<WBC・第2ラウンド:日本6-0キューバ>◇15日(日本時間16日)◇1組◇1回戦◇米カリフォルニア州サンディエゴ、ペトコパーク
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表が第2ラウンド初戦でキューバに6-0で快勝した。先発したエース松坂大輔投手(28=レッドソックス)が6回5安打無失点、無四球8奪三振の快投で、キューバ戦通算3連勝を飾った。調整不足の不安を吹き飛ばし、長男の1歳の誕生日を白星で祝った。松坂から岩隈-馬原-藤川で“赤い稲妻”打線を完封リレー。17日(同18日)に準決勝進出をかけて宿敵韓国と対戦する。
エースの真骨頂を見せたのが、3点援護をもらった直後の3回だった。松坂の集中力が頂点に達した。先頭パレのファウルゾーンの打球を名手イチローがまさかの落球。さらに次は城島がファウルフライを落球。立て続けのミスに嫌な雰囲気が漂った。カウント2-3。走者を出せば、一気に試合の流れが相手に傾きかねない場面だった。
しかし、9球目の内角143キロ直球でパレを見逃し三振に仕留めた。2本のヒットで2死一、三塁のピンチを招くが、4番ペラサには徹底して外角へのスライダー攻め。カウント2-1から、最後は縦のスライダーで見逃し三振を奪った。この回、3三振でイチロー、城島のミスをカバーした。
松坂 相手がキューバだったので、前回決勝戦のような気持ちで臨んだ。第1ラウンド(韓国戦4回2失点)は、おとなしく入りすぎたので最初から力を入れていこうと思いました。
8奪三振のうち5つが見逃しで奪った。最速151キロと、制球優先の140キロ前半の直球にも緩急をつけた。6回を無四球86球。早いカウントで勝負球を投げる配球が光った。
松坂 能力ある選手がそろう中で、狙い球を絞らせないようにした。序盤に内角を意識させられて打者が開き気味になった。その後はスライダーを外に集めた。
大一番の松坂は強かった。レッドソックスの厳しい球数制限で、12日のカブス戦の調整登板はストップがかかった。7日の韓国戦から中7日。調整不足は明らかで、捕手の要求とは反対の逆球も目立った。150キロを超えた球速は1度だけ。専属トレーナーの前田氏も異変を感じていた。体にいつもの弾力性がない状態だった。適度な張りが下半身に粘りを与え、強い腕の振りを生む。しかし登板間隔が空いたことで、体は思い通りに動かなかった。
それでも松坂は「できないものはできない。そこは切り替えて、なるようにしかならないと考えた」。気力が体を支えていた。偶然にも、この日は長男の1歳誕生日だった。「あまり野球はやらせたくないですね。あんな厳しい練習はさせたくないので」と目を細めた。
家族3人が見守ってくれた試合。記念日だからこそパパは燃えた。日本に大きな白星をもたらしたウイニングボールは、子供への最高のプレゼント。抑えの藤川からソッともらった。第2戦先発のダルビッシュへ最高の形でバトンを渡し「最初に1つ勝てたのは大きい。僕が投げるとすれば、次(準決勝)に進まないといけない。ベンチでしっかり応援したい」。ここ一番でエースの働きを見せた松坂が、連覇をグッと引き寄せた。【山内崇章】
[2009年3月17日8時44分 紙面から]
※ニュースの日記を書く方法はこちらで紹介しています。
最新プロレス&ボクシングニュースを提供!
