Amazon Web Servicesは、サーバレス基盤「AWS Lambda」の新機能として、コンテナではなくEC2インスタンスでサーバレスアプリケーションを構築できる「AWS Lambda Managed Instances」をリリースしました。

AWS Lambdaは、あらかじめ関数として記述したコードをコンテナとして瞬時に起動し、アプリケーションとして提供するサーバレスコンピューティング基盤です。
イベントハンドリングによるコンテナの起動や負荷に対応したスケーリングなどインフラ周りの処理をすべてサーバレス基盤に任せることができるため、開発者はアプリケーションの開発に集中することができる利点があります。
今回リリースされたAWS Lambda Managed Instancesでは、従来のコンテナの代わりにAmazon EC2のインスタンスを用いることができるようになります。
これにより、より柔軟なメモリやCPU性能、電力効率の高いプロセッサであるGraviton 4、より広帯域のネットワークなどのAmazon EC2の特長を活かしたサーバレスアプリケーションの構築が可能となります。

従来のコンテナと同様に、インスタンスの起動から終了までのライフサイクル管理、OSとランタイムのアップデート、ルーティングやロードバランス、オートスケーリングなどのインフラ周りの機能はすべてAWS Lambdaに任せることができます。

AWS Lambda Managed Instancesを利用することで、従来のコンテナでは扱いにくかった、より負荷の高いワークロードに対応したサーバレスアプリケーションなどの構築が可能になると予想されます。
クラウド
AWS /Azure /Google Cloud
クラウドネイティブ /サーバレス
クラウドのシェア /クラウドの障害
プログラミング言語
JavaScript /Java /.NET
WebAssembly /Web標準
開発ツール /テスト・品質

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
(詳しいプロフィール)
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