6月中旬にDeNAからトレードでロッテに移籍した国吉佑樹投手(29)が、新天地のユニホームに袖を通してから2カ月を経て移籍後初の1軍公式戦登板を果たす。
「(左)脇腹に違和感があった。まあ、チームと相談して、万全の状態にしてから1軍のマウンドでということだったので、しっかりリハビリしていました」
勝ちパターンの中継ぎとして期待される速球右腕は、満を持してマウンドに上がる。
プロ12年目の今季、DeNAで18試合に登板して1勝1敗、防御率5・16。交流戦6月4日のDeNA対ロッテ戦(横浜)に2番手で登板し、敗戦投手になって10日後のロッテ入団だった。
7月中旬から約1カ月の五輪による中断期間がプラスに作用した。
「不幸中の幸いといいますか。しっかり、急がずにあせらずしっかり治せたというのは、僕にとって良かったかなと思います」
7月24日のイースタン・リーグ、楽天戦(ロッテ浦和)で復帰。2軍戦で3試合に登板後、8月8日のヤクルトとのエキシビションマッチ(ZOZOマリン)で1回を無安打無失点に抑え「フォークもしっかり落ちて三振2個取れましたし、出来はすごく良かったと思います」と好感触を得た。
ロッテに入団してから「マリーンズの勝敗表は毎日見ていましたし、パ・リーグでどのあたりの順位にいるかっていうのも、しっかり僕の頭の中に入っている」。新天地の成績を日々チェックし続け「一つでもいい順位にいけるように(後半戦)60試合ですけど、投げていきたいです」と腕を撫す。
ヤクルト戦の登板時、名前がアナウンスされると本拠地の観衆6985人からひと際大きな拍手が起きた。背番号はDeNA在籍時と同じ「くに」を表す「92」。ロッテファンの期待に応えるように、持ち味の快速球は最速153キロをマークした。
「トレードが決まったときは、投げられなくて申し訳ない気持ちでしたが、しっかり治して(ZOZOマリンの)マウンドにしっかり立てたということでマリーンズの一員になれたなと思いました」。9月24日に30歳となるが、快速球で攻める投球スタイルは変わらない。47年ぶりとなる勝率の1位での優勝を期待するファンは、国吉の球速と好投に熱い視線を注ぐ。(山口泰弘)