山形県山辺町と宮城県大衡村、災害時応援で協定 物資提供や職員派遣

山形県山辺町と宮城県大衡村は15日、「災害時における相互応援に関する協定」を結んだ。地震や水害などが起きた際に単独で被災者支援などの災害対応ができない場合、要請に応じて支援物資の提供や職員派遣などで協力し合う。山辺町の申し出を大衡村が受けた。両町村は平時だと高速道路を使って片道1時間半ほどで行き来できる。
具体的には▽食料や飲料水、生活必需品などの提供▽医薬品を含む応急対策用資機材の提供や貸与▽必要な職員の派遣――などを想定する。災害発生時にスムーズに連携できるよう平時から必要に応じて協議し、地域防災計画における規定事項などの情報も交換する。
式典で山辺町の安達春彦町長は「この協定を大衡村との交流・関係人口の拡大などにつなげ、長くお付き合いしたい」とあいさつ。大衡村の小川ひろみ村長は青森県沖で発生した8日の地震と後発地震注意情報の発表を踏まえ、「災害への備えは喫緊の課題であり、協定で防災力が向上することは喜ばしい。関わりも深めたい」と応じた。
山辺町は県庁所在地である山形市と隣接し、高級じゅうたんメーカーのオリエンタルカーペットが本社や工房を置いている。大衡村にはトヨタ自動車の主力生産子会社であるトヨタ自動車東日本の本社や工場がある。
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