石油元売り大手のJXTGエネルギーは27日、静岡市清水区で計画していた液化天然ガス(LNG)火力発電所の建設を中止すると発表した。地元住民らが景観を害するなどとして反対を続けているためで、同社は「地元の理解と事業の採算性を両立するには時間が足りなかった」と中止の理由を説明した。清水建設、静岡ガスと共同でつくった事業会社は解散する。
発電所は出力110万キロワットで、今年着工し平成34年に運転を始める予定だった。
しかし、建設予定地である清水港の同社遊休地がJR清水駅から約400メートルと住宅地に近いため、大気汚染や景観の悪化を心配する地元住民が反対運動を展開。昨年8月には川勝平太知事と田辺信宏市長が、「清水のまちづくりの方向性と一致しない」として、相次いで反対を表明していた。
計画中止を受け、川勝知事は「安全や環境の面で不安があるとの地域住民の声を真摯(しんし)に受け止めてもらった。(今回の中止決定を)高く評価している」とコメント。計画に反対していた清水LNG火力発電所問題・連絡会の富田英司代表(68)は「川勝知事と田辺市長の見直し発言で署名者が増えた。(計画の中止を)住民の皆さんと一緒になって喜びたい」と話した。




