「スイッチ・ライフ」夕鷺かのう著
「スイッチ・ライフ」夕鷺かのう著
保育園に勤務する夏見理緒は、親友が勝手に予約した婚活パーティーで、女性につきまとわれて困っていた冬村由弦を窮地から救った。だが理緒の意図を誤解した由弦は、「僕はあなたに、カケラも興味がありません」と暴言を吐く。
その日、変な夢を見て目覚めた理緒は、違和感を覚えた。クローゼットにはズボンばかり。鏡に映った自分は、男になっていた。
男であるため仕事にクレームがつき、とまどう理緒に由弦から電話がきた。その声はテノールではなく、アルトだった。由弦も奇妙な夢を見て目覚めたら、女になっていたのだ。
突然、性別が逆になってしまった男女が、自分たちの偏見に気づくユニークな設定の小説。 (朝日新聞出版 1980円)



































































