最近、AI検索が一般的になってきた中で、思うことがあるので軽く書こうかなと。
※この記事は「個人サイトを語ろう」アドベントカレンダー7日目のブログです。
現在、Googleがサイトやコンテンツを評価するための基準として、"EEAT"というものを掲げていたりする。
Experience(経験)
Expertise(専門性)
Authoritativeness(権威性)
Trustworthiness(信頼性)
のことらしい。
ある程度これを基準にページを評価しているので、
「きれいにまとまった企業のページ」が検索で上位にくるのはまあいいとして、
専門性も権威もない一般人の雑記ブログは検索に出てきにくくなってしまった現状。
(いまにはじまったことではないけれど)
で、ひとつ思うのは
「はたしてみんな本当に権威性のあるページばかりみたいのか?」ということ。
個人的には、
「ふつーの人の文章を見せてください!」
と言いたくなる場面が結構多くて。
例えば、とあるアーティストの新譜の感想を読もうと思ったときがあるとする。
ロッキング・オンとかピッチフォークとかの偉い人が書いたきれいな批評文はでてくるけど、個人ブログ時代の熱意がこもった長文レビューは見つけにくい、という状況が当たり前になってしまった。
で、いざ「街の人の声」をインターネットで調べようとしてTwitter(X)を探すと、"つぶやき"はでてくるけれど、
「天体観測っていう曲良すぎて泣ける!」
みたいな刹那的な内容しか読めなかったり。
悪いとは言わないけれどなんか、「そうじゃないんだよなぁ」みたいな。
旅行の感想や日記を読みたいときなんかもそんな感じ。
言っておきたいのは、ただグーグルを批判したいというわけではないということ。
Googleは世界一のサーチエンジンなので批判の矢面に立たされているけれど、なんだかんだ頑張っている方だとは思う。
(スパムサイトへの対応に関しては検索エンジンどれも似たり寄ったりだし)
・どのサイトをクロールして、
・どのように表示されているか
など示してくれるうちは、(AI検索と比較して)まだ親切な方かなぁと。
それに対して、ChatGPTやPerplexityのAI検索は
・どのページをクロールしているか、
・オプトアウトする方法もわかりにくい
・AIがブラックボックスなのでそもそブロックできているかの確認する手段がない
・もし学習されていてもわからない
というのがちょっとね…。
それにこんなニュースもあったり。
・生成AI検索エンジンのPerplexityはクローラーを防ぐ「robots.txt」を無視してウェブサイトから情報を抜き出している - GIGAZINE
AIの学習が実質やりたい放題なのはどうんだろう?と思ってしまう。 (2024年の記事なので今どうなのかは知らないけれど)
そういう背景を知ってしまうと、AI検索メインでは使う気にならないし、今の状況では手放しでおすすめできる代物はないな、というのが正直なところ。
人工知能のちからでチャットに相談すればなんでも答えが返ってくるのは、
ユーザー側としては便利なのかもしれないけれど、
結局のところ、自分の首を絞めてない?と思わざるを得ないし、ウェブの多様性を失うことに繋がってしまうと思う。
E-E-A-Tをそれぞれ数値化できているのだとしたら、
検索の際にその数値ををいじれたら面白いな、とは考えたりする。
・「一般人の声」を知りたいときは、
Authoritativeness(権威性)とかExperience(経験)の数値を下げて検索
…とか用途によってパラメータを変えながら検索できれば幅は広がるはず。
(Google Choreの拡張機能とかあれば便利かも)
あと、ほかの提案として、ブラウザに
「個人サイトモード」を搭載して
なんでもない一般人のテキストサイトや個人サイトを優先的に検索してくれる機能があればいいなと。
SNSとか見てると、現状の大手サイトやスパムサイトばかり上位に出る検索体験に不満を持つ人はたくさんいるように思えるし、需要は確かにあるはず。
個人サイトや小規模サイト優先のOn/Off ができれば拍手喝采、だと思うけどどうでしょう?
グーグルのAI技術をもってすれば、いとも簡単に実装できるんじゃないかなと。
(企業が儲からなくなるしダメなのかも?)
…と長くなって来たので最後に一言。
みんな、AI検索に頼りすぎずに、自分の望む情報やコンテンツを提供してくれるサイトを大事にしようね、ということを書いてそろそろ終わりにしようかなと。
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