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【解説】ロッキーズと菅野智之が1年契約を交わした背景 日本とは異なるビジネス社会

菅野智之(2025年9月撮影)
菅野智之(2025年9月撮影)
  • 【イラスト】菅野の年度別成績一覧

ロッキーズが10日(日本時間11日)、オリオールズからFAの菅野智之投手(36)を獲得したことを発表した。

水面下で進められた菅野獲得レースが、最終局面を迎える中、最有力候補に浮上していた。これまで菅野に適したチームとしてアスレチックス、ナショナルズ、パドレス、ロッキーズの4球団が挙げられていたが、米球界関係者によれば、菅野獲得へ本気度を示したのが、ナ・リーグ西地区のロッキーズだった。

   ◇   ◇   ◇

◆背景 

過去数年、低迷が続くロッキーズと菅野が1年契約を交わしたのは、ある意味で賢明な選択と言ってもいい。一般論として、選手や代理人にとっては長期の大型契約が望ましいのは間違いない。だが、メジャーでの実績が昨季の1年だけで、36歳の菅野が長期契約を望むのは現実的ではない。しかも、今オフは先発投手市場の動きが緩慢で、今季末にオーナー側と選手会との労使協定が失効することもあり、来季以降はロックアウトを含め不透明な状況。強豪球団で厳しい先発枠を争うのではなく、再建するチーム状況の中で必要とされ、より多くの登板機会がありそうな球団を選択したと思われる。

昨季10勝10敗だったとはいえ、オリオールズの先発陣でいずれも2位の30先発、157回を投げた実績は見逃せない。標高1600メートルで打球が飛びやすく「打者天国」と言われるコロラド州デンバーで、傑出した成績を残すことは周囲が想像する以上に大変だ。しかし、安定した成績を残していれば、単年契約ということもあり、たとえロッキーズが失速しても、今年8月3日のトレード期限までに強豪球団が獲得に動く可能性もある。

同じ野球とはいえ、日本とは異なるビジネス社会。残された野球人生を考慮し、より多くの登板機会を見据えた末、菅野は最善の決断をしたに違いない。【MLB担当=四竈衛】


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