心と体の性が一致しないトランスジェンダーをめぐり、最高裁が職場の女性用トイレの使用に制限を設けたことを「違法」とする判断を示したことについて、永岡桂子文部科学相は14日、閣議後記者会見で「判決はあくまで個別の事案について判断がなされたものと承知している」との見解を述べた。その上で「各学校で性的マイノリティー(性的少数者)とされる児童生徒に適切な配慮がなされるよう引き続き取り組んでいきたい」とも語った。
子供たちの学校でのトイレ利用をめぐり、文科省はこれまでに性的少数者の児童生徒に対する配慮として、職員トイレや多目的トイレの利用を認めるように学校側に求めている。
永岡氏は性的少数者ではない子供への影響にも触れ、「(性的少数者ではない)ほかの児童生徒への配慮との均衡を取りながら(性的少数者の児童生徒に対する)支援を進めるということは周知している」と話した。





