岡山の「犬養家の清酒」生産3倍 学生発案、完売受け

岡山市の老舗酒造業者の板野酒造本店は犬養毅元首相の生家から採取した酵母菌を使った清酒「木堂酵母」を今年も生産する。中国学園大学(岡山市)人間栄養学科の学生たちの発案を基に720ミリリットル入り400本分を生産し、昨年末に発売したところ1週間で売り切れた。これを受け今年は生産量を3倍の1200本に増やし、5月以降に発売する計画だ。
板野酒造本店では1月末から岡山市内に残る犬養元首相の生家から採取、培養した酵母菌による「木堂酵母」の仕込みを始めており、2月7日には同大学の学生5人が最終段階の仕込み作業に参加した。3月初旬にできる原酒をもとに5月以降に岡山市内の店舗などで約1200本(720ミリリットル瓶)を税別1250円で発売する予定だ。
「木堂酵母」は同大学の学生の発案を踏まえて同店が商品化したものだが、売れ行きが好評だったため生産継続へ大学側と協議していた。同店では「今後も大学側と相談して継続を検討する」(板野文伸社長)という。
こちらもおすすめ(自動検索)
関連企業・業界