史上初となる3歳馬によるブリーダーズゴールドカップ制覇を果たしたグランブリッジ 8月11日(木)の門別11Rで行われた第34回ブリーダーズゴールドカップ(3歳以上オープン、牝馬、別定、JpnⅢ、ダート・右2000メートル、12頭立て、1着賞金=3100万円)は、福永祐一騎手の3番人気グランブリッジ(3歳、栗東・新谷功一厩舎)が雨中の不良馬場での激戦を制した。道中は4番手を追走、4コーナーで早くも先頭に立つと、直線ではプリティーチャンスの追撃をクビ差しのいだ。前走の関東オークスに続く重賞連勝で、レース史上初めての3歳馬による優勝を果たした。タイムは2分5秒3(不良)。
クビ差の2着に直線で猛烈に追い込んだプリティーチャンス(2番人気)、さらに3馬身遅れた3着に1番人気のテリオスベルが入った。
◆福永祐一騎手(1着 グランブリッジ)「仕掛けが早くて上手に乗れず、馬に負担をかけてしまいましたが、よくしのいでくれたと思います。古馬と斤量も同じでしたし、立派でした。立ち回りが上手な馬で、砂を被る形でも問題なかったですし、状態も前回以上に良くなっていました。期待以上の走りを見せてくれています。この秋は牝馬限定のJBCが目標になると思いますが、古馬に勝ってくれたことで、自信を持っていけると思います。久々に大勢の方に囲まれ、たくさんの人の前で競馬をできる喜びをかみしめています。今日は妻の誕生日ですが、家族を犠牲にして来た甲斐がありました。いい報告ができそうです」
ブリーダーズゴールドCを勝ったグランブリッジは、父シニスターミニスター、母ディレットリーチェ、母の父ダイワメジャーという血統。北海道新ひだか町・金舛幸夫氏の生産馬で、馬主はサイプレスホールディングス合同会社。通算成績は7戦4勝(うち地方2戦2勝)。重賞は今年の関東オークス(JpnⅡ)に次いで2勝目。ブリーダーズゴールドCは新谷功一調教師、福永祐一騎手ともに初勝利。