東京海上がクマ保険、営業停止の損失補塡 MS&AD系は自治体に助言
東京海上日動火災保険は12月から、クマの敷地侵入によって営業停止となった宿泊施設などを対象に、損失を補償する保険を販売する。MS&ADインシュアランスグループホールディングスも自治体向けにクマ対策を助言する。
東京海上日動が想定する顧客はゴルフ場やホテルだ。クマの侵入で予約がキャンセルになって生じた損失や、侵入防止装置の設置費用で最大年1000万円支払う。年10万〜50万円程度で保険に入れる。
MS&AD傘下のMS&ADインターリスク総研(東京・千代田)も12月から自治体向けに、クマを駆除するためのマニュアル策定や訓練の支援を始める。駆除に伴う苦情対応も助言する。グループの三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険を通じて販売する。マニュアル策定は1市町村あたり30万円から、訓練支援は50万円からを想定する。
全国ではツキノワグマやヒグマの出没による営業停止や人が襲われるなどの被害が相次いでいる。環境省によると、25年度のクマによる人身被害者は10月末時点で197人と、24年度の85人を上回る。
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