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新刊「AI検索でSEOはどう変わるのか?」を出版しました

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2025年11月:CMD2025『SEO 25年の軌跡:~検索とSEOの未来は、歴史が知っている~』

最終更新日

ニュースダイジェスト 2025/10/11-2025/10/16

ニュースダイジェスト 2025/10/11-2025/10/16

ニュースダイジェスト 2025/10/11-2025/10/16

 

Bing、data-nosnippet HTML属性のサポートを開始

https://blogs.bing.com/webmaster/October-2025/Bing-Introduces-Support-for-the-data-nosnippet-HTML-Attribute

Bingは、ウェブマスターが検索結果やAIが生成する回答に表示されるコンテンツをより正確に制御できるようにするため、「data-nosnippet」HTML属性のサポートを開始しました。この属性を使用すると、ページの特定の部分(有料コンテンツ、機密情報、定型文など)をスニペットやAIの要約から除外できます。クリシュナ・マダヴァン氏、ファブリス・カネル氏、カティア・ミロス氏によると、この属性でマークされたコンテンツは引き続きインデックスに登録され、ランキングにも使用されるため、ページの発見性を損なうことなく、表示される情報を管理できます。

 

GoogleのAI戦略転換:AIモード、AI概要、そしてAI駆動型検索の未来

https://www.youtube.com/watch?v=kOnsqqVbIeY

Google検索のプロダクト担当VPであるロビー・スタイン氏が、GoogleのAI戦略について語りました。同氏は、Google GeminiがApp Storeで1位を獲得するなど、AI製品が急速に普及している背景には「信じられないほどの集中力と緊急性」があると指摘。AIは検索を置き換えるのではなく「拡張」するものであり、マルチモーダル検索のGoogle Lensは前年比70%増で成長していると述べました。AIモードはこれら全てを統合し、Googleの豊富な情報を活用して高品質な情報提供を目指します。ロビー・スタイン氏は、成功する製品構築の原則として「絶え間ない改善」「ユーザーの深い理解」「明瞭さを重視したデザイン」「謙虚さ」を挙げました。

 

Google、AI Overviews広告の展開市場を拡大へ

https://searchengineland.com/google-expand-ads-ai-overviews-463273

Googleは、AI Overviews内の広告を2025年末までに米国以外の英語圏市場に拡大することを発表しました。これにより、AIが生成する回答に広告が直接表示される形となり、広告主がユーザーにアプローチする方法が大きく変わる可能性があります。AI概要広告は、複雑な多部構成のクエリに対してブランドが生成型応答内に表示される機能として、Google Marketing Live 2025で初めて発表されました。この段階的な展開は、広告の可視性、パフォーマンス、および測定方法にどのような変化をもたらすかについての初期の洞察を提供するでしょう。

 

Nano BananaがGoogle検索、NotebookLM、Googleフォトに登場

https://blog.google/technology/ai/nano-banana-google-products/

Googleは、最新の画像編集モデルであるGemini 2.5 Flashの「Nano Banana」をGoogle検索とNotebookLMに導入し、まもなくGoogleフォトにも展開すると発表しました。これにより、ユーザーはAIの助けを借りて画像を瞬時に変換できるようになります。GoogleアプリのLensで「作成モード」をタップするだけで、写真の編集が可能に。NotebookLMでは、Video Overviewsを強化し、6つの新しいスタイルを提供し、ソースに基づいたイラストを生成します。Nano Bananaは、すでにGeminiアプリで50億枚以上の画像生成に利用されています。

 

AI検索回答へのコンテンツ最適化:GEO、AIO、SEOの進化

https://about.ads.microsoft.com/en/blog/post/october-2025/optimizing-your-content-for-inclusion-in-ai-search-answers

AI検索の進化に伴い、コンテンツの可視性の定義が変化しています。従来のSEOの基本は依然として重要ですが、AI検索では、コンテンツ全体がランク付けされるよりも、AIが回答を構成する際にどのコンテンツが選択されるかが重要になります。マイクロソフトは、コンテンツをAIシステムが利用しやすいように構造化することが成功の鍵だと指摘。具体的には、明確なタイトル、説明、H1タグ、質問応答形式、リスト、表などの使用、そしてスキーママークアップの活用を推奨しています。また、長文のテキストや隠されたコンテンツ、画像のみに重要な情報を置くことを避けるべきだと強調しています。

 

Google検索とDiscoverにAI搭載の新機能が登場

https://blog.google/products/search/ai-features-web-content/

Googleは、SearchとDiscoverでウェブコンテンツとの接続を強化する2つのAI搭載新機能を発表しました。Discoverでは、関心のあるトレンドトピックに関する最新情報を提供するアップグレードされたAI機能が展開され、短いプレビューから詳細情報や関連リンクにアクセスできます。米国、韓国、インドで利用可能です。また、Google検索では、プレイヤーやチームを検索した際に、トレンドの更新や記事のフィードを表示する「新着情報」ボタンが追加され、最新のスポーツ情報を簡単に追跡できるようになります。この機能は今後数週間のうちに米国で展開されます。

 

Walmart、OpenAIと提携しAIを活用したショッピング体験を創出

https://corporate.walmart.com/news/2025/10/14/walmart-partners-with-openai-to-create-ai-first-shopping-experiences

WalmartはOpenAIとの新たな提携を発表し、ChatGPTを通じて顧客がWalmartで買い物をできるようになる「Instant Checkout」を導入します。これにより、食事の計画から日用品の補充まで、顧客はチャットで商品を注文し、Walmartが残りのプロセスを処理します。この提携は、AIが受動的から能動的へとシフトし、顧客のニーズを予測して計画する「エージェンティックコマース」の実現を目指すものです。WalmartはすでにAIを活用して商品カタログの強化や顧客ケアの改善、従業員のAIリテラシー向上に取り組んでいます。

 

Perplexity、新規広告主の受け入れを停止

https://www.mediapost.com/publications/article/409806/perplexity-stops-accepting-new-advertisers.html

AI検索プラットフォームのPerplexityは、広告がそのプラットフォームにどのように適合するかを検討するため、新規広告主の受け入れを停止しました。Perplexityのパブリッシャーパートナーシップ責任者であるジェシカ・チャン氏は、同社のAIブラウザ「Comet」には当面広告が導入されないと述べています。同社は昨年、一部ブランドと広告をテストしましたが、ユーザーを広告で「圧倒したくない」としています。Perplexityは、コンテンツが広告の横に表示された場合にパブリッシャーに支払いを行うプログラムや、Comet Plusサブスクリプションの収益分配モデルを通じて、パブリッシャーとの提携を強化しています。

 

PayPal、小規模企業向けにリテールメディアの力を解放

https://newsroom.paypal-corp.com/2025-10-07-PayPal-Unleashes-the-Power-of-Retail-Media-for-Small-Businesses,-Enabling-Them-to-Join-Billion-Dollar-Advertising-Boom

PayPalは、数千万の小規模企業が独自のリテールメディアネットワークを構築し、新たな収益源を生み出すための「PayPal Ads Manager」を発表しました。これにより、これまで大規模企業に限られていたリテールメディアの機会が中小企業にも開放されます。PayPal Ads Managerは、初期費用や最低契約なしで、企業がSDKを統合し、広告の掲載設定を行うだけで、既存のストアトラフィックから収益を得ることを可能にします。PayPalの決済データとAIを活用し、購入意欲の高い買い物客にターゲットを絞った広告を自動で配信することで、小規模企業の成長を支援します。2026年初頭に米国で提供が開始され、その後英国とドイツに拡大する予定です。

 

WPPとGoogle、AIでマーケティングを再定義する画期的な提携を発表

https://www.googlecloudpresscorner.com/2025-10-14-WPP-and-Google-Forge-Groundbreaking-Partnership-to-Redefine-Marketing-With-AI

WPPとGoogleは、クラウドおよびAI技術の発展とマーケティング変革に必要なスキルの育成を目的とした5年間のパートナーシップ拡大を発表しました。WPPはGoogle技術に4億ドルを投資し、ジェミニを搭載したAIソリューションや、WPP MediaのAIデータソリューション「Open Intelligence」にGoogle CloudのAI製品を活用します。この提携により、ブランドは数ヶ月ではなく数日で超関連性の高いキャンペーンを制作できるようになり、AKQAの「The Generative Store」のような個別化されたリテール体験の再定義や、Googleの最新AIモデル(Veo、Imagenなど)への早期アクセスを通じて、動画や画像の制作を革新します。また、WPPのクリエイティブテクノロジー研修プログラムも拡大し、Googleが主要カリキュラムパートナーとして参加し、2030年までに1,000人以上のクリエイティブテクノロジストを育成します。

 

サム・アルトマン氏、ChatGPTが成人向け会話を許可すると発表

https://techcrunch.com/2025/10/14/sam-altman-says-chatgpt-will-soon-allow-erotica-for-adult-users/

OpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏は、ChatGPTの一部の安全制限を緩和し、チャットボットの応答をより人間らしく、または「検証済みの成人」向けにエロティックな会話を許可すると発表しました。同社は、精神衛生上の問題を軽減できたとして、数週間以内に「より人間らしい性格」を持つ新バージョンをリリースし、12月には年齢制限の導入に伴い、検証済みの成人向けにエロティックなコンテンツも許可する予定です。これは、脆弱なユーザーとの関係に関する懸念が高まる中で、ChatGPTのモデレーション戦略の大きな転換点となります。

 

業界連合がAdCP標準を発表

https://www.advanced-television.com/2025/10/15/industry-coalition-launches-adcp-standard/

広告エコシステム全体の企業コンソーシアムが、AIエージェントが広告プラットフォーム間で直接通信できるようにするオープン標準「Ad Context Protocol(AdCP)」の立ち上げを発表しました。このプロトコルは、広告主エージェントがパブリッシャーエージェントに直接ニーズを伝え、関連するインベントリの応答を受け取ることで、従来のリアルタイム入札のフローを逆転させます。これにより、インベントリへの直接アクセス、柔軟な商品提供、オークションにとらわれない取引モデル、複雑さとコストの削減、透明性の向上が可能になります。AdCPはAnthropicのModel Context Protocolを基盤とし、エコシステムのあらゆる側面を代表する中立的なワーキンググループによって管理されます。

 

司法省 vs Google:広告テクノロジー独占裁判、判決は2026年に持ち越しか

https://digiday.jp/brands/googles-ad-tech-antitrust-remedy-phase-explained-doj-wants-googles-offerings-and-where-the-judge-might-land/

米司法省(DOJ)とGoogleの広告技術独占を巡る反トラスト訴訟が、是正措置を決定する段階に入りました。DOJは、アドエクスチェンジの分離やコードのオープンソース化など、事業の構造的な改革を要求しています。これに対しGoogleは、軽微な行動是正策で十分として事業分割に強く反対。裁判では多くのパブリッシャーや競合企業が証言し、Googleの支配構造が競争を歪めているとしてDOJの主張を支持しました。レオニー・ブリンケマ判事は構造的分離と行動是正の両面を検討しており、最終的な判決は2026年にずれ込む可能性が高いと見られています。

 

AI時代の広告取引を標準化する「Ad Context Protocol(AdCP)」が正式発表

https://www.linkedin.com/pulse/ad-context-protocoladcp%E3%81%A7ai%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%AE%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E5%BA%83%E5%91%8A%E3%81%AF%E5%AE%9F%E7%8F%BE%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%8B-%E5%89%9B-%E6%9D%89%E5%8E%9F-qjcsf/

2025年10月16日、Scope3、Yahoo!、PubMaticなどを中核とする米国のアドテク企業連合が、新たな共通基盤「Ad Context Protocol(AdCP)」を正式に発表しました。これは、将来的にAIエージェントがメディアプランニングや広告運用を自律的に行う時代を見据えた、業界横断的な取り組みです。現在の広告業界は、プラットフォームごとにAPIやデータ形式が異なりシステムが断片化していることや、多層的な構造による非効率性といった課題を抱えています。AdCPは、AIエージェントと広告プラットフォームを繋ぐ「共通言語」として機能し、これらの課題を解決することを目指します。このプロトコルにより、広告主とパブリッシャー間の直接取引が促進され、中間レイヤーを減らすことで取引の効率化と透明性の向上が期待されます。また、AIによる完全自動運用だけでなく、人間がプロセスを確認・介入できる「human-in-the-loop」の考え方が取り入れられている点も特徴です。AdCPの普及は、広告代理店の役割を運用業務からAIへの戦略設計へとシフトさせ、パブリッシャーには自社データの価値を直接市場に反映させる機会をもたらすなど、広告エコシステム全体に大きな変革をもたらす可能性を秘めています。

 

 

 

運営者:渡辺隆広 プロフィール
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SEO業界 29年目(2025年10月時点)。1997年に日本で初めてSEO事業を開始して以来、国内外のさまざまな企業のSEO推進を支援。

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