歌手、松山千春(69)が26日、FM NACK5「松山千春 ON THE RADIO」(日曜後9・0)に生出演。「星降る街角」「わたし祈ってます」などで1970年代に一世を風靡したムード歌謡グループ、敏いとうとハッピー&ブルーのリーダーで、2024年9月に84歳で死去した敏いとう(とし・いとう、本名・伊藤敏=いとう・さとし)さんについて語った。
松山は「俺が付き合いというか、若いころによく一緒に六本木やなんかであれしてたなぁっていうのは敏いとう。もう若い子たちは敏いとうって言われてもね、分かんないと思うんだけど、敏いとうとハッピー&ブルーの『星降る街角』、これを聴いたら『あっ、どっかで聴いたことがある』って思ってくれるんじゃないかなと思いますね。われわれとかわれわれの上の世代は、もうこれを聴いたらお前、絶対その昔、踊り場とかそういうとこで必ず流れてたなぁみたいなな」と強調していた。
敏さんは熊本県出身。日大獣医学部卒で、獣医師として作曲家、遠藤実さんのペットを診察したことをきっかけに67年、芸能界入り。芸名は本名を逆さまにしたもので、71年に敏いとうとハッピー&ブルーとして「夜の花びら」でデビューした。
73年、2代目リードボーカルに森本英世を迎え、74年に「わたし祈ってます」がヒットすると、「星降る街角」(77年)、「よせばいいのに」(79年)などヒット曲を連発して「ムード歌謡の帝王」と呼ばれた。
■敏 いとう(とし・いとう) 1940(昭和15)年1月3日生まれ。熊本県出身。青学大経済学部、日大農獣医学部獣医学卒。71年、敏いとうとハッピー&ブルーを結成。代表曲は「わたし祈ってます」「星降る街角」「よせばいいのに」など。
■松山 千春(まつやま・ちはる)本名同じ。1955(昭和30)年12月16日生まれ。北海道足寄町出身。足寄高卒業後、75年に「全国フォーク音楽祭」北海道大会への出場をきっかけに、77年にシングル「旅立ち」でデビュー。以降、多くのヒット曲を生み出す。