「警察官がLINEなどに誘導することはありません」
松本支援官が「警察官をかたる詐欺」に警鐘！

2025年2月19日

　「ストップ・オレオレ詐欺47〜家族の絆作戦～」プロジェクトチーム（略称：SOS47）は、全国で被害が相次ぐオレオレ詐欺等の特殊詐欺に関する知識や被害防止策を分かりやすく伝え、特殊詐欺被害を防止するため、2018年より、全国47都道府県警察と共に対策及び広報啓発活動を行っています。
　首都圏で多発する特殊詐欺等被害を受けて、管轄を超えた連携により各種対策を推進するため、１都３県（東京都・埼玉県・神奈川県及び千葉県）各警察において、リレー形式で広報啓発活動を企画し、東京都では、松本利夫特別防犯支援官が警視庁本部で行われた警視庁・森ビルの「ストップ！詐欺」共同宣言に参加し、最近被害が拡大している「警察官をかたる詐欺」への注意を呼びかけました。

イベントレポート

被害多発中！「警察官をかたる詐欺」

　東京都では特殊詐欺の被害が依然後を絶たず、都民は日々不安を感じている状況を受け、警視庁と森ビル株式会社で特殊詐欺被害防止について一層連携していく、『ストップ！詐欺』共同宣言が実施され、松本利夫特別防犯支援官がトークセッションに登壇しました。
　共同宣言では、
　・森ビル株式会社の所有する施設内にて特殊詐欺被害の動画を放映
　・六本木ヒルズ等に遊びに来た方に、特殊詐欺被害の注意喚起を実施する事で多くの方に犯罪意識を持ってもらう
　・森ビル内で働いている従業員の方々に対しても特殊詐欺被害防止の動画を見てもらうことで被害を防いでいくことが宣言されました。

　トークセッションでは、松本支援官が最近被害が多発している「警察官をかたる詐欺」について説明しました。
　「警察官をかたる詐欺」では、犯人は警察官を装って被害者に電話をかけて本物の警察官だと信じ込ませ、その後LINEなどに誘導して「銀行口座を調査する」などと言って犯人側の口座にお金を振り込ませます。
　松本支援官は、「被害に遭っているほとんどが、現役世代」と、これまで高齢者がターゲットとなることが多かった特殊詐欺とは異なり、「警察官をかたる詐欺」ではほとんどの被害者が20～60代である事についても紹介をしました。
　また、詐欺だと見破るポイントについて、「警察官がLINEなどに誘導することは絶対にない」と注意を呼びかけました。
　警視庁では、深刻な被害状況を受けて、「警察官をかたる詐欺」への注意を呼び掛ける動画を新たに作成。今回、共同宣言を行った森ビルが運営する六本木ヒルズ内のサイネージでも放映が予定されています。
　六本木ヒルズには年間4000万人もの人が訪れていることを受け、松本支援官は「多くの方が訪れる施設で動画を放映することで、都内で多発している特殊詐欺から、お客様を守ることにつながると思います」とコメントしました。

被害に遭わないためには、「国際電話の利用休止」

　また、松本支援官は、「『警察官をかたる詐欺』もそうですが、他の手口も含めて特殊詐欺の犯人は非通知や国際電話番号で電話番号をかけてくるケースが多いので、犯人と話をしない事が一番です。」と訴え、
　「犯人と話をしないためには、「国際電話不取扱受付センター」への申込みが有効です。申込みをすることで、固定電話にかかってくる国際電話の発着信を無料でストップできます。」と、国際電話の利用休止を呼びかけました。
　結びに、松本支援官は
　・「警察官をかたる詐欺」に注意する
　・国際電話の利用休止に申し込む
と、特殊詐欺にだまされないポイントを訴えました。

国際電話の利用休止申請お問合せ先
国際電話不取扱受付センター：電話番号　0120-210364（通話料無料）

または下記WEBサイトをご確認ください。https://www.kokusai-teishi.com/