2025.02.26
荒野を駆ける 自動車産業(7)NOK社長・鶴正雄氏
2024.05.20
トルク最大4割抑制の新ゴム材 NOK、EVモーター用...
2024.05.15
NOK、自動車の変化に対応 新技術でアピール【PR】
NOKグループは「Essential Core Manufacturing ― 社会に不可欠な中心領域を担うモノづくり」を掲げ、豊かな社会の根幹となる「安全」と「快適」を支えています。
自動車をはじめとするモビリティ、PCやスマートフォンに代表される電子機器、OA機器、医療・ヘルスケア機器、産業用ロボット、そして人工衛星など、あらゆる産業分野に技術・製品を提供しています。
有機化学と機械工学の技術を駆使し、積み重ねた基礎研究に基づく製品開発、高品質での大量・安定生産を実現しています。
2024年6月に、事業軸と国内外のグループ会社を横串でつなぐ機能軸の二つの組織を掛け合わせた「グローバルマトリクス体制」に移行したNOK。世界3万8000人の従業員が同じベクトルに向かい、スピード感を持って意思決定を行う組織に変革するためだ。同社は創業90周年の31年度に、売上高で23年度比約3割増の1兆円を目指す。電気自動車(EV)市場の成長鈍化や米トランプ政権の関税施策など車業界は変革期のまっただ中にあるが、同社はこの目標を変えない。
成長へのキーとなるのが、NOKが注力するデータ活用だ。モノづくりの現場で収集してきたオイルシールの蓄積データや画像にAI(人工知能)技術を連携。予防保全用途に加え変化するユーザーニーズに迅速に応える体制構築にも生かす。作業者の心理状態を分析して現場を最適化する未来も見据える。
クリエーティブディレクターの佐藤可士和氏の協力を得て開発したグローバル統一のコーポレートアイデンティティー(CI)も「マインドセット変革の一助になっている」(鶴正雄社長)。一連の施策で成長の道筋を描けるかが今後の焦点だ。
~統計学的手法を活用した材料配合~
~分子レベルまで可視化する分析技術~
~ゴムの構造と自己修復するゴム~
~自動車の電動化に対応~
~自動車を支えるNOK~
~潤滑と密封の2つのメカニズムとは~
~オイルシールと形状設計技術~
~オイルシールと材料設計技術~
~オイルシールと表面機能設計技術~
Powered by NOK株式会社
~潤滑と密封の2つのメカニズムとは~
NOKが得意とするオイルシールは、油や液体、ガスを密封する機能を持ち、かつ潤滑作用で回転軸やピストンなどの部材の運動を妨げない(低摩擦を実現)特徴を持つ。
さらに、自動車のエンジンやモーターで使うオイルシールは交換なしで10年、10万キロメートル走行に耐えている。
ではなぜ、回転、往復する部材とシールの間から油などを漏らさない、という密封性を維持しつつ低摩擦を長く保つことができるのだろうか。それは、あまりに都合が良すぎると思えてしまうが、低摩擦を実現する「潤滑」とシール部材 を漏らさない「密封」の二つのメカニズムが両立しているためだ。
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