホームページ間を暗号化したやりとりがセッションが切れるまで行われる。 クレジット会社への確認2015/6/3 高度情報化と社会生活 101
WWWのセキュリティ SSL(Secure Socket Layer) 機能はふたつ◆認証局がWWWサーバーが真正のものであることを証明する。◆WWWサーバーとクライアントの間の信号を暗号化する。2015/6/3 高度情報化と社会生活 102
どうやって認証をするか? 認証局がないと公開鍵システム(Public Key Infrastructure)は機能しない。 認証局(CA:Certification Authority)は誰が認めるのか? 商用認証会社(日本ベリサイン社など) 政府の認証システム(GPKI)→法務局なども認証局を開始。2015/6/3 高度情報化と社会生活 103
ベリサイン社による認証 世界初の商用認証システム サーバー認証には法人の登記簿謄本 毎年の更新による洗替方式によるチェック 個人のクライアント認証も行っている、しかしクレジットカードによるチェックのみである。年額3000円弱で誰でも認証してくれる。 じつは個人の認証システムといっても信販システムが背後に動いている。2015/6/3 高度情報化と社会生活 104
金融機関ではSSLが必須 アドレスを確認すること→フィッシング防止 ただし、当てにならないアドレスもある。→大分銀行に行ったはずなのにアドレスはNTTDATAと表示される! 最低限SSLの確認をする。 金融機関の多くはより信頼性の高いEV-SSLを取得している。URLが緑になる。2015/6/3 高度情報化と社会生活 105
アドレスの信頼性1.URLに会社名が入っている。→アドレスの管理組織にお金を払っている会社である。2.SSLモードになる。→ベリサイン社などサーバー認証会社にお金を払っている会社である。3.EV-SSLが表示される。→会社の登記簿や電話での確認をしている。2015/6/3 高度情報化と社会生活 106
クレジットカードの盗用 ネット通販ではクレジットカードは必須 保険が効くので常に利用状況をネットで確認をしておくこと。 身に覚えの無い利用があったらすぐに連絡すること。 利用確認ができないカードは持たない。 使い捨てクレジットやデビットカードなど身元保証の無いクレジットもあります。2015/6/3 高度情報化と社会生活 107
ネットで加害者になる危険2015/6/3 高度情報化と社会生活 108
2015/6/3 高度情報化と社会生活 109次回の講義予定6月10日ソーシャルリスク

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