今の自民党は本当に保守政党なのだろうか…。こんな疑念を振り払おうと、自民の保守系議員が発信を強めている。家族のあり方を変える可能性がある選択的夫婦別姓制度の導入や、石破茂首相(自民総裁)による戦後80年談話の発出に異論を唱え、推進派を牽制(けんせい)している。透けてみえる危機感は岩盤保守層の「自民離れ」だ。安倍晋三元首相の死後、結集軸を失った保守系は〝左傾化〟に歯止めをかけられるのか。
高市氏「国民との約束守れ」
12日午後、東京・永田町の自民党本部で開かれた「氏制度のあり方に関する検討ワーキングチーム(WT)」の会合。保守政治家を自任する高市早苗前経済安産保障担当相が、近年の国政選挙で自民が旧姓の通称使用拡大を公約に掲げてきたと指摘し、「国民との約束をまず守るべきだ」と訴えた。
